【財務分析 Vol.54】 カルビーの「儲かる仕組み」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

従来の"当たりまえ"を破壊し、新しい"当たりまえ"を作った会社を、メインモデルとして取り上げていきたいと思います。(すべてでない)
テーマは"Think Different"です。(Apple)

今後は三部構成にて、内容展開していきます。

①ビジネスモデルを見て、その会社の裏側を理解する。

②結果の数字はどのような形になっているかを把握する。

③未来はどのようになっていくだろう、と予測してみる。


Vol.54 『カルビー』
理念:「自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献します。」
ビジネスカテゴリー:食品

①一度は通る道

「ポテトチップス」みんなが通ってきた道かと思います。

子供のときも、大人になった今も美味しくて、一度手を付けたらとまらなくなります。「やめられない、とまらない♪」は、素晴らしいキャッチフレーズですよね。

ちなみに私はじゃがいもが好きすぎて、『ポテ党』と勝手に言っている程です。(関係ないけど特にハッシュドポテトが大好きです。)

▶経営の仕組

カルビーがこんにちの成功に至るまでのストーリーは経営、とりわけ財務の部分と関連性が深いように思います。

俯瞰的に会社の問題点を把握し、どのように解決するかという施策を打ち、それを実行すること。

〇原価改善

利益が出ないことの原因を突き止めるために、儲けの儲け方を表すPLから原価が高すぎることに気付きました。

当時競合他社が57%のところ、カルビーは65%

〇固定費の膨張

生産性を測ったところ、工場の稼働率が非常に低く、最も悪くて「週三日しか稼働してない」ということもあったそう。

無駄な資産を持つことは経営を圧迫させる原因となりますので、手を打つ必要があります。特に景気が悪い時は財務リストラの一環として、BSをスマートにすることが、潰れない強い会社へと導く手段ともなります。

設備投資は立派な経営の意思決定という事になりますね。

こういった”当たり前”とも思えることが、本当に”当たり前”になっていることが重要です。

これを機に製造原価は減少に成功 ⇒ 商品価格を減少 ⇒ 競争力が高まる。 ⇒ シェアUP ⇒ 工場の稼働率UP ⇒ 固定費DOWN ⇒ コスト改善 というループをもたらしました。

『会社が儲かる』には、基本的には3つの要素があります。

「商品の品質」「コストの安さ」「供給体制」

”当たり前”を疑う事と同じくらい、確認することも大切ってことですね。

当たり前が当たり前にできてないこともよくあるので。

②カルビーの財務分析

画像1


収益性 ★★★★★
安全性 ★★★★
生産性 ★★★★
成長性 ★★★

この約十年を比べてみると、経営改善の様子がくっきりとわかります。

~Summary~

利益剰余金3倍以上。稼ぎ方の向上がわかる。

BSの俯瞰から財務体質の向上。特に現預金が月商の二ヶ月分。

利益率の圧倒的向上。

画像2

健康経営を展開しながら”攻め型”展開している点も、まだまだ先を見据えている。


次回あたり、湖池屋と比較!などやっていきたいと思います。

短くてすみません。。。。良い週末を!



過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考えみると、その企業や経営者の意思が垣間見れます。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!


参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz


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