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ポルトガルという国について

こんにちは、ポルトピです。
いつもこちらのNoteをお読みくださりありがとうございます。

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実は久しぶりにNoteを書きました。
ご存知の方も多いと思いますが、私は2021年4月にヨーロッパの
ポルトガル🇵🇹という国に家族を連れて移住してきました!

新型コロナが猛威を奮う中で海外に移住することはとても大変な事もありましたが無事にこうして移住ビザを取得してポルトガルに来ることが出来ました。いやーーー、行動するって大事ですよね!たいていのことはなんとかなるもんです(笑)

多分私の移住ビザについてのことを知りたい方は結構いると思いますのでこちらについては下記のNoteで詳しく書いていますので良かったらご覧ください。

もう住んで3年経過したわけですが私が住んで体験したことやポルトガルの雰囲気をNoteにまとめることで伝えることが出来たらいいなって思っていますので、ポルトガルってこんな感じなんだ?🤔

という参考になればとても嬉しいなって思っています。
当然ですがいいところも悪いところもあります。


ポルトガルとは?

そもそも私も移住するまではほとんどポルトガルってどんな国なの?
というレベルで知らない国でもあったのでポルトガルの概要についてまずはさらっと見ていきましょう。

🇵🇹国の概要🇵🇹
ポルトガルは、ヨーロッパ南部にある小さな国です。現地の人たちはネタで、「私達はヨーロッパの最後尾にいる」と言うことも。西と南は大西洋に面し、北と東はスペインに接しています。ポルトガルには、素晴らしい大西洋の群島であるアソーレス諸島とマデイラ諸島も含まれています。

公用語。ポルトガル語
通貨:ユーロ 通貨:ユーロ
人口:1,041万人(2022年)
面積:92.391㎢ (北海道と四国を足したくらいの広さ)
首都:リスボン 
在住日本人数:860人(2023年)

首都リスボン圏の人口は約294万人でポルトガルの人口の約4分の1がリスボンで生活しています。

ポルトガル人について

ポルトガル人はとてもフレンドリーな国民性です。この国は、外国人を最も歓迎する国のひとつに数えられています。英語が堪能でないポルトガル人はまだまだ多いですが言葉の問題はありません。住んで生活している側としての体感では都市部では7割くらい英語が通じます。ローカルなレストランとかカフェとかタクシーの運転手さんなどには英語が通じないことはありますが、基本的に言葉が通じないことを彼らは気にしていません。普通にポルトガル語が通じないことをわかっていながら陽気に接してくれます。ご飯食べてると「美味しいか?めっちゃ美味しいか?」と聞いてくれたりします。この人の良さが私はとても好きです。

文化

ファド・サッカー・ファティマの3つ。ある専門家によるとこれが彼らの文化を表しているといいます。

ファド(Fado)とは、ポルトガルの民族歌謡。レストランなどで歌われる大衆歌謡として1820年代に生まれました。

ポルトガル語で「Fado」は、「運命」・「宿命」を意味するそうです。

19世紀中頃に入ると、リスボンのマリア・セヴェーラの歌によって現在の地位を得ました。

主にポルトガルギター(ギターラ)と、ヴィオラ(クラシック・ギター)で伴奏されます。

有名な女性歌手としては、アマリア・ロドリゲス(Amália Rodrigues/1920-1999)が「ファドの女王」として国内外で知られています。

有名なファドの曲としては、日本の歌謡曲『異邦人(いほうじん)』の元ネタとも言われる『Maria Lisboa マリア・リスボア』があり、現在も世界で活躍する歌い手さんなどもいてファドはとても賑わっていますしポルトガル人の文化の1つです。

そして、ポルトガルの主要なサッカーチームは世界でもとても有名です。ポルトガルはサッカーFIFA世界ランキングで5位。強豪ひしめくヨーロッパ内では4位の強豪国です。世界で最も優れたサッカー選手の一人である"クリスティアーノ・ロナウド"はポルトガル人選手として有名です。私は当初ポルトガルと聞いて浮かんだ人物はこのロナウドとフランシスコ・ザビエルしかいませんでした(笑)

