見出し画像

8年目UIデザイナーが考える、ジョイン後間もないチームで最速で成果を出すための5つの心得

Craft Eggアドベントカレンダー13日担当のかおりん(@popo_soboro)です。この記事では私が考える、ジョイン後間もないチームで最速で成果を出すための5つの心得について書きます。

自己紹介


サイバーエージェントへ2015年に新卒入社し、Craft Eggには2020年頃にジョインしました。今年で8年目のゲームUIデザイナーで、今まで3つの運用プロジェクト、2つの新規プロジェクトに携わりました。デザイン業務以外ではサイバーエージェントの新卒採用やゲーム事業部(SGE)のデザイン組織の活性化なども行ってます。家でとてもカワイイ柴犬を飼ってます。

この記事を書こうと思ったきっかけ


所属プロジェクトの体制変更があり、次のミッションが決まるまでの約半年間、サイバーエージェントグループ内の3つのプロジェクトで社内ヘルプを行ってました。

※サイバーエージェントグループには「社内ヘルプ」と呼ばれる仕組みがあります。所属会社はそのままに、他の子会社やプロジェクトに比較的短期間で参画するもので、繁忙期の人手不足解消やクオリティアップを目的に行われることが多いです。

社内ヘルプで行ったこと

  1. DX事業のfigmaでのモックデザイン(約2週間)

  2. 新規ゲームプロジェクトAのUnityでのUI組み込み(約2ヶ月間)

  3. 新規ゲームプロジェクトBの演出ブラッシュアップ(約3ヶ月間)

社内ヘルプとはいえ、子会社やプロジェクトが違うだけで環境が一変します。プロジェクト理解もチーム内の人間関係も毎回0の状態から開始するので、当然ジョイン初期は負荷もあり、特にこの半年は仕事や人への向き合い方について考えさせられました。

この状況は、転職間もない方や、短期間でプロジェクトに参加されることの多いフリーの方もご経験があるのではないかと思います。

そこでこの記事では、私が「社内ヘルプ」を通して学んだ「ジョイン後間もないチームで最速で成果を出すための5つの心得」をご紹介したいと思います。環境の変化やコミュニケーションで悩んでいる人の参考になれば幸いです。

1.気持ちは新卒、アウトプットはベテランを目指す

はじめは新卒になった気持ちでわからないことを聞きまくりましょう。もちろん、自分でプロジェクトの方針、仕様、ゲームであれば世界観理解を事前に行った上でのお話です。

ジョイン初期はまわりの人と比べて圧倒的にプロジェクトの知識がなく、Lv.5くらいの状態です。長く同じチームでやっている人たちと阿吽の呼吸での仕事はもちろんできません。しかし、数年デザイナーとして働いていたとしたらデザイン面や仕事面はある程度の経験値を持ち合わせていると思います。仮に8年目でLv.80くらいだとします。(Lvの定義はテキトーなので突っ込まないでください。笑)スキルはあってもそれを発揮するための知識が足りないのであれば、知識を得るために人に沢山質問をすべきだと思います。それを最初に行うことでやっとLv.80のデザイナーとして前線に立てると思います。

質問をすると他の人の時間を使うことになりますが、結果的に質の高いアウトプットを最速で出せるのでプロジェクトにとっては必要な動きだと思ってます。わからないことは素直に「わからない」といえば優しく教えてくれる人が大半です。自分の年次や先輩後輩関係なくチームの仲間を頼りましょう。

2.能動的コミュニケーションを意識する

ジョイン初期は、同じデザイナーチームの人やプロジェクトマネージャーが積極的に声をかけてくれることが多いですが、個人的には自分から動くべきだと思ってます。それが仕事のしやすさに繋がるからです。

時間をかければチームメンバーとの関係は深まりますが、短期間で何かミッションがある場合、高速でチームの人たちとの関係値をつくる必要があります。付け焼き刃かもしれませんが、仕事で関わりが深くなりそうな人に自分から雑談しにいったり、ご飯に誘う、一緒にゲームするなど簡単なことから良いので接点を増やしていけると良いです。

