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詩『日常』

日常からの逃走。少女はそう言って飛んだ。もっともらしいことを言った大人は全員有罪だった。生きているだけで疲弊する。ため息をつくたびに涙が溢れる。涙腺がバグる。

訳知り顔で近づく自称友達。陣取り合戦で〈私〉が奪われていく。おまえらと一緒にするな。日常の外側にある日常。無限の入れ子構造。何処まで行っても日常。

好きだと言った彼の顔は干物みたいでのっぺりして寂しい。餞別に言葉の詰め合わせを送るがお返しはバイバイ。前に座るやつの顔がアジの開きなら隣に座るやつの顔は日常。日常が連なりその先にあるのは死だ、歯朶、襞。越えたところでお約束の日常。

見たことのある風景。再現されたシチュエーション。踏み締められた轍、10年前の私、100年前も私、100年後も私。生まれながらの囚人として死ぬまで過ごす監獄。ここに超人なんていない。あるのは永遠に続く日常。

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