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企業フェーズ別の「魅力項目」を尺度で設定

先日、こちらのブログを執筆しました。

こちらの執筆をした後に下記のウェビナーの実施が決まったのですが、資料作成をしていて、上記ブログ以上の発見/ノウハウ構築ができたため、本ブログを記載することにいたしました。

結論としては、

「各魅力項目において、フェーズ別で甲乙をつけることができる」

ということ。では、ご覧下さいませ。


0. 採用ブランディングとは?

「採用ブランディング」という言葉について、世間で明確に定義されているものはないと僕は思っています。故に採用ブランディングはコーポレートブランディングとは異なります。下記で定義をしています。

山根が言う「採用コンサルティング」の定義はこれです。主に採用領域において企業を魅力的に表現するための情報を引き出して整理することです。

どんな企業でも必ず魅力的なポイントはあります。「自分の会社の魅力的なポイントは何ですか?」と言われると意外と出てきません。引き出す必要があります。そして、引き出したとしてもその内容が煩雑だった場合は、相手に伝えることができません。故に整理することが重要なのです。


1. 新魅力項目である「6P+SCMGODB」について

本ブログの冒頭に記載をしたブログに詳しい話を記載しておりますが、2023年2月に当社ポテンシャライトから新しい魅力項目の発表をいたしました。

「6P+SCMGODB」です。

上記は、新しい魅力項目を整理している図になりますが、当社としてはこちらの項目を魅力項目の最新版として定義しています。
そんな中、1つ疑問が生まれました。それは、

「新しい魅力項目の中で、アーリーフェーズでは該当しない項目もある」

ということ。
次項で詳しく見て参りましょう。


2. フェーズ別に適した魅力項目について

各魅力について「フェーズ」を意識して見ていたところ、幾つかの発見がありました。結論をお見せいたします。

上記の表は、縦軸を魅力の項目、横軸をフェーズで作成したマトリックスです。つまり、各フェーズにおいてどの魅力が該当するかをチェックしてみました。すると、上記の記録項目のような表で表現することができました。

当たり前ですが、フェーズが浅い頃はオペレーションも整っていないでしょうし、ブランド形成もできていません。また、福利厚生も充実していないことのほうが多いと思います。一方で、フェーズが深くなるとあらゆる魅力のカードを提供することができる事は、皆さんなんとなくご理解いただけるかと思います。ただ、ここでこんな疑問を覚えました。

「フェーズ別に打ち出すことができる魅力の重み付けが異なるのではないか?」

ということ。
philosophyは、アーリーフェーズにおいて確固たる内容になっているのか?シリーズCくらいのフェーズになると固まっている気がする。一方で、メガベンチャーになると、事業が多角化するため、philosophyがややぼんやりしたり形骸化するのではないか?

personについてはどうか?アーリーフェーズにおいては面接に登場した社長やキーパーソンと毎日顔を合わせて働くことになると思うのですが、フェーズが深くなってくると、入社して社長と話す機会はほぼないかもしれません。つまり、面接官の方に惹かれて入社をしたとしても、結果的に入社するか否かのジャッジをする場面で有効的な魅力にならない可能性もある。

など、各魅力の「重み付け」は、フェーズの浅い深いが起因していると感じたのです。そこで下記を作成してみました。

上記の表において、数値が大きければ打ち出しやすい魅力。一方で、数値が小さければ打ち出しにくい魅力として記載しています。誤解がないように申し上げますと、数値が小さければ魅力として打ち出すことができないわけではありません。数値が小さい箇所において魅力をうまく発信している会社もありますし、数値が大きいのにもかかわらず、あまりうまく魅力として打ち出していない会社も存在しています。

こちらの表を眺めていると1つ気づきがありました。


3. フェーズ別の魅力のパターンについて

まず下記をご覧ください。

こちらの表は、前項で貼り付けておりました表の「行」を入れ替えた表になります。こちらをご覧いただくと、4つのパターンに分類することができます。下記をご覧ください。

僕のコメントを記載いたしましたが、いくつかの傾向になっていることがわかります。こちらに名前をつけてみましょう。

こちらの発見をしたときに、僕としてはものすごくすっきりした気分でした。なぜならば、これまで採用ブランディング(魅力設計)を実施していて、なんとなくフェーズ別で、打ち出しやすい魅力と打ち出しにくい魅力が存在している事は気づいていました。それを文言化することができていなかったと感じました。当たり前の話ですが、フェーズが浅い企業(規模感が小さい企業)は、privilege観点を打ち出す事は難しいです。privilegeというのは、福利厚生や働き方を指します。

一方で、上記の表において「空白」の部分については、その部分を逆に魅力として打ち出せる企業様は非常に強いかと思います。例えば、新しい魅力項目であるstrategy、growth / career、brand、operation、dataなどをシリーズAの企業様が魅力として打ち出せるようであれば、それは非常に強いことです。
当社を事例としてピックアップすると、当社は社員数が30名程度、従業員数は70名程度の企業です。俗に言うシリーズAくらいに該当する企業かと思います。例えば、オペレーションという項目において当社は割と整っているほうだと思います。下記をご覧ください。

社内のメンバーが、お客様からご質問を受けた際に回答内容を迷わないように、そしてクオリティーが同じ回答ができるように仕組みを整えています。また、privilegeにおいては、当社は「ベビーシッター制度」があります。おそらくこの規模感でベビーシッター制度がある企業様は少ないでしょうし、1つポイントになるのではないかと思っています。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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