いや、そんなもんでしょ?他にわからなかったですよー😂
最近では日本からもサッカー留学でポルトガルに来る人も増えてきているようですね。ちなみにポルトガルはFIFA世界ランキングでは6位です。ヨーロッパのサッカーの実力の高さが伺えます。

最後に、ポルトガル人97%の宗教であるカトリックの背景を象徴するファティマ。この小さな町が世界的に有名になったのは1917年にルシア、フランシスコ、ジャシンタという3人の小さな羊飼いが報告した聖母マリアの出現に関連しています。その後、カトリック教会はこれらの出来事を「信じるに値する」と認め、何人ものローマ教皇がこの地を訪れています。このことを「ファティマの聖母」、「ファティマの予言」と呼んでいます。
詳しく知りたい方はこちらから↓↓


おすすめの都市

ポルトガルには大小多くの都市や街があります。北部か南部でも気候が違ったりしていて、その場所毎に素晴らしさを感じることが出来るものではありますが、都会的な雰囲気を味わいたいのであれば、リスボンまたはポルトという2つの大都市を訪れるといいと思います。リスボンは、旧市街のような伝統的な場所もあれば、おしゃれなレストランやカフェといったモダンな建物なども混在していて都市ならではの良さをみることが出来ます。そもそもリスボンはコンパクトな街で徒歩でも結構あちこちに行くことが出来ます。お散歩には適しているといえるでしょう。ただし坂が多いので高低差で結構疲れます。街歩きをする際はポルトであってもリスボンであっても坂がありますので、動きやすい服装や動きやすい靴を用意すると良いでしょう。

私が今住んでいるところもリスボンですが、このような光景はとても日常に溢れていて散歩のしがいがあります。

少し西側に足を伸ばすとエストリルやカスカイスなどのリゾートエリアなどにも簡単に行くことが出来ます。アクセスは比較的どこに行くにも良好です。リスボンからは電車も通っていますので行きやすいです。

北部に位置するポルトは、ドウロ川からそびえる丘の上に建てられています。古代の小さな建物がたくさんあり、歴史的中心部はユネスコの世界遺産に登録されています。アズレージョという装飾タイルのことなのですがこれは至るところで見ることが出来てとてもきれいです。

また、ポルトは街並みがとてもきれいなので是非何日か滞在して楽しんでもらえるといいと思います。日本人も多く住んでいます(といっても母数が少ないですが…)

ポルトの歩き方や観光についてはこちらのNoteにまとめましたので読んでいただけるとポルト観光に役立つことでしょう。


この2つの主要都市のほかにも、ポルトガルには興味深い都市や小さな町がたくさんあります。それこそ日帰りで行くことも出来ますし、大学都市コインブラやその近くのアヴェイロ、コスタノヴァなんかは人気のエリアの1つでもあります。

また、この近くのナザレという町は世界最大のサーフィンスポットとしても有名で、毎年ビッグウェーブを狙って世界中から沢山のサーファーが訪れます。

ポルトガルといえばビーチも有名です。アルガルヴェというエリアをご存知ですか?

ポルトガルの南部に位置しその砂浜は世界でも有数の美しさを誇っています。ここでは、暖かい水、暑い気候、おいしい食べ物、そしてさまざまなアクティビティを楽しむことができます。別荘も多く販売しているので人気の高いリゾート地であることが伺えます。


そしてポルトガルの離島にはアソーレス諸島とマディラ島があります。アソーレス諸島の9つの島々はすべて火山起源で、北大西洋に位置しています。島が細かくてそれぞれの島に特徴があります。ハワイの島みたいですね。マディラ島はクリスティアーノ・ロナウドの出身地であり世界三大酒精強化ワインのマディラ酒の生産地としても有名ですね。

私の個人的なおすすめの穴場はポルトガルの小さな港町「ぺ二シェ」です。その町と船で行けるベルレンガ島はおすすめです!

