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世界を変えたいあなたと私に(前編)

私は社会を、世界をよりよくしたいです。
そして、世界の平和を願っています。
誰一人悲しまず、みんなが大事な人と穏やかに過ごせたらいいのにと思います。

今回は、そんなことを願う私に刺さった
本と音楽を紹介します。

わたしが正義について語るなら

就職活動をしていた時、
弊社に入って何をしたいのかと散々聞かれるので
色々と考えるうちに、
御社のモノやサービスに自分が関わって世界をより良くしたい
というような話を
たくさんしたような気がします。
世界を変えられると思うとワクワクした。
嘘ではなかったです。

でも、実際働いてみると、
「世界」のほんのほんの一部の
「世界」のごくごく一瞬の
「何か」にしか関わることができないことに気づきました。

「私は世界を変えられない」という、
ある種の絶望。

何でも無敵に感じていた子供時代が終わり、
大人になったということかもしれません。

そんな時、高校生の時に読んだ本を思い出しました。

アンパンマンの作者、やなせたかしさんの2013年の著書「わたしが正義について語るなら」です。

特に心に残っているのは、
やなせさんがアンパンマンやアンパンマンのマーチを通じて考える「正義」とは何かという話です。

世の中の戦争や騙し合いや、悲しいことは無くならないけれど、
その中でできる正義は、
周りの人の幸せを願うことや、
身近な人を助けることだというのです。

やなせさんは作家としての立場でできる精一杯の正義で戦っているということを感じました。

私は大人になってこの本を思い出し、
ハッとしました。
周りの人の幸せを願うことができているだろうか。
身近な困っている人を助けられないで、
何が世界の平和だよ。

隣の困っている人を助けたり
近い人の幸せのために動いたりすることと、
戦争をなくすことって
本質的にはかなり近いのではないでしょうか。

あのとき感じた絶望は、
同時に希望になると思います。
この世界の小さな一部分しか関われないのではなく、
一部分でも自分が担うことができるので、
その行動を通じて、1人は助けられるかもしれない、
それで世界の何かが変わるかもしれないと思ったのです。

後編に続く

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