みなさま、こんにちは。
バレエ「えんとつ町のプペル」製作総指揮の関 巴瑠花(せき はるか)と申します(作品への想いはこちらから)。
2022年1月、原作者である西野さんが脚本を書いてくださることになり(脚本をもって西野さんのもとへ)、プペルバレエは本格的にプロ公演に向かっていくことになります。
このとき、2021年8月に結成した初期製作チームは、決断の時を迎えます。
初期チームは、もともと絵本「えんとつ町のプペル」のファンが集まった有志のチームでした。それぞれが本職の仕事の合間に、プロジェクトを進めていてくれたのです。
しかし、本格的にプロ公演を進めるためには、より高い専門性をもったチームが必要になります。
苦渋の決断でしたが、ここでチームを解散・再編することに決めました。
プロジェクトがここまで大きく成長したのは、間違いなく初期チームメンバーのおかげです。
プペルバレエの応援Facebookグループがあるのですが、これは初期チーム結成と同時に立ち上げたものです。
今でこそ2,600人ほどの方々が応援してくださっていますが、最初はチームメンバーが1人1人に声をかけ、このプロジェクトを説明し、興味を持ってくださる方々を募るところから始まりました。
初期チームでつくった脚本も、最終的にはボツになり、表に出ることはありませんでした。しかし、あの脚本がなければ、何も進んでいなかった。
あの脚本があって、音楽の構成を決めることができました。
あの脚本があって、衣装の打合せが進みました。
あの脚本があって、西野さんが脚本を書いてくださることになりました。
あの脚本があったから、プロ公演プロジェクトを進めることができました。
表に出ることのなかった私たちの脚本は、プペルバレエの物語を大きくおし進めてくれました。
初期チームのメンバーそれぞれの力が合わさって、プペルバレエは一歩ずつ階段を登ってきました。
感謝してもしきれません。
それでも私は、リーダーとして決断しなければならない。チーム解散の話をするため、みんなに集まってもらいました。
すると、メンバーはもう予想していたかのように、穏やかに背中を押してくれたのです。
みんなこのプロジェクトにとても思い入れがあったのに、このプロジェクトが一番いい形で進むことがなによりも大事だからと…。
ここからは一番のファンでいるね!
何か困ったら力になるから、いつでも連絡してきてね!
チームメンバーの温かい言葉とプロジェクトへの愛情に、私は1人大号泣してしまいました。
これをもって、私とバレエマスターの中島駿野さんだけを残し、初期チームは解散となりました。
プペルバレエ製作の物語は第一幕を閉じ、第二幕へ向けて新たなスタートを切ることになったのです。
バレエ「えんとつ町のプペル」
製作総指揮 関 巴瑠花
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