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手紙と国宝

こちらのポストカードは、国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱。
そうです、光琳の作品です。

まえに、現代の螺鈿細工職人の方から、光琳の技術がどれほど凄いのかを伺う機会がありました。

その方は、八橋蒔絵螺鈿硯箱を独自に作っていらっしゃり、見せてくださいました。

(そちらはそちらで素晴らしいお品で眼福だったけれど、似せても同じようにはいかないことがよくわかりました。)


センスは元より、高度な技術が調和されたその滑らかな仕上がりは、今それを復元しようにも難しい。

※切手は、昨年のではない昔の光琳切手  


この硯箱は光琳が『伊勢物語』の第九段からインスパイアされて作ったもの。

ただ圧倒的に存在感があったり、美しいものも素晴らしいですが、この硯箱のように物語を表す意匠は格別に素敵に感じます。

五月は燕子花の季節。

この写真のベースにしている和紙はいせ辰さんの和紙。
ポストカードは京都便利堂さんです。


東京は冷たい雨が降っています。
そちらはどうですか?

お風邪など召しませんように。

それでは、また。

#手紙  #エッセイ 

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