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混沌と化したこの世界をいくら嘆いても、結局のところは、ああ無情につながるってのかコノヤロー


僕は、最近おっさんから
独特な世界観のある
ユーチューバーを紹介された。

スマホ片手に
その方の持つ
唯一無二の世界観を
共有させていただいていると

この世界はなんて無情な
世界なんだろう…
と、考えた。

だって
ポテトチップスの味なんて
結局のところ
パウダー次第で
如何様にもなりえるし

『公園内で
ボール遊びするべからず』
みたいな看板を目にする度に
何して遊ぶか
参考例も書いとけよって思うし。

おばさま方が
何故、髪の毛を
ムラサキに染めるのかを
美容師さんに
聞いているとき
もっと他に会話なかったんかなって思うし

この世界は
ほんとに無情だ。

タケノコ~
タケノコ~
ニョッ!
キッ!!
キッ!!!


シーンっ…


おっさん
「2ニョッキ!!!!!!」

(おっさん、ルール聞いてた?
 1ニョッキからだよ…)

なんて展開は毎日だし…
この世界の無情の多さってすごいね。
 

ある日
40半ばの
おっさんが突然

おっさん
「ハッピーターンに
 ワサビのチューブ
 乗っけて食べても
 辛くないらしいでっ♪」

なんていうもんだから
僕はすぐさま
コンビニに行って
ハッピーターンと
ワサビチューブを
買ってきたわけなんだけれど

いざワサビの乗った
ハッピーターンを前にした
おっさんは
全力で嫌がっているし

それでも
言い出しっぺなんだからと
訳の分からない理由で
説得し

納得いってんだかわからない
おっさんも
結局
目をつぶりながら
食べてるし

いざ食べてみると
ホントに辛くなかった
みたいなので

おっさんは
リアクションを
逆に取りづらそうで

おっさん
「こんなに、ワサビ食べたら
 後々おなか痛くなるかな?」

なんて言うのが
やっとだったし…

なんだか
買ってきてしまって
申し訳ないのと

やっぱりこの世界は無情だなって。

おっさんの家の隣には
右におじいさんと
左におばあさんが
住んでいるんだけれど

その、おばあさんの方が
”はなこ”のことが好きで、

しょっちゅう
ベランダ付きの1階だからって
ベランダ越しに
はなこを呼んでくる。

最初は、おっさんも
はなこを
かわいがってもらえるのは
うれしいので
撫でてもらっていたのだが

そのうち、部屋内に
プチ誘拐
するようになった
おばあさん。


その夜決まって
はなこはお腹をこわす。

(これは、ばあさん
 何かはなこに食わせてるなー)


と、思ったおっさんは

それから
おばあさんとの付き合い方を
柵から撫でてもらうことに
決定した。

少し寂しそうな
ばあさんだったが
いくら、ご近所さんだからって
信頼関係は大事だし
ましてや
はなこが絡んできたら
おっさんだって
少しは腹が立つ。

近頃おっさんは
仕事が忙しく
ヘロヘロだった。
ただおっさんも

立派な成年男子なので
そらセクシーな女優さんが
出ている映像作品
だって見ることもある。
有料会員だから。

ご近所さんもいるので
信頼関係は大事だし
ちゃんと
タブレットに
イヤホン刺して
閲覧する。

ただ、次の日
朝起きてみると
まあまあな音量で
再生が終了していた
痕跡があった。

(やっぱ疲れていたんだな…)
って思ったおっさん。

布団から出て
立ちあがると
耳から
イヤホンが垂れ下がっていた。


コード抜けてた。


ああ無情…

この世界は
なんて無情なことが多いんだ…

そういえば今
昔あったことを思い出した。


「おっさん。僕さ
 紙で、手切ってもてん。
 絆創膏持ってない?」
って聞いたら

おっさん
「絆創膏はないけど…
 
 湿布ならあるでっ♪」


って言われたことがある。


ああ無情…
 

また次回。


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(๑╹ω╹๑ )