他にも数多くの場所があり、私も3年住みましたが、まだ行けていない場所も多くありますので引き続き行ってみたいところだらけなのですが、これは強くお伝えすることができますが、ポルトガルは小さい国ですが、訪れる価値のある場所が幅広く多様に存在するということです。

食べ物


ポルトガルの食べ物は素晴らしいです。すでに来てから日が浅い僕でも最高だと思えるレベルです。魚、肉、オーガニックな野菜、オリーブオイル、パン、トマト、ハーブ、スパイスなどを使ったポルトガルの郷土料理もありますし、ヨーロッパスタイルの食事も楽しめます。日本に比べてミシュランレストランなどは少ないですがそのような評価とは関係がないなと思いました。普通に安くて美味しい!食事代もローカルでは10€前後でお腹いっぱいのランチセットが出るようなお店もあるのです。

もちろん高いお店や観光地のお店などに行けばそれなりの金額にはなりますがお酒なども安いので他のヨーロッパ諸国に比べてもリーズナブルに満足度の高い旅行が出来ると思います。

ポルトガル人は鱈料理(現地ではバカリャウといいます)を好んで食べ、そのレシピは360以上あることで知られています。夏になると、イワシのグリルが欠かせません。日本人にも人気のエッグタルト"Pastel de Nata "は、今では世界中で売られていますが、ポルトガルにはどんなカフェにもこのエッグタルトが置いてあります。

もちろんアジアンフードやカレーなどのメニューもファーストフード店もあります。ポルトガル人は自国の料理を当然好みますし、料理への変化や革新はあまりないのですが、そのような中でも豊富な食材などを背景に食生活はかなり満足出来るものとなると思います。魚介類よりは肉類のほうが価格は安いですね。

気候


気候は大西洋の影響を受けた温帯性気候です。北部は涼しくて雨が多く、南部は暖かくて日差しが強いです。夏はたいていどこも晴れています。しかし一年中晴れていて暖かいというわけではないんですよね。実際リスボンでも冬はしっかり寒いですし、北部では冬に雪が降ることもあります。3月や11月は天候的にも雨になりやすいので、この時期に来る方は雨の備えをしてもいいかもしれません。一方で5月から10月は夏になりますので、天気が良い日が多く、暑くなれば海に入る人もいます(早すぎる…)

安全性について


2023年のGlobal Peace Indexによると、ポルトガルは世界で7番目に安全な国と言われています。最も観光地化された地域(リスボン、ポルト、アルガルヴェ)も非常に安全です。もちろん観光客が被害にあうようなスリとかはあります。例えば、リスボンのトラム28番はスリが多いことで知られています。それは日本でもそうですが大きな犯罪に巻き込まれるリスクは少ないですし安全性は高いです。ただ、どの国でも当たり前ですが行ってはならない場所ってありますよね。そういうことです。

ポルトガルの生活費


ポルトガルで快適に暮らすためにはどのくらいのお金が必要でしょうか?
僕の感覚ではあまりお金がかからないと思っていますが生活する場所なんかにも左右されると思います。

ポルトガルの最低賃金は820ユーロで、労働者の22,3%がその賃金を受け取っています。他のヨーロッパ諸国と比較して給与が低いため、多くのポルトガル人は月に1,000ユーロ以下で生活しています。

つまり、ポルトガルは西ヨーロッパの中でも生活費が安い国です。宿泊施設から食料品まで、ほぼすべてのものが手頃な価格で手に入ります。

休日はファーマーズマーケットなんかも開催されて日本では高いオーガニックの野菜や果物が破格の金額で手に入ります。昨今は円安の影響もあって日本人にとってはその限りではないかもしれませんね。

そしてリスボンやポルト、アルガルヴェ地方などに住みたい場合は、家賃が結構高いことに気をつけて欲しいです。例えばリスボンでは、1ベッドルームのアパートが月に約1000ユーロからです。ワンルームだと600ユーロから。もちろん広さもありますので空間的なゆとりはあると思いますが、ヨーロッパあるあるの話として建物が老朽化していて、古いとか水回りが弱いとかあるので住むときにはチェックしたほうがいいですね。エレベーターがなくて階段で4階分登るなんていう話もあります。同じように鍵がちゃんと足りているかとか、鍵が回るのかも確認したほうが良いです。

私は実際にこっちに来てから借りる予定だった家が雨漏り&水溜まり事件になって修理に時間がかかり5ヶ月も住むことが出来ませんでした(笑)

あとは、追い焚きやウォシュレットはないです!これは仕方ないと思いますが地域性だと思いましょう。他のものが手に入るので何かと交換だと思うとその生活にも慣れます。トイレはTOTOがヨーロッパにあるので、買おうと思えば購入可能ですが、電源工事などその他の手間などありますので、賃貸物件に住んでいる場合は家主の許可を確認する必要があるでしょう。

