トレーナーから見た”トレーナーの選び方”を話します。
だいぶご無沙汰しております。
私は高校を卒業して19歳の頃からフィットネス業界に携わり、パーソナルトレーナーとして活動すること8年目に突入する26歳会社員です。
ちなみにYouTubeもやってますので、ご興味のある方はぜひこちらもご覧ください。【日本の健康寿命を100歳にする】という夢を実現していくまでの軌跡と過程を動画に残しております。
さて、本題に戻りますと今回はトレーナーから見た”トレーナーの選び方”についてお話をしていきます。
先述しました通り、私はこの業界に19歳の頃から携わり、かなり多くのトレーナーを見てきました。もちろんその種類も様々で、業態も様々。
スタジオでレッスンをするインストラクターに、
ジムエリアに立つジムトレーナー。
そしてマンツーマンで指導するパーソナルトレーナーと
本当にたくさんの方がいますが、
今回お話しするのは【マンツーマンで指導するパーソナルトレーナー】という種類のトレーナーについてです。
パーソナルトレーニングが気になっている方のトレーナー探しの一助になりますと、幸いでございます。
近年はパーソナルトレーニングの認知度も高まり、需要もかなり増加し、一つの街に複数のパーソナルジムも乱立するようになってきました。
これはとても歓迎すべきことで、私は自身がパーソナルトレーナーとして活動していくことを通して、先述した個人理念の通り《日本の健康》にかなり寄与しているのではないかなと感じております。
まさにこの【予防医療】という概念に当たる、一次予防の中に我々が生業としているパーソナルトレーニングは密接に関わってきている部分なのではないかなとも感じ、常に活動をしています。
ただ、そんな需要の高まりの中で、
「どんなトレーナーを選んだらいいのかわからない‥‥」
という方も同時に増えているのではないか?
と考えております。
そこで私なりにトレーナー目線で、こういうポイントを見た方が良いのかなという部分をまとめました。
あくまで「同業者」という視点からのお話になりますので、その旨を踏まえてご一読いただければなと思います。
①トレーナーの場数や実績
まず1つ目はトレーナーの場数と実績です。
これは場数や実績といっても様々な要素があります。
例としてあげると以下の通りです。
・指導年数
・セッション数(セッションを行なっている数)
・今まで担当した累計の人数
・これまで担当した人たちの成果や実績
これらがその指標になるかなと思います。
トレーナーも”商い”ですので、そのほかのビジネスと同じで、基本的に実績が出せなければ見切りをつけたり、他の業種へ転職する方が圧倒的に多いです。ましてや接客業・サービス業の部類ですので、それだけ長く多くトレーナーとしてこの業界を渡り歩けてきている人たちは、それなりの何かスキルを持っている人と言えるでしょう。
ちなみに私の肌感覚で言うと、5年以上やっている人はそれなりです。
10年以上戦士になってくるとなお凄いですね。
②アウトプットの量と内容(発信数、発信内容)
これはジムに所属して会社員として指導しているトレーナーと言うよりも、フリーランスやジム経営など個人で活動しているトレーナーにおいて指標になるものかなと思います。
具体的には以下の通りです。
・ブログやSNSでの発信数
・発信内容
まず発信数においては、インターネットというプラットフォームにおいて公に開示し続けられるほどの知識量がないとそれは成立しません。
それなりの情報がないと、やはり指導において伝えられることも限られる。
そして、有益な情報を開示し続けられる為に常に学び続ける必要もあります。
アウトプットができる人は、しっかり日々インプットを欠かさず行なっている。
そう言う考えのもと、発信数を指標として考えても良いのかなと思います。
発信内容としては【人柄】がわかると言うメリットがあります。
人柄については別途で後述しようと考えておりますが、その人の発信内容が日々の日記にのようなものなのか、有益な情報をベースとした発信なのか。
それともただ単に、よくありがちな食べたものを載せているだけのものなのか。
そして言葉使い、経歴、写真や動画を通して伝わってくる写真、その人が持つ熱意や想いなど、そういった部分からその人の人柄を感じ取ることもできるでしょう。
③得意分野
トレーナーにはそれぞれ得意分野というものが存在します。
例を挙げるなら
・ダイエット
・筋肉をつけるボディメイク
・女性の体つくり
・健康維持や増進
・重量を伸ばすトレーニング
・競技パフォーマンスの向上
・日常動作の改善
など、トレーナーによってもそれぞれ得意なものが存在します。
ですので、
「自分が求めるものにそのトレーナーの強みが合っているのか」
これを確認していく必要があると思います。
これがミスマッチしてしまった場合は、満足のいく状態が作れないことになりかねないのかなと思います。
④考え方と流派
ここからはやや細部にまで進出した話になっていきますが、もしかしたら参考になる方もいるかもしれませんので、ぜひご一読ください。
トレーニングの世界には一定数”流派”のようなものも存在します。
ひと頃で言うとかなり難しいのですが、例えばわかりやすい例で言えば下記のようなものもそれに分類されるのではないかなと思います。
・〇〇制限メソッド
・○ヶ月で痩せる集中ダイエット
・加圧トレーニング
これはある種「考え方」といった部分です。
メソッドというのは、まさにその概念になるのかな?と思います。
これが皆様が求めるものに合っているかはかなり重要かと思います。
