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水色のおばさま

二〇一七年一月二十五日水曜日

晴れ

夜ごはんは、ハンバーグ(つけ合わせに、バターコーン、レタスサラダ、茹でアスパラガス)、ポテトサラダ、ごはん。

母にもたせてもらったものを焼いたり茹でたり。


帰りの電車で出会ったおばさま。すこしはなれたわたしたちのところまで駆け寄ってくれて、水色のかばんを置き取ってくれた席を譲ってくれた。隣に座っていた大学生くらいのおんなのひとが降りるときに、そのおばさまに「座ってください」と声をかけた。おばさまは「まあ、うれしい。ありがとう。」とにこやかに隣に座った。席を譲られたときの言葉がとっても素敵でまねたいなあと思った。改めて、譲っていただいたお礼を伝えると「わたしもこどもを育てているときにいろんなひとに支えてもらったからね。ほんのすこしの恩返しです。」と言った。時代が違うからかな、と頭をかすめた。けれどもそうではないかもしれない。かなしい部分に焦点をあてるか、よろこびやひかりに焦点をあてるか。わたしも、こうしておばさまやそのあとに隣に座った方に支えられてのんさんと一時間電車の旅を無事過ごせた。恩返しを、そう思う。ゆらせゆらして、風を起こせたらと思う。

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