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ラテンアメリカで成長を続けるeコマース

今日はラテンアメリカ、中南米のEC事情について紹介します。

中南米主要国では、スマートフォンの普及とともに配送インフラの整備が進んでいることから、EC市場も拡大しつつあります。
中南米をターゲットとする日本企業の越境ECの利用も少しずつ増えており、Amazonやアルゼンチンのmercado libre(メルカド・リブレ)といった越境ECサイトの利用が進んでいます。


Statista Digital Market Insightsの最新推計によると、ラテンアメリカ・カリブ海地域のEC市場は、2023年に小売売上高1170億米ドルを突破しました。2028年までには、この数字はほぼ倍の2,050億米ドルを超えると予想されており、年々成長を続け、各国経済におけるシェアを拡大し続けているこの分野にとって、この2つの数値は過去最高となります。

COVID-19パンデミックに対する厳格な危機管理措置の実施により、オンライン販売は空前の活況を呈し、この地域の電子商取引市場の転換点となりました。
2020年から2021年にかけて、同地域のオンライン売上高は年間30%急増しましたが、2022年には急減速し、売上高は前年を1.2%下回りました。

ラテンアメリカのECブーム(statista)

今後数年間は、他の国よりも良い結果を出す国も出てくるでしょう。
原則として、ブラジルとメキシコの地域別ECにおける君臨は変わらないと予想されます。さらに、アルゼンチン、ブラジル、メキシコの小売売上高は、2023年から2028年の間にほぼ倍増すると予想。ペルーの成長率は66%と推定され、昨年110億以上の売上高を記録したチリとコロンビアの売上高に近づくでしょう。

販売額で地域第3位のコロンビアは、主要6カ国の中で最も低い成長率を記録し、46%の増加が見込まれます。これは、同地域におけるECの今後数年間の有望な見通しを反映したもので、75%もの成長が期待できます。
この数字から、ラテンアメリカ諸国はECにおいて世界で最も高い成長率を誇ると予測されます。

Source:El comercio electrónico sigue creciendo en América Latina (statista)

おわりに

いかがでしたか。
すでにEC普及率の高い国や地域をターゲットにビジネス展開するのも、手っ取り早く利益を得るにはよいかもしれません。その代わり競争率が高い。
でも、アジア地域もそうですが、これからネットインフラや物流インフラがどんどん整備されていく国や地域は、まだまだブルーオーシャン市場です。
立ち上げは困難を要するかもしれませんが、自社ブランドをいち早く認知してもらえる確率は非常に高いでしょう。

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