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ポストコロナon-line会議 #18 「ポストコロナ時代に必要な日本の教育とは」

令和2年8月30日(日)「第18回 ピンチをチャンスに大反転ポストコロナon-line会議」を開催いたしました。251名の方にご参加いただき、誠にありがとうございました。

開催報告

開催日時 令和2年8月30日(日) 19:00~21:00
参加者数 251名
#18 「ポストコロナ時代に必要な教育とは」

1.はじめに
  開催趣旨説明
2.COVID-19による世界・日本の現状
  世界・日本の感染者増加状況など
3.「新しいイメージの発見〜医学の歴史より〜」
  AI 和合クリニック院長長岡美妃先生
4.トークライブ「ポストコロナ時代に必要な教育とは」
  21世紀の悟り人 令和哲学者Noh Jesu先生、長岡美妃先生、3名のゲストの皆さま
5.まとめ
  インフォメーション 

ナビゲーターの21世紀の悟り人 令和哲学者 Noh Jesu(ノ ジェス)先生、ファシリテーターの安田 真理(やすだ まり)さん、共同発起人のAI 和合クリニック院長 長岡美妃(ながおか みき)先生、ゲストスピーカーのNPO法人SUNマネージャー 石黒 繭子さん、子別指導塾Abillis代表 及川 政孝さん、感性哲学コンサルタント 月野 直美さんにご出演いただきました。(以下 敬称略)

今回のテーマは「ポストコロナ時代に必要な教育とは」。先が予測不可能な今の時代に教育の方向性自体を見直す時がきているのではないでしょうか。どのような教育が必要になっていくのかをじっくりと考える会となりました。

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1、はじめに

ファシリテーターの安田真理による、開催趣旨の説明がありました。以下、概要です。

「新型コロナウイルスにより世界がパニックに陥っています。そこに対して、正確な問題の診断・正確な処方を追及し、共有したいという思いでポストコロナon-line会議を発足致しました。私たちは、問題を生み出したモノの見方「現実」から考えるのではなく、それらを一掃した「理想」から考えていきます。そして、体のコロナ(生命破壊)、経済のコロナ(生活破壊)、心のコロナ(尊厳破壊)という3つのコロナを同時に解決する英雄産業を創建し、世界をリードする日本を目指します。そのために、1000人の侍の結集によるコミュニティづくりを通した英雄産業をおこそうと取り組んで参ります。」

2、COVID-19による世界・日本の現状

世界・日本の最先端の状況を共有し、理解を深めました。

世界の感染者数:2,484,869人、死者数:839,561人
日本の感染者数:66,423人、死者数:1,255人

<近況>
・安倍首相で辞任表明
・来年前半までに全国民へのワクチン提供目指すと政府対策本部
・4〜6月のGDPは年率27.8%減。戦後最悪。3期連続マイナス成長
・6つの変異を獲得した日本独自の新型コロナウイルスの正体は!?
・韓国:新型コロナ感染再拡大。医師がストライキを起こす
・ドイツ:満員ライブ会場で「コロナ感染実験」ドイツ科学者が実施

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3.「新しいイメージの発見〜医学の歴史より〜」

長岡美妃先生より、医学の歴史についてお話を伺いました。

長岡 新しいイメージの発見によって人は概念が広がり、医療も発展してきました。今日はその医療の歴史についてお話ししたいと思います。

医学の歴史は感染症との戦いだと言えます。最初は感染症だということがわかりません。顕微鏡が発明され、1684年に初めて微生物が発見されたのです。そして、1892年にウイルス、1929年にペニシリンが発見され、抗生物質が開発されてきました。微生物を発見したレーウェンフックは、1滴の水の中におびただしい微生物が生きていることに、こんな美しい世界は見たことがないと感動したそうです。彼は全く新しい世界を見て、新しい概念を得たのです。

レーウェンフックを始めとしたミクロの世界の発見がなされるまでは、感染症は神の祟りとして魔術・呪術で対応されていましたが、新しい発見と共に、抗生物質が発明されました。マクロの世界では望遠鏡の発明によって、天動説から地動説へ変わり、科学革命が起こり、現代医療が発展しました。これも新しい概念が発見されたことによって起きたことです。では、未来医療へいくにはどんな新しいイメージが必要なのでしょうか?それは、道(仕組み)の発見です。

魔術・呪術:病人へのアプローチ
現代医療:病の原因へのアプローチ
未来医療:病の道(仕組み)へのアプローチ

上記のようにまとめることができます。今までは目に見える対象をイメージしてきましたが、未来医療は目に見えない道を観ることです。道とは、無から有が生まれる仕組みであり、宇宙のロゴス、無意識の欲望、脈絡でもあります。令和哲学では、「0=∞=1」の発見です。全てには道があり、教育においても暗記ではなくこの道を教えることだと思います。

