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【vs湘南ベルマーレ】名古屋グランパスの強さとは
令和になって初ゲームが湘南というのは期待しかなかった訳だが、スタジアムに行く前から色々と躓いていた。
東京から向かう電車の中で外を見ると禍々しい雲行き。あれ?これ雨?と思って天気予報を見たら雷雨とか出てて、マジかと。平塚まで来て大雨の中での観戦はヘビーだと少々げんなりしながら駅に着く。
すぐにレインコートを調達しようと探し回るも売り切れまくり。まあ、そうだわな。なんとか見つけてタクシーつかまえてスタジアムへ。
意外と小雨。このまま天気よ持ってくれと願いながら観戦。
前半、いつもの様に良い集中力と出足でボールを持てていたが、なんか半歩ズレている感じ。そして相変わらずジョーが重い。良い攻撃も時おり見えるけど、ちょっと最後の所で焦ってたりミスが目立つ。これは後半勝負かなぁと思ってたATにシミッチが自陣ペナルティエリア前でボールをロスト。そのボールが相手に渡りそうになるのを後ろからスライディングで防いだ。と思ったらPKの判定。
現地で観てた感じ、ボールに行ってたと思ったがDAZNで確認したら微妙。上手く倒れられたと言うべきなのかな。勿体無い失点。ただ、何時もの湘南との試合みたく相手の圧に押されている印象はなく自分たちのサッカーを出来ていると思ったので、後半なんとか巻き返せるだろうという気持ちではいられた。
雨も上がり晴れ間も見えてきた中で後半スタート。直後の49分にこの試合の最大の誤審が発生する。自陣からのフィードに抜け出したシミッチがペナルティエリア前で倒されるも、そのこぼれを和泉がゴールへ流し込む。が、和泉のシュート直前に何故か笛が吹かれる。たぶん、審判はシミッチの抜け出しの瞬間からポジション悪くて和泉がボールを受けたのを見ていなかった。普通はプレーも止まっていないからアドバンテージ取って、ゴールが認められたはず。ちょっとあまりにも初歩的なお粗末ミスジャッジにゴール裏含めて怒りと共に戸惑いがザワザワと巻起こる。
みな、頭の上に???となった。
これはJリーグジャッジリプレイで取り上げて欲しい案件だ。ただ、今節は他の試合も同じような誤審のオンパレードだったから、ちょっと令和早々に日本の審判のレベル問題が湧いてしまう事になって残念で仕方ない。
仕方ないとか言ってる場合じゃなく、このまま負けたら暴動起きるぞという不穏な空気。
だが、今年のグランパスは、というか風間監督が完全にこういうのに動揺しない。調子の上がらないジョーをドラスティックにシャビエルと交代させて機動力を上げる。
すると小気味のいいパスが回りだす。シミッチ、米本が真ん中で構えて、その前をシャビエルが右へ左へボールを受けては散らし、前線のアーリアも楔をシッカリと受けていく。サイドでは前田と和泉が緩急を付けて後ろの押し上げを助けていく。
後半は何度もゴール前にSBの吉田や宮原が詰めたり、流れの中でCBの丸山や中谷までもバイタルへ侵入して崩しに参加しだす。
今年のグランパスの強度が上がった要因である。こんなにディフェンダー全員が相手ゴール前まで入ってくるチームはなかなかJリーグではお目にかかれない。この多重構造の攻撃の圧がグランパスの強さに繋がっているし、それが出来るのもシミッチと米本が中央でドンと構えて相手の攻撃の芽を摘みまくっているからこそだ。
ここ数試合は特に中谷が面白い。今まで攻撃参加の印象の無かった彼が、丸山と交互に前線まで顔を出すようになって積極的にクロスを上げたりゴール前に飛び込んだりしているのを観るとワクワクする。
あと少し。あと少しでゴール出来ると思っていた65分。前田の試合を通じて仕掛け続けた布石が実ってFKを獲得。ジョーが退いて油断した湘南はシャビエルのフワリと緩く上げたボールに反応出来ず、シミッチがフリーでヘディングシュート。狙い通りの見事なセットプレーだった。前半のセットプレーが前田の速いボールだったのも、また布石になったのかもしれない。
同点ゴール撮って出し。
— 円衣めがね (@megaga758) May 4, 2019
シミッチナイス!#grampus pic.twitter.com/r6anRnUdBg
ここからアウェイゴール裏を中心にサポもピッチの選手もイケイケドンドンになった。立て続けに湘南ゴールに迫るようになる。
赤﨑ぽすとー#grampus pic.twitter.com/fGG9fpPfmf
— 円衣めがね (@megaga758) May 4, 2019
が、やはりここ最近の「あと少し」が歯がゆい。最後の最後、シュートが「あと少し」で決まらない。
またぽすとー
— 円衣めがね (@megaga758) May 4, 2019
あーりあ?#grampus pic.twitter.com/jWjBwN7uzp
この「あと少し」が噛み合った時が名古屋グランパス快進撃の始まりになるんだと思う。本当に、あとは決めるだけ。なのだ。
だが、試合はそのまま1-1で終了。残念だったが、湘南も集中していた。最後の最後をやらせなかったのは湘南の踏ん張りもあったんだと思う。そう思う事にする。
厳しいジャッジの中でも粘り強く追いついたのは成長の証。大雨になるかと思ってたけど、晴れやかな天気と気持ちで帰れる。#grampus pic.twitter.com/keceSfTaQH
— 円衣めがね (@megaga758) May 4, 2019
審判だけ、残念でならない。Jリーグジャッジリプレイを観ているので審判の大変さとか理解出来るようになったし文句はあまり言いたくないのだが、いま少しなんとか改善してもらいたいものだ。
でも、今年の名古屋グランパスはこういう試合でも負けずに踏ん張れるようになった。それが素晴らしく、また誇らしい。
p.s.湘南ベルマーレ曹貴裁監督の試合後のインタビューが素敵。
敵ながら良い監督だと毎回戦うたびに思うし、湘南ベルマーレというチーム自体が好印象しかない。本当に好敵手。良いライバルだと思う。
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