見出し画像

養命酒を飲む生活と『アマニタ・パンセリナ』

養命酒を飲めと勧められて、買ってきてくれたので巣籠もりと同時に飲みはじめた。

画像1

養命酒ってイメージ的におじいちゃんが飲むものと思っていたので少し抵抗があったのだが、まあよく考えてみたらジジィに片足を突っ込みはじめた今日この頃だ。

朝昼晩に飲むということで、本当に薬みたいだなと思いつつ飲むと、味も昔飲んでた咳止めシロップ的な甘さ。そう、ブロンだ。

ブロンといえば思い出すのが中島らもさん。

リーガル、イリーガルなドラッグ体験記を書いた傑作エッセイ『アマニタ・パンセリナ』にも詳細に自身のブロン中毒を面白おかしく記している。当時はかなりの大瓶でも売っていたブロンだが、たぶん今はひと瓶の量も少なくなっているんじゃないかな。

たしかブロンに含まれているコデインっていう成分の過剰摂取が一種の中毒症状をまねく危険があり、アメリカとかでは未成年の使用に制限が掛かっている。日本では12歳未満はダメとか限定的な制限だったはず。これも今はまた変わっているかな。

なんで詳しいかというと『アマニタ・パンセリナ』に詳細な内容が書かれているからだ。ブロン中毒の良いところ、悪いところ、大変な禁断症状まで、だがそれが面白いから困る。さらに幻覚サボテンやキノコの食べ方とか、この辺は、らも信者の大槻ケンヂも影響受けまくっててタイでマジックマッシュルーム食べた結果、バッドトリップしてしまいPTSDを発症してしまうという逸話がある。

僕も子供のころからブロンは身近なシロップ薬で、甘くて飲みやすいから好きだった。

懐かしいなぁ。

そんな思い出もフワッと口に広がる養命酒の味だった。

この記事が参加している募集

全て無料で読めますが、「面白かった!」「すき!」なんて思ってくれたら気持ちだけでもサポート貰えると喜びます。