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4、トークライブ「ポストコロナ時代に必要な教育とは」

Noh  Jesu先生がファシリテートをしながら、基準軸を失い、方向性が見えないポストコロナ時代に必要な教育とは何なのかを4人のゲストの皆さま、そして視聴者の皆さまと共に深めました。以下、内容の一部をまとめたものです。

石黒 繭子
NPO法人SUNマネージャー、NPO法人ライフワーク・レインボー理事、自閉症及び発達障害の専門家
及川 政孝
経営実践研究会 事務局、(一社)日本未来企業研究所、子別指導塾Abillis代表
月野 直美
感性哲学コンサルタント

Q1、新型コロナウイルス感染を通して、人間社会を成り立たせている教育、そして教育を成り立たせている学問に大きな方向性転換が必要ではないでしょうか?そして、どんな方向性転換が必要だと思いますか?

新型コロナウイルスは危機ではありますが、学問と教育をアップグレードさせるチャンスでもあります。人間一人ひとりが持っている知的好奇心を大爆発させることができる、そして答えよりは質問を発見することができるような学問と教育になっていくことが大切です。人間が最高の機能を元々持っていることがわかり、無限の可能性を開くことができるようにする教育になると、今は国家・宗教・民族で分かれてしまっている世界を一つにまとめる教育になることができます。そこへ向かうのにどんな質問を投げる必要があるでしょうか。質問を持つことは美しい夢を持つことにもつながります。

Q2、今までの教育の役割と、新型コロナウイルス感染以降の教育の役割ではどんな変化が必要でしょうか?

先生の役割として、自らモデルになることです。先生自身がワクワクして楽しく生きて、答えのない今の世界がただ危なく、難しいだけではなく、いかに美しく楽しい世界なのかを見せることです。知っている世界から自由になって、心と心が尊厳関係で結ばれて、新しい問題を発見して、楽しく解決しながら、子どもが遊びを楽しむような子どもの心で歩んでいくことです。

Q3、教育の究極のゴールとは何でしょうか?

教育が芸術になっていくことです。芸術の美しさは、自分の子どもが可愛いというような自分が関係しているから生まれる美しさとは違い、宇宙のロゴスの美しさ、それを愛していくことです。そうすると、今ここが楽しくてたまらない世界になっていきます。そして、人間は無限の可能性だから、何でもチャレンジして、ワクワクと楽しみながら今までにない新しい世界を創造することができます。人に貢献し、お互いを大事にしあいながら尊厳関係で生きられます。一人ひとりが今ここ最高の無限の可能性そのもので生き生きしていると、自己実現し自分が完成して「自分が」がなくなって、与える側になり、周りが自然に幸せになります。

Q4、今までの教育哲学が新型コロナウイルス を通して、どう変化していくでしょうか?


長岡 今までも教育哲学はあったのでしょうが、哲学が掘り下げられたことはありませんでした。特に物質文明になってからは、目先の欲求に走って哲学が無用になっていたと思います。未知の世界に入っていく今、哲学がなくては生きていけません。子どもたちは、自分の哲学を持って、自ら答えを導き出し、その答えを旗印に人生を生きていくようになります。ですから、全ての教育の土台に哲学が必要だと思います。

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石黒 正直、教育哲学って何?という感じです。それくらい教育現場でもあまり語られることがないテーマです。私は教育の中でも社会福祉のフィールドに携わっていますが、そこで大切にしていることは「social well being」であり、幸福になる道を支えるのが私たちの仕事です。ここで大事なことは「doing」ではなく「being」であることです。戦後まもなく児童顕彰がつくられました。そこで「全ての児童は愛と真によって結ばれ、良い国民として人類の平和と文化に貢献するように導かれる」とありますが、これが実現している言えるでしょうか?子どもは未熟な存在という前提ではなく、子どもの中には全てがあるのだという前提でこれからは教育されるべきだと考えています。すでに持っている自分の無限の可能性につながっていく哲学がこれからの教育には必要だと思います。

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及川 教える側と教えられる側の分離をなくすことだと思います。江戸時代の薩摩藩で行われていた郷中教育というのがありますが、10歳の子が8歳の子を教え、8歳の子が6歳の子を教え、というように、そこではどの年齢にも役割と出番がしっかり存在していました。そんな分離のない教育があったからこそ、薩摩武士という強い人たちを生み出したのだと思います。そして、「なぜそれを学ぶのか?」の「なぜ」を持つことです。行動のみを共有するのではなく、「なぜ」を持つことで自主性が生まれてきます。

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月野 内側にあるその人の感性が何を求めているのかをしっかりと見つめることだと思います。人には、「求感性」と言って、自ら求める感性があります。例えば、植物は光が必要だから光の方を向いて成長していきます。そのように自分にとって必要であれば向かっていく感性を持っているのです。自分の命が何に興味関心を持つのか、それが自分の命を生かすためのメッセージです。10歳くらいまで「人間とは何か?」といったことをしっかり吸収しながら、それ以降は、何に面白いと感じるのかをとことん追求することです。そこから自分はこれだという自己実現の道が見えてきます。自己実現に向かうのは縦の軸です。横の軸は人とつながっていくことです。求感性を中心に据えながら、縦と横の軸を育てていくことが教育であると思います。