ただ、そういった行動を自然とできる人もいれば、性格的に億劫になってしまう人もいると思います。新卒時代の私は圧倒的後者でしたが、仕事をしていく中で自分と正反対の性質の人や気難しい人とのコミュニケーションを課題に感じました。理解のためにコミュニケーションも仕事として意識的にするようにすると、声をかける際の腰の重さより仕事で還元される効果の方がが高いことに気づきました。仕事のお願いもしやすくなりますし、信頼関係を築けるのでいつもより少しだけ意識してみることをオススメします。

3.苦手なことにも「あえて」チャレンジしてみる

プロジェクト側は「とにかく人手が足りない」「〇〇の状況をなんとかしてほしい」「とにかく良いアウトプットを出して」など様々な要望があると思います。ヘルプというと1リソースとして捉えられがちかもしれませんが、新しいことや苦手意識がある業務にチャレンジできる機会でもあると思ってます。

「苦手なことにチャレンジしていたら最速で成果は出せないのでは?」と思うかもしれません。こちらに関しては、未来の自分への投資です。8割は得意なことでスピードを出しつつ、2割は苦手なことにチャレンジすることで出来ることを増やし、今後の自分の開発スピードを上げる作戦です。

一番最初にヘルプを行ったDX事業のモックデザインは、8年間ゲームUIを作っていた私にとっては未知の領域でしたが「今後どこかで知識や経験として必要になるかもしれないし、チャレンジしてみたい」と思い手を挙げました。情報設計やXDなどのプロトタイプツールを使ってのデザインは得意だったため、あとはfigma(XDと似たようなデザインツール)の使い方を覚えるのと、DXやSaaSデザインの知識が必要なだけでした。2週間という限られた中で人に質問を沢山する+自己学習をすることで、何とかアウトプットを出すことが出来ました。ここ数年で一番学びが濃縮されていた期間だったと思います。

4.チームへの発信を効率化につなげる

今何をやってるか、何を考えているかををチーム内に積極に発信しましょう。デザイナーであればXDなどを使って途中段階のデザインや思考過程を共有しても良いですし、定期的にチームチャットに作業中の画面のスクショやテキストを投げても良い思います。途中段階の共有が苦手な人もいると思いますが、チーム全体に見える形にすることで「気軽にフィードバックやアイディアがもらえる」「手戻りが防げる」など効率化にも繋がります。この方法は個人的にコロナ禍前から取り入れているのですが、リモートワークが増えコミュニケーションが気軽に取りにくい今、特に効果的な方法だと考えています。

ただしあくまで途中段階のライトな共有方法です。最終的なFIXデザイン、決定事項の共有はドキュメント化したり、口頭ですり合わせた方がチーム内で齟齬なく開発を進められると思います。

5.自己回復のすべを身につける

1〜4までポジティブなことを書きましたが、常に新しい環境で気を張ってる状態が続くと正直疲れます。 1つのチームにいれば周りの人がコンディションに気づいてくれることが多いのですが、1人で色んなチームをまわってるとコンディションの変化に気づいてくれる人は限られてきます。そのため、適度にリフレッシュできる方法を自分で見つけられると良いです。

私は楽しい予定があったり人と会話をしたりすると回復するタイプなので、同期や仲の良い社員と飲んだり、Craft Egg内のワクたまという交流会にゆるりと参加して回復していました。あとは美味しいもの食べたり、好きなゲームをするなどなど。「なんか疲れたな」と思ったらちゃんと休みをとりましょう。気持ち的にも頑張りすぎないことが大事です。

さいごに

以上が私が考える、ジョイン後間もないチームで最速で成果を出すための5つの心得です。普段から当たり前のように意識できている人もいれば、そうでない人もいると思います。

転職もそうですが、同じ会社やチームで昔一緒に仕事をしたことのある人とどこかでもう一度一緒に仕事をする場面があると思います。そのときに「一緒に仕事をしたい」「この仕事を任せたい」と思ってもらえるように日頃から仕事での動き方、コミュニケーション、自分自身に向き合えていると良いと思います。

今後、私がどこかで困ってるのを見かけたら逆に助けてください。笑
ここまで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?