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ポテンシャライトがいう「魅力」をより深く解説します

「事実と魅力の違い」

個人的にこれが明瞭になったのは、2021年の頃でした。世の中の採用活動における発信について、ほとんどが「事実」に留まっていると感じています。

ただ、そもそも「事実」と「魅力」の違いとは何か?という問いに対して、独自に回答を持っている方は少ないのではないでしょうか?

また、当社メンバーであったとしても、ジスト魅力を混同してしまうことが多く、より詳細に説明すべきだと判断し、本ブログの執筆に至っています。

では、ご覧ください!



0. 採用ブランディングとは?

採用ブランディングとは:
採用活動における魅力の「発掘」「言語化」「整理」

採用活動において、採用企業がどのような魅力を発信するのかは非常に重要でしす。採用活動の成否を分けると言っても過言ではないかと思います。当社ポテンシャライトでは「採用ブランディング」を上記の定義としているのですが、詳細に説明をした内容は下記ブログになります。

本ブログでは採用ブランディングの内容の探求ではないため、説明はこれくらいにしておきます。

1. 事実と魅力の違い

本項を説明するにあたり「魅力」とは何か?を説明したほうがわかりやすいと思っています。

魅力とは:
「事実」を相対比較して「希少価値観点」を加えた内容

と当社は定義しています。一つ事例を見てみましょう。

 1-1. タピオカ屋の事例

「魅力」の定義を説明する際に、事例として活用するのは「タピオカ屋」です。
僕の認識だとタピオカ屋は2017年頃?からトレンドになり始めたと思っています。当時はその希少価値からたくさんの方がタピオカ屋に行列を作り、30分程度は待たなければ購入ができない、そんな状態だったと思っています。ただ、2018年に入ってからは徐々にタピオカ屋の件数も増えてきて、2019年なると行列はなくなり、むしろタピオカ屋を見る数も少なくなっていったと思います。

では、人はなぜタピオカ屋に興味を持ったのか?山根の解釈としては、「希少価値」だと思っています。もちろん、純粋にタピオカがおいしいと思って足を運んだ方もいらっしゃると思いますが、その希少価値から一度は飲んでみたい、そしてSNSに投稿をする、なども思考からどんどん人が集まってきたのかなと。

本件を採用活動に適用してみます。

「魅力」とは「事実」を相対比較して、希少価値観点を加えたもの、と定義しました。もし仮に皆様が発信しているメッセージ(事実or魅力)が、「希少価値観点」がない内容であれば、2019年頃のタピオカ屋ということです。つまり、タピオカ屋が乱立しており、ユーザからすると起床価値もなく、足を運ぶことをやめてしまう、という状況です。

誤解がないように記載しますと、「希少価値」があれば、すなわち魅力と言うわけではありません。もう一つは「尺度」が重要になると思っています。

 1-2. 魅力の「何かしら」の「尺度」とは?

タピオカ屋の事例を続けます。
2019年頃、つまりタピオカ屋にとって戦国時代となった時期にも生き残ったタピオカ屋は存在しています。では、なぜ生き残れたのか?それは「何かしら」の「尺度」が他のタピオカよりも優れていたからだと思っています。

「何かしら」とは、
例えば「立地」。駅近であれば、ユーザも多く、その店を見るでしょうし、近くにカフェがなければ立ち寄ることもあるかもしれません。
他には「料金」。もちろん料金が安ければ安いほど買う人は多いかもしれない。
そして「味」。他のタピオカよりも味が美味しければ、その分 お客様が集まるかもしれない。

「尺度」とは(前述した「何かしら」と連動した話をします)、
「立地」であれば、駅から徒歩何分なのか
「料金」であれば、タピオカの平均価格よりどの程度料金が安いのか?
「味」であれば、ユーザの「味」の評価がどの程度高いのか?

これらが「何かしら」の「尺度」の説明になります。


2. 事例をいくつか見てみましょう

前項に「事実」と「魅力」の違いについて触れました。タピオカの事例ばかりでしたので、もう少し採用活動に関わる事例の方がわかりやすいかと思い、いくつか記載してみます。

※あくまでも事例ですので、正確な情報でないことをご理解ください。

 2-1. (事例1) フルフレックスタイム制

事実
「当社はフルフレックスタイム制です」

事実+希少価値観点
「当社はフルフレックスタイム制です、当社の業界でフルフレックスタイム制の企業は3社しかありません」

事実希少価値観点何かしらの尺度
「当社はフルフレックスタイム制です、当社の業界でフルフレックスタイム制の企業は3社しかありません。また、その3社の中でも、その活用度合いは、最も高いとデータが立証しています」

 2-2. (事例②) 社会課題を解決する事業

事実
「当社は社会課題を解決する事業です」

事実+希少価値観点
「当社は社会課題を解決する事業です、社会課題の定義次第ですが、SDGsに直結する事業を営む企業は日本企業の1割(仮)しか存在しません」

事実+希少価値観点+何かしらの尺度
「当社は社会課題を解決する事業です、社会課題の定義次第ですが、SDGsに直結する事業を営む企業は日本企業の1割しか存在しません。ちなみにSDGsの中でユーザー優先度で最も高いのは「すべての人に健康と福祉を」と言われており、当社はその類の事業を営んでおり…」

 2-3. (事例③) 人(社員)が良いと言う企業

事実
「当社は人(社員)が良いと思います」

事実+希少価値観点
「当社は人(社員)が良いと思います、当社メンバーに「当社の良さはどこですか?」とヒアリングをすると10人中9人が「人の良さ」という回答をしました」

事実+希少価値観点+何かしらの尺度
「当社は人(社員)が良いと思います、当社メンバーに「当社の良さはどこですか?」とヒアリングをすると10人中9人が「人の良さ」という回答をしました。人の良さの中でもRadical Candorの類である「誠実なフィードバックが多い」という観点において社員サーベイにおいて平均点が9.3を獲得しています。おそらく同業企業さまと比較しても高い数値なのではないかと思っています」

こんなイメージです。


3. IFAの存在

本ブログは事実と魅力にスポットを当てていますが、ポテンシャライトの採用ブランディングを語る上で外せない IFA についても触れたいと思います。

昨年末にこんなブログをアウトプットしましたが、IFAを用いての魅力取りまとめは非常におすすめであり、且つ難易度が高いと個人的には感じています。
本項では、IFAにおける間違いやすい用語の違いの説明をしたいと思います。

前述した魅力はIFAでいうと「Attract」です。
混同しやすいのはIFAでいう「Important」です。

こちらのattractとimportantは別モノですので、ご理解いただけますと幸いです。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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