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日記 一〇二号室 その4

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夜ごはんときもちを記録した日記のつづき(2017年9月16日〜)。 踊る阿呆に、見る阿呆。 踊ってころんでしょげて蹴っ飛ばしてうたって仰いで。 よきもあしきももらったものを消化し…
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2017年9月の記事一覧

とまとと梨と栗のともだち

とまとと梨と栗のともだち

二〇一七年九月二十四日日曜日

晴れ

公園で朝ごはん。目玉焼きとハムとトーストを柳の木のしたで食べる。のんさんは駆けまわり、すきあり!と口にパンやハムを持ってゆきようやく食べる。暮らしかた冒険家の本を読もうと持ってきていたら、帽さんが読んでいる。と思ったらのんさんに奪われる。帽さんとわたしの話が白熱してくると、のんさんは「リュック、リュック」と重たいリュックを持って渡そうとする。早くいこういこう

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小松菜のくちばし

小松菜のくちばし

二〇一七年九月二十三日土曜日

曇りのち晴れ

たまごを、フライパンの熱い油のうえに落として、液体の部分が沸騰してぐつぐつと踊り白く固まってゆく。

そんな過程眺めていない。帽さんのいるこんな日だからできることだなあとぼんなり眺めた。

パエリアパンのフタを取りに行く。中村さんに紹介していただいたエンジニアの方に車のキャリアを作っていただき、今回はフタをお願いしていたのだそうだ。わたしとのんさんは

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柵を越えて

柵を越えて

二〇一七年九月二十二日金曜日

晴れのち曇りのち雨

帽さんの珈琲豆を買うための旅。最寄駅の高架下にあるそこへ行くだけなのに出発して帰っで来るまでに四時間。不動産の広告ならば往復四十分であろう道のりは、のんさんと歩くと旅になる。まっすぐ歩きながらいくつものうちゅうと出会う。

お地蔵さんにこんにちはと立ち寄り、ばいばいとさようなら。幼稚園の園庭にあそぶ子たちをじっと眺める。そうすると、ひとりのおと

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土ラジオ

土ラジオ

二〇一七年九月二十一日木曜日

晴れ

帽さんを見送りながらたいようの光を背中に浴びて、身体があたたまってゆく。きょうは外で過ごすことにしよう、そう思わせてくれるあたたかさと爽やかな風だった。

夏と秋のいいとこどりのような気候。軽やかな風とコントラスト高めの日差し。三輪車をこいで、のんさんと隣の公園。だいたいこのあたりといういつものところにゴザを敷いておむすびとみそ汁。のんさんは三輪車と戯れたり

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新月のくすり

新月のくすり

二〇一七年九月二十日水曜日

曇り

のんさんの風邪。ハナミズはとまってきたけれど、せきとタンが出る。掃除や食事、昼寝のタイミングで外に出ない一日となった。

突然、かめちゃん(ナマケモノのぬいぐるみ)のことを思い出し、「かめちゃん」とさみしそうに呟く。きれいに洗われたかめちゃんはあしたトランクに入って帰って来るよと伝える。帽さんが帰ってくるとおじぎをして、駆け寄り、かめちゃんと呟いた。

帽さん

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マンボウの交差点

マンボウの交差点

二〇一七年九月十九日火曜日

晴れ

たつみとくぼむらさんとタイヒバン。こどもと関わる仕事をしていたからか、のんさんと遊んでくれる友人が多くてうれしくありがたいなあと思う。MAINTENTにいるあいだ、わたしはえほんに夢中になっていられたのはふたりがのんさんを気にかけてくれていたからだ。ああ、感謝。とびきりごきげんな、これひとつヒントだという一冊と、のんさんに「14ひきのあきまつり」を。このシリー

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クリームパンの花畑

クリームパンの花畑

二〇一七年九月十八日月曜日

晴れ

駅の改札口で、母抱っこからわたし抱っこへ移動するとき、のんさんは「わあーん」と泣いた。寂しそうにするのははじめてだなあと思うと、母のうしろのモニターに目は向いていて、切り替えは早かった。

最寄駅のひとつ前で眠る。パスカルさんで帽さんが迎えに来てくれていてたいへん助かった。駐車場で降りるとき、眠りは浅かったようでぐずぐずとする。帽さんを見つけた瞬間、ぱっと目覚

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シンデレラの帰り道

シンデレラの帰り道

二〇一七年九月十七日日曜日

曇りのち雨

晩ごはんは、いくら、たらの粕漬け、肉じゃが、サラダ、なすの煮びたし、豚汁、ごはん。

夜、のんさんがわんわん泣いた。喉が痛いのか、口内炎ができたのか、授乳も拒み夜泣きをした。こんなのっていつぶりだろうか。泣いた理由はそれだけじゃなくて、昼ごろふつふつわたしが持った怒りやかなしさのせいのような気がして、謝ってだいじょうぶだよと伝えた。のんさんは笑ったり喋っ

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地下をはしる

地下をはしる

二〇一七年九月十六日土曜日

曇りと雨

♢帰り道の電車のなかでの記録 はしり書き

relight committee三回目。

前半はrelight committeeとはなにかということを、対象 (こども・親しい友人・アート関係者)を想定して、グループで説明することを通して、じぶんが行なっていることを認識、確認するということを行なった。

後半は、身体と時間をテーマに座学とディスカ

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