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40代2児の母(非バリキャリ)が転職した話

昨年10月に転職して、もうすぐ半年になる。
今の私を取り巻く状況、経験、進みたい方向性…などを照らし合わせると、なかなか良い転職ができたのではないかと(今のところ)思っているので、そのことを書きます。


私の履歴書

職業選択を語るには前提ありきだと思うので、簡単にプロフィールとざっくりした職歴を書いておく。

・関西在住、40代前半
・夫と子ども(転職した2023年秋時点で4歳と2歳になったばかり)
・直近の職歴:地元工務店(従業員数20人程度)で一般事務パート(9時〜16時)、勤続5年(3年ちょっと産育休取得、復職して1年。つまり、勤務は実質2年)。
・それまでの職歴:
新卒で人材系営業(4年半)→派遣事務(数社で2年ほど)→人材系営業(4年)→結婚のタイミングで前述の工務店
・1歳上の夫は大手企業勤務(基本、転勤なし)。今のところ、夫の収入だけでもなんとかやっていけるので、私は収入や雇用形態をそこまで気にしなくていい。

転職しようと思った理由

2歳差で2回出産して連続で産育休暇を取ったため、前述のように3年ちょっと仕事を休んだ。その間、オンラインコミュニティに参加したり、SNSをたくさん投稿したり、WEBライターに挑戦したりと、育児の合間にいろいろと活動していた。
全国の、いろんな業界・職種・経歴の人と交流して刺激的な3年間だった。

復職して、慣れ親しんだ会社(復職時点で実質1年しか勤務してなかったけど、3年の間にも会社の人との交流はあった)での事務の仕事はまあラクだったけど、なんとなく違和感を感じるようになる。
「この仕事、ずっとやるのかな…」
休んでいる間に社風というか、会社として目指すものが少し変わっていたりして。

「あー、もうやめちゃおっかな…」という気持ちにたびたびなるものの、「転職するのめんどい」が勝つ。子育て中の転職活動、絶対大変だろ…。

そんなこんなで復職から10ヶ月ほど経過した7月中旬、急激に転職に前向きになります。これを見たから。

2023年下半期しいたけ占い

もう、「転職しなさい」と言われてる気がして。
大好き、しいたけさん。
その日から、とりあえず本格的に求人情報を見るようになった。

「選社軸」をはっきりさせる

とはいえ、良い求人がゴロゴロ落ちてるわけじゃない。
というか、自分にとって「良い条件」とは?

そこそこ在宅ができて〜
出社するとしたらこの駅くらいまでで〜
子育てに理解があって〜
難しすぎず簡単すぎず…
小さすぎる会社はやだな〜
…的な感じで、この時点では、まだふわふわしていた。

そんな中、7月末にいつもお買い物していた某ECサイトから届いたメール。セールの情報とか、更新情報とかクーポンとか、いつもはそんな感じの内容が届くダイレクトメール。
そのタイトルに「私たちと一緒に働きませんか?」と書かれていた。

開いてみると、こんな条件。
・完全在宅OK
・週4以上のアルバイト採用
・主に、自社ECサイトのライティング業務
・ライティング経験必須

やりたい。やれそう。と思った。
そして、求人情報を読みながら自分の中で
「これからどう働いていきたいか」
「どんな仕事がしたいか」が、きれいに整理されていくのを感じた。

①収入はそこまで気にしない(今のところは生活ができてるから)
②商品やサービスに興味が持てる企業がいい
③できる限り在宅勤務したい。出社前提だと、子供が病気で何日も休んだ時にリカバリーできない。

応募書類を作りながら、②をもうちょっと深掘りした。

子育てと仕事の両立は大変。だからこそ、興味が持てる業界で働きたい。興味が湧かない商品・サービス・業界だとモチベーションが続かない。
→「何のために働いているのか…あ、お金か…」ってなっちゃうとやってらんない。

これから10数年続く「育児と仕事の両立」
さらにもう少し長く続く「働くということ」
そのために、ここからは「働く」と「暮らす」を心地よくリンクさせるような働き方がしたい。

1つの求人を見たことと、その応募書類を作る中で、こんな感じで言語化した。
書類や面接の「志望動機」にもこの辺を書いた。

ちなみに「志望動機」は「選社軸」を答えればいいと思っている。
「御社に共感したところ」「御社の素晴らしいところ」を語る必要はない(本当にその会社だけに熱い想いがあればいいけど。なぜ他社ではダメなのか?の答えになるくらいの熱い想いが)。

そういえば、採用のプロでした

そうなんですよ。私、採用のプロだった。忘れてたけど。

前述したように、人材系の営業(主に求人開拓)を合計9年近くやった。
他人の履歴書やスキルシートや推薦文を何百枚も書いてきたし、他人の面接への同席も何百回もしてきたし、求人票はそれよりたくさん書いてきた。いろんな業界の、いろんな階層(経営者から現場の採用事務担当レベルまで)の採用担当者から直接話を聞いてきた。

