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カタツムリな気分で生きています


のっそ、のっそ。うにょうにょ。ぬーん。

今年の私は、そんな感じのペースで生きています。この梅雨の時期に限らず、です。


今年は違う街で暮らしてみたいなと思っていたのですが、年末に引いたおみくじは「凶」。挽回したい!と年始に引いたおみくじは「末吉」。
動くな、と書かれていました。

年末に応募した東京の会社に受からなかったことにも、何か意味があったのでしょうか。
いえ、それはただの実力不足です。

そもそもおみくじって挽回とかいう考え方じゃないよと言われてしまいそうですが、動くなと書かれているのを見て、諦めがつきました。

正直、◯◯したい!という思いはあっても、何となく気分が乗らない時だったので、今は乗るべき波は来ていないんだなと納得したのです。


現在も、やりたいことはあっても具体的な目標みたいなものは見出せないままで、あまり急ぐ気にもなれず。現時点でそれは趣味に過ぎず。

1年後にはきっと、と世界情勢を甘く見ていたあの頃の私の計画を変更せざるを得ないかなぁと考えてはみるものの、その新たな方向が定まらないまま。

やっぱりあの言葉に甘えておくべきだったかなぁと後悔の念のようなものを抱えながらも、日々は移ろうのです。


最近やたらと、考えてしまいます。

「はて?向かう先はどこだろう?」


庭に咲く紫陽花が、日を重ねる毎に色濃くなってきたことに突然気付きました。

彼らはほんのりな変化を毎日重ねていたのに、私がやっとその変貌ぶりに気付いたのは昨日。

うん、きっとそんな感じなんですね。

ジワジワ、ジワジワ。

まぁ、ジメジメもしているけれど。


梅雨の時期に姿を見せるカタツムリは、のーんびりスローモーションに見えます。うにょうにょ、ぬーんと動いて、日々を生きています。

でも、この時期こそが彼らの「活動期」なわけで。のんびりじっくり進んでいるように見える彼らは、紛れもなく活動をしていると。

そっか。走っていることだけが、活動的なわけではないですね。


走っていないと進んでいる気がしなくて、気持ちばかりが焦って、結局何も続けられないことが多かった。

何か苦労をしていないと頑張っている気がしなくて、頑張り方を履き違えていることばかりだった。

振り返ると、そんな生き方をしてきたように思います。


けれど、今年はカタツムリな気分で生きています。今は、これでいいかなぁと思っています。これが、ベストかなと。


そりゃ全てがサクサク、スイスイ進むはずもない。

モンモンとしたりもするさ。
雨も降るさ。

そんな時は、紫陽花の葉に隠れて雨宿りをしてみれば、新たな楽しみを知るかもしれない。雨の音が刻むリズムに体を揺らす楽しさ、とか。

そこからどんどん楽しくなっちゃって、身体が動き出しちゃって、実は自分が踊れることに驚いちゃったりもして。

ね。


思い通りにはいかなくても、思い描いて。

雨雲の上には、いつだって、青空が広がっています。






じっくり読んでいただけて、何か感じるものがあったのなら嬉しいです^^