「不倫」の断章
世間からみれば「不倫」という一言で片づけられてしまう三人以上の関係性、横たえる背景は雑駁としている。にもかかわらず、世間はそれらを一括りに、規範の縄で吊るしあげる。
では、そこで規範とされているものとは、いったいなんだろう。世間が吊るしあげにする「不倫関係」とは対極の「純粋な夫婦関係」とはいったいなんだろうか。
リベラルであることを自称する人たちはしばしば「ふつう」という言葉に対して過剰的な反応を示す。それはある種規範への対抗姿勢であるのかもしれないが、「ふつう」という言葉を無作為に封じこめんとするあらたな規範的精神の現れである、ということを自覚していない人が、まれにいる。
(何をリベラルとするのかはさておき、)たんにそれは規範のすり替えでしかなく、むしろ保守的行動である。
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