めっちゃプロ(広義)だった。

どうりで、求人票を見たら求める人材が浮かぶし、求人と自分のキャリアを照らし合わせたときの「採用担当者が懸念するポイント」が手に取るように分かる。

懸念点をあらかじめ潰しておく

なので応募書類は、採用担当者や上司になる人が懸念しそうな点をフォローしながら書く。書類に書くべきじゃないようなことは、面接で自分から何気なく話題に出して潰す。

私の場合はこんな感じ
・子育て中であること(急な休みが頻繁に発生する可能性が高い)
→現職での取り組みを伝える(普段から仕事をいつでも渡せるように進捗や方法をまわりに共有している。夫婦間の協力体制)
→だからこそ在宅を選んだこと。
・完全在宅の勤務経験はない
→育休中にオンラインコミュニティに所属し、ゲストを招くイベントの主催や本の出版に携わった。オンラインツールを用いたプロジェクト運営の経験はある。
・年齢が40代、業界未経験
→年下の上司と働いた経験はあり、うまくやってきた。
・今後は妊娠出産の予定はない。

あと、職歴における退職理由は全部ちゃんと説明できるように用意。職歴説明を求められたら、はっきりと退職理由は全部言う。基本は「致し方ない理由」を述べる。

トントン拍子に進む

応募書類を出したら速攻面接が決まり、上記のような感じで準備万端に臨んだ。
とはいえ競争率も高いのではないか?と思って、他にもどんどん応募したほうがいいよな〜と思いつつ、なかなか受けたい求人も見つからず、
お盆にも差し掛かったので、とりあえず「この1社」に集中して、ここがダメだったら本気で転職活動を始めよう、と決める。

で、結果的に8月末、この会社に採用してもらいました。

ちなみに、採用のプロ(自称)だとしても、面接を受けるとそのあとしばらく魂抜けるほど疲労する。
1つ1つのやりとりで成功/失敗がはっきり分かるので「絶対にミスをしてはいけない会話」を1時間続ける感じ。まあ、みんなそうだと思うんだけど。

無事に入社、勤務中

その後、無事に入社して、ライターとして毎日在宅勤務している。もうすぐ半年。
「できなくて悔しい!できるようになりたい!」という前向きなしんどさを日々噛み締めつつ、やりがいを持って働けている。

事務員だった時より、生活に占める仕事の分量は増えたし、通勤時間分以上に仕事に費やす時間は増えた。
保育園のお迎えが遅くなりがちだったり、家事が疎かになったりと反省点も多いので、良きバランスを見出すことが今の目標。

家族の理解も必要

育児と仕事を両立させるうえで、オットの理解は必須。子供の理解も。

オットには転職活動の状況、前述の選社軸もあらかじめ伝えて、できる限りの協力をしてもらっている。私自身が楽しく働けているか、ということを気にかけつつ、子供への対応をフォローしあったり、子供の病気の時はバランスを見てオットも仕事を休んでくれたりしている。

子供たちはお迎えが遅いことに文句を言ったりするけどそれは当然。なるべく母の仕事に関わるものに触れさせて、働く母を身近に感じてもらうようにしている。ユーザーでもあるので商品を一緒に選んで、「このページ、お母さんが作ったんだよ!」と伝えるとか。一緒に商品を使ってみるとか。
ただ、母の仕事を理解して我慢する必要はないので、日々きちんとコミュニケーションを取って、働き方や暮らしのバランスを日々微調整していくよう心がけている。

(主に子育て中の)転職に必要なこと

転職のことをSNSに書いたらちょこちょこ質問をもらったりして、その回答も書きつつまとめていく。

選社軸をはっきりさせる
どんなふうに働きたいか、どんな会社で働きたいかを決めるのが大事。頭の中で考えても浮かばないので、実際に世の中に出ている求人を見る(いいな〜と思う求人を見つけたら、なにがいいのか言語化する)、応募書類を書いてみる(働く、という側面から自分自身を言語化する)。

家族の理解
前述のとおり。普段から「働く」ということについて話すのが大事。

できれば、育休明けと同時の転職は避けたい
特に第1子産育休明け(私みたいに連続育休からの初復帰も含む)は慣れた職場で迎えたいところ。
現実的に慣らし保育(短時間保育)とかもあるし、「仕事と育児の両立実績」を面接で話せたほうが採用側から見て安心。自分としてもそのほうが安心な気がする。
そもそも「育児しながらの仕事が無理」な可能性もある(人による。能力の問題ではない)。

ただ、一時的に「育児、仕事、転職活動」の3足の草鞋になるので、その期間マジでしんどかったです。だからこそ、準備は万端に!短期決戦で決めるべし。

あと「え、出産のタイミングで退職しちゃったんですけど!」という人もなんとかなる。対策の仕方が違うだけで。

「働く」も楽しみたい

どうせなら、働くことも楽しみたい。
人生の、生活の、大部分を占めるものだから。
だからこそ、何を考えて転職したかが大事だなぁと、良き転職(暫定)をできたいま実感している。
このnoteを読んでくださった方が、幸せに働けますように。
そして、最後に言いたい。ありがとうしいたけさん!!!

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