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もう走るのをやめようかと思った

競技として走ることをしてきた人生に幕を閉じた時、「もう二度と本気で走ることはない」と思った僕はその10年後に市民ランナーとしてランニングを再開する。そして、気がつけばズルズルとランニング沼にハマっていく。

しかし、マラソン大会や駅伝大会がのきなみ中止になり、目の前から目標がなくなり、走らない時期がつづいたことで、ランニングの熱は冷めていき、二度目の引退が頭をよぎった。

コレは市民ランナーである成瀬拓也がランニングをやめるかやめないかという他人にとってはかなりどうでも良い壮大なドラマである。

40歳になる僕は密かに楽しみにしていることがあった

それはマラソン大会で優勝することである。

◉市民ランナー成瀬拓也の主な成績 *学生時代は除く
▽自己記録
マラソン 2:34'18"(東京マラソン2017)
ハーフマラソン 1:13'22"(新宿シティハーフマラソン2017)
5,000m 15'55"40(所沢記録会2016)
▽主な戦績
世界マスターズ陸上2016パース大会 5,000m5位・10,000m4位
世界マスターズ陸上2017大邸大会 ハーフマラソン団体金
企業対抗駅伝2019東京大会 男女混合の部 優勝・5区区間賞
↑世界マスターズ陸上で金メダルを獲った時の表彰台(君が代&日の丸)

「このドアップのおっさん誰だよ?」と思っていた上にいきなりドヤ感MAXな実績ズラーリで、すでにランニングに興味ない人は離脱していることだろう。

ココから先は、ランニングを愛している人、もしくは愛しすぎたゆえに憎くなってしまったこじれた人ランニングへの愛を心の奥の部屋に閉じ込めていることに気づいていない人、そして、僕のことをストーカーのようにチェックしている人くらいだと思うので、その人たちのために書いていこうと思う。

実績を見て、「何をいまさら優勝!?」と思うかもしれないが、実は個人で優勝というタイトルがない

僕は今年、どうあがいてもおっさんであることを認めざるを得ない四十路に突入した。

表面では「俺ももうおっさんだよ〜」と平気を装っているが、内心はおっさんでありたくない自分と日々戦っている

マラソン大会「年代別」のチャンス

当然、マラソンが長寿なスポーツとは言え、加齢にともないさすがに体力が低下する。だから、部門が一つだとおっさんおばさんには入賞するにはかなり不利と言える。

そこで、20代の部、30代の部、40代の部、50代の部・・・と細かく分かれている大会がある。中でも多い年代別の分け方が「39歳以下の部」と「40歳以上の部」の2つに分かれている大会である。

おわかりだろうか?

僕は2019年を39歳として20代前半のピッチピッチの若者と表彰台を競ってきたのだ。もちろん、おっさんパワーで若者を蹴散らすことができたらかっこよい。

しかし、ついこないだまで箱根駅伝走ってました!みたいな若者と競っても正直勝ち目はない。

だから、40歳になる唯一の楽しみがマラソン大会だった。だって、40歳以上の部に出れば最年少なのだもん。そこで、優勝争いをできるのではないか、というのを楽しみにしていた。

我ながらかなり小さいなと思っているがココまできたから最後まで書く!

意気消沈したガチランナー

ところが、例のウイルスが広がりを見せ始めた2020年2月頃。東京マラソンの一般の部中止を皮切りに、次々とマラソン大会が延期や中止を決定した。

そこから緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出は控えるようにとのことで、スポーツイベントどころではなくなった。

自粛期間中に「運動不足を解消しよう」と都内の公園などには市民ランナーが増えたというのはニュースで見たが、大会で結果を出すことを目標に競技として取り組んでいたランナーは目標が目の前から消えていくにつれて、走る意味を見出しなくなっていったのではないだろうか。

実際、僕がその一人だ。

2020年の月間走行距離
2020年1月:271km
2020年2月:182km
2020年3月:213km
2020年4月:88km
2020年5月:104km
2020年6月:41km
*本格的に走り込んでいた時は毎月250〜350km程度

4月は特に自宅から出ていない日もあるくらいなので、ランニング以外の運動量は相当減っている。5月は足の指を怪我して(不注意)、2週間ほどまともに走れない日もあった。

結論、体力はめちゃくちゃ落ちた。

マラソンは残酷なスポーツ

テニスやゴルフなら、多少練習をサボったからと言って、いきなり素人に戻ることはない。体が動きを覚えているから、よっぽどじゃない限り、素人に負けることもない。

しかし、マラソンは違う。

2ヶ月もまともに走っていないと、まぁまぁ素人レベルに戻る。マラソンを2時間半ちょっとで走れた僕でもコツコツ毎日走っているおじいちゃんに負けることもありえる。

もちろん、体は動きを覚えているし、練習をちゃんと再開すれば素人が練習するよりは格段に早く体力は戻る(はず)。が、それなりの覚悟をもって練習をする必要がある。

コレを機に走るのをやめようか

もともとランニングを始めた理由にすごい強いものはなかった。

↓なぜ、僕が走り出したのかはこちらのnoteに書いてある。妻の一言が何なのか是非読んでみて欲しい。

せっかく続けてきたんだし、「走れなくなるのはもったいないから最低限のところは維持しよう」くらいの気持ちで走り続けていたが、すでに走力が激落ちくんになってしまった今となってはやめてしまっても良いのではないか。

「やめる」というと聞こえが悪いが、ゴルフ、サーフィン、スポーツクライミング・・・やってみたいスポーツは他にもある。

コレはやめるのではない。次の自分になるための進化である。・・・と何度か頭をよぎった。

が、結論、やめないことにした。というか、やめない方が良いことに気づいた。理由は簡単にまとめるとこんな感じ。

というわけで、またコツコツとランニングをしようと思う。子どもの運動会で足がもつれて転ぶかっこ悪いお父さんには絶対になりたくないので短距離も練習しようと思う。他のスポーツもやろうと思う。

海外のエグゼクティブがバリバリ身体を鍛えつつ、仕事もバリバリ成果出しているので、僕も、そのセルフイメージで・・・いや、ごめん、それはちょっと背伸びしたわ。

でも、もちまえの「やるからには何でも本気」、そして「やるからには何でも楽しむ」やるからにはブラザーズでやっていこうと思う。

たかが「ランニングを再開する」というだけなのに、長々と書いたけど、要は一緒に走ろうぜ!ってことです、たぶん。よろしくです。

最後に走りたくなるだろう僕のインスタ写真(自撮り)を上げておきます。

おまけ:あなたもきっと走りたくなる

えっ、何か??

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