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詩『7つの鉢』

3月27日。映し出された足の薬指と小指は奇妙に短い。幼い頃に歳の離れた兄に潰された痕跡だと言う。Amazonで購入したクレモアロープの画像が、仮想と現実の境界を埋める。深刻ぶらず、時にコミカルに、結論に至るまでの道程を解説していく。そしてフォロワーへの感謝と別れの言葉。時間と共にいいねがカウントアップし、しめやかに、送別の儀式は進行する。ODで引き攣りを起こしながらも、つぶやきはその瞬間に至るまで続き、やがて更新は止まる。無数に枝分かれした先の先にあるどん詰まりがそこにあった。二度と再現されない出来事が吹き溜まっていた。千年の時間は疾うに過ぎて、7つの鉢が傾き世界が血で溢れる瞬間を私は待望する。救済は不要。全てを血で洗い流せばいい。クソッタレ世界。

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