意外?!日本の人材ビジネスこそAI活用
ども、Leo(@LeoPorters)です。
前回は人材ビジネスでAIが必要な理由を書いてみました。
多くの方から、「必要なのがわかる、ある意味でどの業界でもAIが必要だから、重要なのがどう実現できるのか」という意見をいただきました。
おっしゃる通りです。
確かにAIが活用できない業界って、あまり想像つかないですよね。(占いとか?)なので、当たり前の話をしているように見えますが、実は、僕が人材ビジネスでAIが必要だと思ったもう一つ重要な理由は、日本人材ビジネスにおいて、AIが活用しやすい環境があるからです。
まず大前提:アジア範囲内での話です。
不勉強ですが、欧米の情報はそこまで理解していないので、勝手に比較すると失礼ですから、自分がよく知っているアジア、もっと言うと東、東南アジアの範囲で話します。
そもそもAIって、学習になるデータの量と質が大事です。
つまり、何が正解なのかを大量データ通じてAIに教えて(教師あり)、もしくは大量データを渡して、AI自分で勉強して勝手に賢くなっていく(教師なし)いずれにして、肝になるのがデータの量と質です。
まあ実用化を考えたときに、処理スピードなどハードウェア面の制限も出たりしますが。じゃこれって、日本人材ビジネスで活用しやすいこととどう関連しますか?実に深く関連しています。
まずデータの量
日本社会の一つ大きな特徴は、「安定性」があります。いいも悪いも、この10年は「安定」しており、社会的に劇的な変化が少ないです。その結果、社会的に関連する情報も安定しています。
例えば、給料。
2019年日本の平均給料は441万円です。2008年は? 437万円です。
4万円しか変動がないです。1%です。もちろん細かく各年で見ていく、リーマンショックの影響で5%ぐらいまで影響された年もあったのですが。
でも中国人の僕から見ると、かなり安定しています。中国の場合、日本と比較しやすいのが上海の月収を例にしますと、2008年は3292人民元/月、2018年は7832人民元/月。10年で2.37倍になっています。
※その数字の正確さについて、いろいろご意見が多いかもしれないが、まあ、ここで強調したいのがその1万2万のちがいではなく、10年かけてからの傾向ですので、数字に関する議論はご勘弁ください。
給料はあくまでも一つ分かりやすい例だけですが、言いたいことが、この10年で社会的に変化の程度が違うということです。
日本はいろんな意味で安定しているから、10年前のデータでも高い比率で参考できます。しかし、中国や他の発展途上国のデータですと、この10年で大きく変化しているので、参考できないではないのですが、参考できるようにするため、手を加えないと難しいです。
そういう意味で、日本の人材ビジネスはAIが活用しやすい環境にあります。
次はデータの質
質って言っても、単純にデータがどれだけ入力されているかだけの話なんですけど。これについてはすみません。数字データは一切ありません。あくまでも自分の偏見です。
日本人はアジア範囲で一番真面目て、データ入力の量が圧倒的に多いと感じています。
その理由は、初めてこの業界に入った時、データ管理用のシステムを見たら、普通にびっくりしました。
えー?こんなたくさんの項目まで、皆さん頑張って手で入れているんですか?えー?人を雇ってデータ入力だけの仕事をしてもらってるんですか?中国人なら入力してもらえる自信がないな・・・
しかも一つのシステムではなく、たくさんのシステムを見てきましたが、基本的には同じですね。
まあ、きっと最初システム作った会社はとある大手の顧客に、「こんな項目がないと管理できない」って言われて、一生懸命作って、 それがベースになり、あとからできたシステムもそれを真似して戦おうとしているでしょうけど。
つまり、市場ニーズがあるからこのようなシステムが生まれているんだと思います。それは日本の特徴であり、他の国ではなかなか難しいと思います。
僕も一時的にグローバルの営業もしたことがあって、ほぼアジアの主要国に回っていたが、いろんな日系のお客様より、「ローカルのスタッフは情報入力しないですね」って言われます。まあそりゃそうだと思ってしまいますけどね。
2年前中国の人材系システムを見たことがあって、基本はテキストベースで、全部コピペで一気に入れるのがコツですね。それでもありがたい話で、コピペすらしない人は多くいます。
しかし、AIの観点でいうと、詳細まで情報があればあるほど判断材料が増え、より正しく学習できるので、何よりもありがたいことです。
なので、質という観点でも、日本はとても優秀です。
この2つが揃っていれば、AIが活用できる環境がだいたいそろいます。
僕は昔から、日本の人材ビジネスは絶対向いていると信じていて、今もそう思っています。ぜひ多くの方もそう思っていただいて、その方向性に少しでも早く進めていけたらいいなと思います。
まあ、そはいえ、量でも質でも、全部日本全体で見た時の話ですので、一つ一つの会社に絞った時に、いろんな難点が出てきます。
今日時間ないので、今度ゆっくりまとめてシェアします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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