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【告知】「コロナとオルタナライフ」(6月20日)

ぽすけん企画第6弾は「コロナとオルタナライフ」をテーマにトークイベントを行います。出演者は、長野県の間伐材でスノーボード製作に取り組む渡辺尚幸さん、3.11を機に各地のオルタナティブな実践を取材する諫山三武さん、スポーツの抵抗文化や批評性について研究する山本敦久さんの3人です。

まったりトークイベント
「コロナとライフスタイル:PRANA PUNKSとZINE 未知の駅」
出演者:渡辺尚幸×
諫山三武×山本敦久
日時:2020年6月20日(土) 18:00〜20:00
場所:zoom(無料・予約不要)
https://tus-ac-jp.zoom.us/j/93510388537?pwd=TXBXNk82QjNvU0dMTTMxWGt4LzJVQT09

ミーティングID: 935 1038 8537
パスワード: 259252

【出演者プロフィール】

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渡辺尚幸(わたなべ・なおゆき)
長野県長野市在住、スノーボードブランド「PRANA PUNKS」代表。間伐材や地域材を活用したスノーボードを自分たちでデザイン・製作し、各地で試乗会や展示会を行いながら流通・販売までを手掛けている。戦後の植林政策によって荒廃した日本の山林の問題や、地域が抱える経済問題に対して、スノーボーダーとして向き合い、大量消費や資本主義の価値とは異なる価値を提起し続けている。ギタリストでもあり、またカホンクリエイターでもある。
Web:PRANA PUNKS Snowboarding

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諫山三武(いさやま・さぶ)
編集者/大学非常勤講師。3.11後、「Alternative Lifestyle」(もう1つの生き方)をテーマにしたZINE『未知の駅』を創刊。パーマカルチャーやモバイルハウスなど、資本主義に巻き込まれながらも、それとは異なる生き方を各地で思考・実践する人たちを取材し続けしている。所属は株式会社未知の駅(代表)と武蔵大学(非常勤講師)。最近は薬草とヨガにハマっている。小社の新刊『薬草仙人の手帖』(井澤嵯壽著, 未知の駅, 2019)発売中。twitter: @michino_eki web: 株式会社未知の駅

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山本敦久(やまもと・あつひさ)
成城大学社会イノベーション学部教員。専門は、スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ、身体文化論。著書に、『ポスト・スポーツの時代』(岩波書店、2020)、『反東京オリンピック宣言』(小笠原博毅との共編、航思社、2016年)、『やっぱりいらない東京オリンピック』(小笠原博毅との共著、岩波ブックレット、2019年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(田中東子、安藤丈将との共編、2017年、ナカニシヤ出版)など。


【トークテーマ】
コロナと外出自粛によって大打撃を受け、ある種の「停滞状態」に陥ったグローバル資本主義経済。ニュースでは「日常を取り戻す」といった言説が飛び交っているが、果たして本当に「コロナ以前と同じ状態に戻る」ことなど出来るのだろうか? むしろ、私たちはもう不可逆で、さまざまな変化をせざるを得ない時代に、否応なく突入させられているのではないか?
今回のトークイベントでは、ポストコロナ時代における人々のライフスタイルについてどのような在り方が考えられるのか、また、コロナによって「リアル」や「生身」の価値がどう変わったのか、これからの共同体は「ソーシャル・ディスタンス」とどう付き合っていけばいいのか、といったイシューについて、まったり2時間トークしていきたい。
出演者のPRANA PUNKS代表の渡辺尚幸は、長野県を拠点に間伐材や地域材を使ったスノーボードをつくりながら、〈遊び〉と〈環境問題〉を繋ぐ回路(渡辺が「ウッドコア繋がり」と呼ぶネットワーク)をミクロな活動の中で展開している。
『未知の駅』編集長の諫山三武は、渡辺のような各地でさまざまな形で展開されるオルタナティブな実践について、3.11後から取材を始め、それらを「ZINE」と呼ばれる自費出版物の一形態として発行しながら、大手メディアが取り上げないような問題について議論を共有する場づくりを行っている。
山本敦久は研究者という立場から、この両者の活動を長年ウォッチしつつ、持続可能なライフスタイルを提起するオルタナティブなスポーツの批評性や可能性について分節化を試み続けている。そんな3人で、ポストコロナをめぐる生活の変容について、新たな視点や言葉を模索してみたい。

【トークのポイント】
・恩寵としてコロナを捉えてみる
・ポストコロナ時代における「手触り」とは?
・ソーシャル・ディスタンスはどんな人の関係性をつくるのか?
・自立したカルチャーやスモールな経済圏・流通を独自につくりだすこと
・必要以上に稼がない、「食うために食う」思想とは
・国ではなく自分たちが決めるディスタンス(距離)
・不安の中で暮らしていくこと
・自然と人間、食べ物と人間、人間と動物、人と人といった関係性を編みなおすエージェンシーとしてのモノ
・ポストコロナのzineとウッドコア
・ソーシャルディスタンスと手触り、あるいはzoomとzine。一見すると矛盾するようなもののなかに、オルタナライフがあるのではないか?

【備考】
1. PRANA PUNKSの渡辺尚幸のインタビューがこちらからPDFで閲覧できます(ZINE『未知の駅』Vol.6「つくる」特集:「呼吸するスノーボード」、2016年 に掲載)。スノーボードブランド設立の経緯、地域経済や現代人のライフスタイルの問題に鋭く切り込んでいます。

2. ZINE『未知の駅』創刊の経緯についてはこちらから記事が閲覧できます

記事自体は無料公開ですが、もしサポートがあった場合は今後の研究活動にぜひ役立てさせていただきます。