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物語の始まりはラストから
初めて小説が売れたのは
中学生のときだった。
・・・って言うとなんか
カッコイイ!!!
正しくは
投稿コーナーに掲載され
「ご褒美」の図書券をもらったというだけのこと。
自分の描く絵に納得の行かない絵描きが
サイコーの自画像をキャンバスに残し忽然と姿を消した、
という掌編小説だった。
部活にはげみ、志望校は安全圏、
なんの問題もなく過ごしていた中学生時代。
報われないなんて状況は何一つないくせに描いたのは
「何かと引き換えに希望するものを手に入れる」結末。
単純に厨二だ。
嬉しかったのを覚えてるけど、
図書券で何を買ったかは忘れてるし、
後にも先にもこれ1回っきり。
![](https://assets.st-note.com/img/1713863206244-qt0YVnacbF.jpg?width=800)
ネットを立ち上げて最初に見るページが
とあるポータルサイトのニュース一覧なんだけど、
その中にぽつぽつと入ってる
「スカッ」とする話、、的な記事。
嫌な姑やママ友やモラハラ夫にやり返した!
その方法は??みたいな。
結末は「続きを読む」ボタンを押して読む。
すごくウィットのきいた結末を期待ながらね。
中には「それもどうなの?」って
言い方、やり方があってさ。
「どっちもどっち」な。
読んだこちらはスカッとどころか、
もやっとする。
「嫌なもの見ちゃった」ような後味。
あ、そうか。
こういうのは主人公だけ「スカッと」して終わるんだ。
少なくとも自分は読んで「スカッと」はしなかった。
「なんだ腹立つな、そのモラハラ。やったれやったれ!」なんて
自分もそいつをとっちめたいオーラまといながら読んでるから
どの口が言う、なんだけど。
![](https://assets.st-note.com/img/1713902688445-mtLVEj9uZe.jpg?width=800)
今、
「こんな結末になるお話が書けたらな」と漠然と思っているものがある。
ほんわかほわっとする結末。
長いお話ではない。
ちょっと心配しちゃったけど、ああ良かったねって言える結末。
結末を決めてのお話作り。
逆算して登場人物決めていく。
辻褄あわせみたくなるんだけど、
楽しい結末を決めておくのは悪いことじゃないと思う。
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