未経験でエンジニアになるには?/文系卒で職種を変えた私の場合
こんにちは、バリキャリでもゆるキャリでもないフルキャリ会社員です。
私は大学は文系の学部卒ですが、サーバーサイドエンジニアとして働いています。
一般的に世の中の人が「エンジニア」と聞いて想像する、プログラミングしたりするWeb系のエンジニアは私の職種なのではないかと思います。
先日、別職職の同僚に「未経験でエンジニアになるには?」と聞かれました。
私自身は新卒で入社した企業では別職種だったので、私がどうやって現在のエンジニアになったのかについて書こうと思います。
全員に当てはめられるものではないかと思いますが、誰かのお役に立てれば幸いです。
大学卒業まで
私の大学での専攻は英文学。ITとかぜーんぜん。ExcelとWordとパワポをちょっといじっていたくらいでしょうか。
プライベートでプログラミングを勉強していた、などもありません。
しかし、新卒の就職活動では、「SE(システムエンジニア)」と呼ばれる職種のある会社を多く受けていました。
これは、理系の友人が多かったことから、「私も友人ら(研究開発職への就職が多かった)のように、モノをつくる側になりたいな」と考えたことから。
また、「どこへ行っても働けるようになりたい」という気持ちがあり、手に職!ということで技術職を目指したのです。
新卒だとポテンシャル採用なので知識は問われず、私は内定をいただいた日系大企業の一つに「SE職」として就職を決めました。
この時点では会社の事業とか、職種とか、細かいことは気にしていませんでした。SE=エンジニアだ!と考えていました。(雑)
ちなみに、内定先に言われて、大学4年生のうちに1〜2か月勉強し、基本情報技術者というIT系の国家資格は取りました。
ただし、IT系の資格は取ったところで、イコール仕事ができる、知識が万全となる、というわけでもないシロモノですね。持ってなくても優秀な人は沢山います。
新卒企業での職種
新卒の日系企業では、入社直前に配属先が決められていました。私は品質保証エンジニア(QA)という職種の部署になると連絡がきました。
QA?なにそれ美味しいの?SEとは違うの?
説明を聞いたところで理解できませんでした。
「断ったらどうなりますか?」
私が人事担当者に尋ねると
「内定取消となります」
とのこと。
まあよく分からないけど、異動とかもあるみたいだし、内定取り消しも困るし。私は許諾しました。
当時は職種の選択が大事だという認識はなかったのです。
入社後に職種で不満を抱える
私の入社した企業は、SIer(システムインテグレーター)と呼ばれる、受注したシステムを作る会社でした。
そこでシステムの要件をお客さんと決めて、設計して、プログラミングして実際につくる(ここは外注するケースも多い)職種を大枠でSE(システムエンジニア)と呼びます。
一方、品質保証エンジニアとは、システムや製品の品質を高めることを目的とした職種です。
ざっくり説明すると、つくられたシステムにバグ(不具合)がないか確認するためにテストしたり、そのテストを計画したり、バグをつくり込まれないような施策をしたりします。社内では第三者の監査的なポジションの部署でした。
お気づきでしょうか?
そう、名前にエンジニアとついてはいるものの、品質保証エンジニア自身は、システムをつくらないのです。
ちなみにこの品質保証エンジニアは、割と余裕のある企業に存在している、ちょっとレアな職種です。品質保証エンジニアがいなくても、SEがいればシステムはつくれるし、テストもできるからです。
え、私ってシステムつくれないの?
居ても居なくてもいい存在なの?