加圧トレーニングももちろん非常に良いものですし、トレーニングバリエーションとしては良いものだと思います。
ただ、循環器系に不安があったり既往歴がある方などは合いません。
むしろ怪我や疾患や持病の無い方なら、普通のフリーウェイト(ダンベルなどを用いたトレーニング)で実施した方がメリットを多く享受できたりするのではないかな?とさえ思う部分もある。
「ゆっくりで良いから痩せていきたいし、健康であり続けたい」
「食事について学びつつ、体づくりをしていきたい」
そうなった時に栄養全体で考えない極端に単一の栄養素だけを削るダイエットだとか、短期間で痩せる!のような部分はもしかしたら合わないのかも?しれない。
そういったミスマッチもまた起きやすい部分ではあると思ったりする。
⑤人間性と相性
ここからは【人と人】という面でお話をしていきます。
まずパーソナルトレーニングも詰まるところ、
《相性》が半分以上を占めるといっても過言ではありません。
その相性というもの、これまで書いてきた技術的な部分や目的のマッチングということももちろんそうなのですが、
それよりも
”人と人としての相性”が最もウェイトが高い部分です。
コースの場合であれば最低でも数ヶ月間、対価を払ってその人と一緒に二人三脚で過ごしていくわけですから、それはそれはもう相性が最悪であったら意味がありません。
実際、私自身もパーソナルトレーニングを受ける機会がありますが、最終的にはこの「人柄」で決めます。
私が求めているものを持った人なのか。
技術、人柄、質問に対する受け答えの質。
そういった部分を吟味して決めます。
特に私が同業者として見ていただきたいポイントは以下の通りです
・会話量
・聞く力
・スタンス(寄り添い方の特性)
[会話量]
ここでの会話量については、セッション中の会話量を指します。
「セッション中は集中したいから、必要最低限の説明と指導だけで良い」
という方もいるかもしれません。
その場合、会話量の多いトレーナーだとやはりうまく噛み合いません。
むしろその逆で職人気質なトレーナーの方が良かったりするかもしれませんね。
逆に
「トレーニングのことだけでなく、他のこともライトに話して聞いていきたい」
という方は会話量の多いトレーナーの方が良かったりもします。
[聞く力]
私自身はどんなに話すトレーナーであっても
トレーナーが話す割合:お客様が話す割合=3:7
が理想と考えています。
もちろん初期はトレーナーが説明したり指導することも多いので、この割合が成立しない可能性が高いですが、それ以降や最初のカウンセリングの段階において、この割合でセッションを進められる人は、ある程度こちらが求めるものを汲み取れるだけのコミュニケーションが取れている人なのではないかなと思います。これは私の肌感覚です。
ただの”説明したがり”ではトレーナーは成り立ちません。
お客様自身が抱える問題を推測し、それを解決してこそのトレーナーだと思いますので、その材料となるお客様のお話がしっかり聞き取れるトレーナーが良いのかなと私は感じております。
総じて私の中では「質問力と傾聴力」と考えております。
[スタンス(寄り添い方の特性)]
寄り添い方の特性とは、「1〜10までの”答え”を教えようとするのかどうか」という部分だと思います。
例えば、
「この為にこうしてください!こうすれば結果が出ます!」
まさにこれは答えを1から一つ一つ10まで提示して教えてくれるタイプのトレーナーです。
いわゆる[コンサルティング]のような感じ。
強いリーダシップをとって二人三脚を強く前に前に押し進めてくれるタイプ。
【言われた通りにやっていたら結果が出ていた】という感じですね。
これはこれでありですね。
逆に私のように
「これがアクションとしてはベストですが、〇〇さんが今の生活の中に落とし込む為にどうやっていくのが良いと思いますか?」
一旦ベストや理想を提示して”ご自身で考えてもらう余白を作る”という、いわゆる[コーチング]に近いパターンもあります。
私がこれを選ぶ理由としては『結果としてコースが終わった時に、私がいないとダメになってしまわない、自分の足で立てる状態になっていて欲しい』という願いで実施しているつもりです。
こういったスタンスの指導もまたパターンとしてあります。
ご自身がどちらの方が良いかは、自分自身で総合的に判断していく必要があるでしょう。
④相手のニーズを汲み取るコミュニケーション力
これは少し初見で見分けるのは難しいですが、とても重要な部分です。
例えば、何か接客を皆さんが受ける時に
「あ、この人すごく気配りができる人だな」
「この人の接客は気持ちが良いな」
と思えることはありませんか?
それは恐らく、接客をする側が
【相手のニーズを汲み取れている】という証拠だと思います。
それが肌感覚でも感じれる人は、パーソナルトレーニングにおいても意味のある充実した時間を一緒に過ごすことができるのではないかと私は考えております。
[最後に]まずは体験を受けてみよう!
これらのことを総合的に見ながら、自分にとってのベストを判断していくのが良いと考えています。
とは言え、事前に調べるだけではわからない部分が多いのも事実。
なので是非体験を受けられるようであれば
体験セッションを受けてみるのが一番良いのかなと思います!
その中で、あなたにとっての一番最適な場所や人を見つけてください。
長くなりましたが、是非ご参考にされてみてください!
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