Noh    真のreal whyが何なのか、解決しなくてはならない課題が何なのかを知ることです。人間の宿命的課題と出会った時に、人間の命の無駄のない使い方ができます。命を使いながら成しえたい世界を明確に持っている人は、無駄のない人生になり、「well being」から「best being」になっていきます。

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5、まとめ

長岡 今までの教育では違う、全人類はこれからどうするのか、といったことに世の中が気づき始めているのだと感じました。今日皆さんとお話しした未来を具現化していきたいです。教育が変わらなくてはいけない時代です。どのように変わるのかを提示する日本になっていって欲しいと思います。

Noh   今は意識と知能が分離している、つまり心と脳が分離しているAI時代です。人間はデータの1つにすぎず、心なんかいらないのではないか、という人間の尊厳の危機を迎えています。ですから意識の大爆発が必要です。知らない世界、イメージ不可能な世界がどれくらい価値があるのか。人間の脳では認識不可能な心の世界があるんです。脳に支配され、知っている世界で争っていたところから、心をマスターすることで、お互いが尊厳関係になれるのです。心の時代を全世界に広げることができる英雄集団として日本の可能性を見ています。原爆2つを落とされてもアメリカを恨まず、和解して受け入れる日本の深い心があります。心時代なった時、日本の価値が光り輝くでしょう。本当の教育とは何なのかを全世界に伝え、教育強国日本になって、世界を統合できる日本になる未来に確信を持てる会となりました。本日はありがとうございました。

ライブ配信アーカイブ@YouTube

ポストコロナon-line会議
#18 「ポストコロナ時代に必要な教育とは」

on-line会議後の2つのお楽しみ!

1)21:10から60分間の参加型交流会やってます!
ポストコロナon-line会議後に、60分間の参加型(Zoom)交流会をご用意しています!出演者と皆さんと一緒に会議の内容をより深めていきたいと考えています。主催者一同、心より皆さまのご参加をお待ちし、交流を楽しみにしています。詳細とお申し込みは、WEBサイトをご覧ください。
2)オンラインコミュニティ場あります!
パーフェクトストーム(COVID-19、経済大恐慌、心の不安)が到来する今、全ての問題を一掃するポストコロナ時代の新職業・新産業・新経済を研究する参加型onlineコミュニティです。今私達にできることは何なのかディスカッションを行い、プロジェクト2つ(未来産業創出研究プロジェクト、日本式ロックダウン研究プロジェクト)を立ち上げ、実際に活動していきます。詳しくは、ポストコロナon-line交流会にて!

ポストコロナon-line会議@WEBサイト

ポストコロナプロジェクト2020@Facebook

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インフォメーション

令和哲学チャンネル@YouTube

令和哲学カフェ

月曜日〜金曜日21:00〜22:30

世界基軸教育28日間プログラム

おわりに

当日の会に参加した皆さまから「教育について考えるいい機会になりました」「人は無限の可能性をもともと持っているということに感動しました」「日本から教育を変えていきたいと思いました」といった感想が寄せられ、実りのある会となりました。たくさんの方々のご参加ありがとうございます。

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出演者(敬称略)

ナビゲーター(代表発起人)
  21世紀の悟り人 令和哲学者 Noh Jesu(ノ ジェス)
プレゼンテーター
  AI 和合クリニック院長 長岡 美妃(ながおか みき)
ゲストスピーカー
  NPO法人SUNマネージャー 石黒 繭子
  子別指導塾Abillis代表 及川 政孝
  感性哲学コンサルタント 月野 直美
ファシリテーター
  安田 真理(やすだ まり)
グループディスカッション 
  原田 卓(はらだ すぐる)
  熊倉 恵子(くまくら けいこ)
  古川 いずみ(ふるかわ いずみ)
  亀井 薫(かめい かおる)

スタッフ
ディレクター 池田真梨子
サブディレクター 高村博子
ビデオカメラ 中田健一
配信スイッチャー 目黒秀綺
音声ミキサー 宮崎羊子
スチールカメラマン 中田健一
現場サポート 竹内あかね
Zoom操作 平井健太、平井まや、坂中有子、藪内隆憲
YouTube操作 中田健一、樋口智美
タイムキーパー 高村博子
資料作成 樋口智美、森貴司
note記事編集 小水 嘉
システム運営 太田 啓之
WEBデザイン・マーケティング 池田 真梨子、三笠 惠美、若林 みき
WEB・Facebook編集 高村 博子、小田原 千草、西尾 佳子、大村 祐子、池田真梨子、三笠 惠美
監修 Noh Jesu(ノ ジェス)


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