もちろん誇りを持って働いている人もいますが、「つくりたかった」私にとっては、5年ほど勤めてもその感想が変わりませんでした。
文句言って一度部署異動はしましたが、職種を変えることはできませんでした。このままでは自己肯定感は下がる一方。やはりモノをつくれるエンジニアになりたい。
仕事は楽で勤めやすいホワイト企業ではありましたが、最終的に私は育休中に転職活動をして転職したのでした。
2社目は外資コンサル
私はエージェントと直接スカウトを利用して転職活動をしました。
エンジニア職はなかなか通りませんでした。開発業務(プログラミングすること)が未経験では、中途で採用してもらうのは厳しかったのです。
しかし、最終的にはある外資コンサルの開発職種に採用してもらえました。
たまたまその組織のトップが日系企業出身で、私の状況を聞いて「日系だとそういうことあるよね。分かる分かる。うちで挑戦してみる?給料は安くなっちゃうけど。」と言ってくれたのです。
オファーは新卒入社2年目ぐらいの給与ランク。当時の私は新卒6年目で、給料は年収50万以上下がることになります。
悩みましたが、「今給料を下げなければ今後余計下げたくなくなる!ここで経験を0から1にすることはきっと最終的には私にプラスになる!」とオファーを受諾しました。
さすがに未経験からは大変だった
外資コンサルに入社した後ですが、そもそも未経験の私が開発案件に入れてもらうことは難しかったです。
しかし、ぶーぶー文句言って主張し、入社して半年経つ頃に開発案件に入れてもらうことができました。
そこで分かったのは、プログラミングをちょっと勉強しただけでは、開発はできないということ。
プログラミングを文字を書くことに例えると、まず机を用意して、ノートによって書き方を変えて、鉛筆や消しゴムの使い方を学んで…みたいなかんじで、周辺環境やツールへの知識という総合力がないと、開発できないのです。(例えが難しい)
また、分からないことへのググり力(ネットで調べる力)が大変重要でした。優秀なエンジニアはググり力が高いのです。
その中でもやっていけたのは、たまたま私の見張り役(笑)としてついてくれた先輩が、非常に手厚く親切な人だったからです。本当に助けられました。
習うより慣れろ、で案件に入って半年経つ頃には、言われたことを自分である程度調べて、開発できるようになりました。
ちなみに、この時点でのビズリーチなどの転職関連のサイトでの企業からのお誘いは、1社目の品質保証エンジニア職としてがほとんどでした。
3社目への転職
面白かった開発案件が8か月ほどで終わり、私の仕事はまた開発でない案件になりました。
時間がもったいなく感じた私は、ココナラでキャリアコーチングを受けていました。その講師がたまたま紹介してくれたスタートアップ企業と出会い、また転職をしたのです。
その企業で必要なプログラミング言語などは何も経験がありませんでしたが、次によって採用してもらえたのだと思います。
ビジョン(叶えたいこと)の一致
開発経験があること
売り手(エンジニア)に有利な採用市場
スタートアップでは能力よりビジョンが重視されることは多々あります。ビジョンが一致したときこそ、人の能力は最大化されるから、らしいです。
転職したのは2社目に入社して1年半経った頃でした。
2社目での年収は1社目を辞めたときの額に戻っていましたが、3社目ではそこから+100万となりました。
現在の状況
現在在籍する3社目に入社し、プログラミング言語や使用するOSが変わった私は、もちろん慣れるのに精一杯。
ただし、前回未経験から慣れていった経験があるので、それに比べたらなんてことない!自分ならできる!という自信がありました。
案の定、3か月もすると慣れました。
中途採用が多い会社って、みんな最初大変なのを分かっているので、聞いたら親身になって教えてくれるんですよね。エンジニアは実直で優しい人が多いので、助けてもらいつつキャッチアップできました。
この頃には転職関連サイトから来るお誘いは多岐に渡っており、次のように様々でした。
開発エンジニア(現職種)
SE
品質保証エンジニア
コンサルタント
また、お誘いの数が圧倒的に増えました。
転職できる人、ということが価値につながるということなのかな?
未経験転職できた要因
私が未経験職種として転職し、なんとかやっていけるようになった要因は次の通りだと考えています。
業界は同じで最低限の知識は勉強済みだった
開発の実務経験はなくても、基本的な知識は新卒で教わっていました。(忘れていてもググればなんとかなるくらい)プログラミング言語も一通り育休中に学び直していました。給料(条件)を下げた
条件より経験を取ることが、最終的にはやはりプラスに働きました。希望を口にした
どんな縁があるか分からないです、ほんと。やりたいことは口にすることで、自分の頭も整理されるので、一石二鳥!運が良かった
2社目も3社目も、運良く巡り合って採用してもらえた、という言葉がピッタリでした。結局は出会った人がどう判断してくれるか次第なので。諦めずに動くことが大事!
まだまだひよっこですが、この経験から、エンジニアとして働く土台をつくれたのはもちろん。
挑戦する→意外となんとかなる→自己肯定感が高まる→次の挑戦への足取りが軽くなる、という経験ができたことも大きいです。
次はどんなことをしようか。きっと私はなんでもできる。そう思えるようになったことは、私の人生を今後も豊かにしてくれると思います。
読んでくださりありがとうございました。
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