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物語の始まりはラストから

初めて小説が売れたのは
中学生のときだった。

・・・って言うとなんか
カッコイイ!!!
正しくは
投稿コーナーに掲載され
「ご褒美」の図書券をもらったというだけのこと。

自分の描く絵に納得の行かない絵描きが
サイコーの自画像をキャンバスに残し忽然と姿を消した、
という掌編小説だった。

部活にはげみ、志望校は安全圏、
なんの問題もなく過ごしていた中学生時代。
報われないなんて状況は何一つないくせに描いたのは
「何かと引き換えに希望するものを手に入れる」結末。

単純に厨二だ。

嬉しかったのを覚えてるけど、
図書券で何を買ったかは忘れてるし、
後にも先にもこれ1回っきり。

ネットを立ち上げて最初に見るページが
とあるポータルサイトのニュース一覧なんだけど、
その中にぽつぽつと入ってる
「スカッ」とする話、、的な記事。

嫌な姑やママ友やモラハラ夫にやり返した!
その方法は??みたいな。
結末は「続きを読む」ボタンを押して読む。
すごくウィットのきいた結末を期待ながらね。

中には「それもどうなの?」って
言い方、やり方があってさ。
「どっちもどっち」な。
読んだこちらはスカッとどころか、
もやっとする。
「嫌なもの見ちゃった」ような後味。

あ、そうか。
こういうのは主人公だけ「スカッと」して終わるんだ。
少なくとも自分は読んで「スカッと」はしなかった。

「なんだ腹立つな、そのモラハラ。やったれやったれ!」なんて
自分もそいつをとっちめたいオーラまといながら読んでるから
どの口が言う、なんだけど。

今、
「こんな結末になるお話が書けたらな」と漠然と思っているものがある。

ほんわかほわっとする結末。
長いお話ではない。
ちょっと心配しちゃったけど、ああ良かったねって言える結末。

結末を決めてのお話作り。
逆算して登場人物決めていく。
辻褄あわせみたくなるんだけど、
楽しい結末を決めておくのは悪いことじゃないと思う。

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