家賃が高いこと以外はそこまで気になるようなことはないかもしれません。
光熱水費は日本と同等くらいです。電気代がこちらは結構するので結果的に日本と同じ水準の光熱水費になると見てもらえるといいかと思います。

スマホは使い放題で月間5000円くらい、安いプランだと1600円からあります。ホーム回線とスマホ回線がセットになっているケースもありますのでキャリアを比較して最適なプランを選ぶといいかと思います。

金融的利便性

ヨーロッパ全体に言えることですが、キャッシュレスの流れやデビットカードの普及があり全体的に電子決済がしやすいです。ポルトガルも現金はもちろん使えますが大きい紙幣での支払いは好まれないことが多くてデビットカードやキャッシュレスでの対応のほうが相手からも違和感なく決済出来ます。

また、税金番号(日本のマイナンバー)に紐付いているのでシステム的にも楽です。現地の口座を1つ持って日常の支払いや公共料金は現地で支払い、大きな金額決済は日本のクレジットカードを使って決済してしまうなど使い分けると様々なシーンに対応できそうです。

子供の教育

ポルトガルは実は英語が都市部では7割ほど通用します。
ポルトガルの教育は、公立校、私立校、インターナショナルスクールになっています。

ポルトガルでは18歳まで義務教育となっていて学校に通うことが義務付けられています。

公立校は学費無料(教科書代のみ)ですがポルトガル語での授業になるので、現地の言葉を理解する必要があります。私立校では高いレベルの教育を受けることが出来ます。年間の授業料は80〜150万円くらいです。その他オプションで費用がかかります。しかし授業はポルトガル語です。英語の授業は小学2年生から始まり、中学3年生くらいになると第2言語の選択(フランス語やスペイン語が多いです)も始まります。

インターナショナルスクールは国際的な教育などを受けることが出来ます。ポルトガルにはレベルの高いインターが結構あって、ケンブリッジ大学と提携しているインターもありますし、IB(国際バカロレア)に対応している学校も多くあります。費用は年間180〜300万円くらいかかりますがインターも人気です。

すべてにいえるのことは学校は人気で1年前から入学願書を提出していることが多いです。子供の教育をするのであれば1年前倒しで動かないと学校が見つからないことがあります。私もいくつも年度内の定員の枠がなくて断られました。

最後に日本語補習校ですが、リスボンとポルトにて日本語補習校が開催されています。学費は年間約30万円くらいだと思いますが、子供達の日本語フォローや学力維持など日本の教育も受けさせたいのならこちらにも通えたほうがいいかもしれません。

終わりに


ポルトガルはいかがでしたでしょうか?
私は住むのに最適な場所だと思っています。
美味しい食事、良い気候、安全性、素晴らしい史跡、そして自然公園もあります。しかし、これまで述べてきたように、完璧な場所ではないです。
官僚主義的なところもあって日本みたいになっている部分もありますし、時間がかかるところも多いです。あと、道路が細くて狭くて石のタイルが危ないです。コンクリで舗装してほしい!

でも、時間にゆとりを持てればそれは解決するし
何よりポルトガルの人は本当に優しくて素敵な人が多いです!
こんな国あった?みたいなレベルで素晴らしいと私は思います。

ポルトガル語は話せないよりは話せるほうがいいと思います。ポルトガル語は簡単な言語ではありませんが、基本的なことを学んでおけば、ポルトガルに溶け込むのがずっと楽になると現地に来て思います。

このような感じの国と場所ですが少なくとも私は3年で帰りたいとは思わず、来てよかったと思っています。このNoteで1人でも多くの方がポルトガルに興味を持ってもらえて人生の中で旅行でも短期滞在でも訪れることが増える国になったら嬉しいです。

また、最近では「デジタルノマドビザ」の新設もおこない、リモートワーカーなどを積極的に誘致しています。ポルトガル移住に興味がある方はぜひこちらのNoteもお手に取ってみてください。

Noteでのベストセラーをいただき多くの方の手に取っていただきました。

今回のNoteをここまで読んでくださりどうもありがとうございます。

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