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「できない」を因数分解する

昨日、TOEIC L&R 公開テストが実施されました。Twitter の感想を見ていると悲喜こもごもの状態です。特に、「できなかった」という声が本当に多い。ぼくは半年ぶりの受験だったのですが、やはり「できなかった」と思うところはあります。皆さんは、英語や TOEIC に限らず、「できない」と嘆いた経験はありませんか?  今回は「できない」という言葉について考えを巡らせてみます。

この「できない」という言葉が好きなようで嫌いなんです。だって、これを言えば、すべてから解放される感じがしませんか?  「できない(から仕方ない)」というように、「から仕方ない」が後ろに見え隠れしているように思うのです。もはや思考停止ワードと言っても過言ではないでしょう。

ぼくは「できない」という言葉が嫌いだからか、聞いた瞬間に次の質問を飛ばします。見ず知らずの人には言えませんが……、自分に対してはバンバンと投げかけています。

「で、これから何をするの?」

「できない」ことが見つかったのであれば、そこから何か行動を起こさなくては何も変わりません。裏を返せば、行動を起こすことによって何かが変わる。だからこその「で、これから何をするの?」という質問なのです。

「できない」を見つける→行動に移す

この流れを「できない、を因数分解する」という風に命名しました。「できない」ことを見つけて、それを曖昧なままにしておくのでなく、さまざまな要素に分解する。そして、移すべき行動を見つける、というわけですね。

例えば、「TOEIC ができなかった」という感想を抱いたとします。ただ、その一言ですべてを片付けてしまってはもったいない。何も変わらないから。「何ができない」「どこができない」を掘り下げていきます

TOEIC ができない
→リスニングができない
→単語が聞き取れない
→ディクテーションをする(行動)

この行動が合っているかはわかりませんが、ガイドとなる方がいない限りは仮説を立てては、試行錯誤の繰り返しを行うしかありません。行動を見つけることが難しい方は、誰かに指導を仰ぐのが手っ取り早いです。ただ、他の問題に対応する力を育てるという意味では、一度は自分で仮説を立てることが大切だと考えています。

もう一つ例を出しましょう。これはぼくの実例です。「note を毎日更新しようと意気込んだものの、できない」と思考停止しかけたときの思考の流れです。

note が書けない
→書くネタがない
→インプットを増やす
→他の人の note や Twitter をネタ探しの視点で読む(行動)

実は、この note の切り口もとあるツイートが元になっています。最初は、TOEIC の学習者向けに内容をまとめようと思ったのですが、仕事など他のことにも役立つ内容だと気づき、話を広げてみました。

自分の中にある、いろいろな「できない」を因数分解することで、新たな行動を起こしていきましょう!

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渡邉 淳/porpor(英語学習コンシェルジュ)

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