#4.3000円のクーポンよりも、この店員さんを選んだ話。/1minute エッセイ
(これネットで買った方が3000円お得なんだけどな、、、)
僕「これ、買います。」
店員「ありがとうございます。すごくお似合いですよ。」
この頃、インターネットが普及して買い物をオンラインショッピングで済ませることが多くなっている。
安いし、時短になるし、効率的。
だけど、人とかかわる機会が失われていくのは悲しい。
そこからはお金を超えた何かが失われている。
僕は最近こんな経験をした。
春物の薄い上着が欲しく、インターネットで探していた。
すると、あるセレクトショップで、
前からずっとほしかったパーカーが限定セールになっている。
即買いしようかと思ったが、数万円の買い物だ。
さすがに失敗したくなかったのでショップで試着してサイズを確かめてからにしよう。
「いらっしゃいませ。どんな商品をお探しですか?」
「えっと、○○のパーカが欲しくて。」
すると、丁寧に売り場へ案内され
試着室に通してくれた。
「サイズはいかがですか?春用ということでしたら、Tシャツに合わせることが多いと思いますので、一つ小さいサイズのほうが良いと思います。」
「そうなんですね。ありがとうございます。(笑顔)」
「このTシャツはどうですか?丈の感じが相性ばっちりですよ。」
「うーん、よいですね。(棒読)」
(めちゃカッコイイけど、衝動買いはしないってきめてるので。)
「雑誌でも取り扱っていて、ほら、このスタイルもおすすめです。」
「・・・」
(有名雑誌の1ページを見せてくれるのだが、明らかにモデルは40歳くらいで白パンにローファーみたいな石田純一さんスタイル。さすがに、参考にならねぇ。)
さすがにおせっかいだなとか思いながら、
結局購入した。
でも心の中では、葛藤があった。
実は、アプリで買えば送料無料でアプリ限定の3000円クーポンが使えるのだ。
本当は、3000円節約したい。
Tシャツが一枚買える。
バイトなら、約3時間の労働。
飲み会が一回できる
大学生にとって、3000円は結構でかい。
だけど、
気持ちよく買い物できるようにおしゃれに整えられた店内
そしてなにより、
何でもない僕のファッションショーに
付き合ってくれた店員さんの気持ち
にむくいたくなった。
こうして洋服を通じて、
新しい人間関係ができたことに感謝したかった。
その場で買わずにはいられなかった。
ちゃんとありがとうの気持ちを伝えたい。
このお店の紙袋を下げて、帰りたい。
今は
3000円を間違った使い方をしたとは思わないけど、
やっぱり、ちょっと悔しい。
だけど、店頭で買わずに家でポチッとしてたら、
そんな自分のことを恥ずかしく思ってただろう。
だから、後悔はない。
でも、一つわがままを言うなら、
セレクトショップさん
店頭とオンラインショップで価格の差を作るのはやめてくれ
オンラインショップのほうが効率的に買い物ができる。
試着はできないけど、今は返品サービスや一定価格以上で送料無料のサービスも充実してる。
むしろ、オンラインショップの価格を上げてみてはどうだろうか。
(オンラインショップを批判しているわけではない。)
最後まで読んでくださりありがとうございました。
IT化が進み、とにかく効率が重視され、店舗販売はショーウインドウといわれる時代。でも、店舗販売が淘汰されて、人と人の関わりが一つ失われるのは悲しいです。コロナが落ち着いたら、店舗で買い物したいなぁ。
それと、今回は、1minuteとタイトルに書きながら1000字を余裕で超えてしまいました。ごめんなさい。
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