氷山の一角 2023.1.30日記
就活でもというのは自分自身を売り込むことだとつくづく実感する。
自分を構成する良い部分と悪い部分、その悪いところでも綺麗で人に見せられる部分と見せられない部分、その中から良い部分を取り出してたまに綺麗な悪い部分を少し混ぜて人様にお出しする。ESを書いているとそんな気分になる。
それは会社側も同じで、会社の全部を提示しても学生が寄り付かないことは自明だからきれいな部分だけを出してそれっぽく見せているんだろうな。
研究室の先輩が「就活は相手をよく知らないまま結婚するのと同じ」と話していたし、母親も「会社なんて入らないと分からない」と口癖のように言っている。どっちも建前だけで戦っている。頭脳戦?
というのを考えていたらあらゆるものが氷山の一角みたいに思えてなんだか面白く思えた。
就活でなくとも人は自分を意図的に他者に見せているんだと思う。
例えばわたしは常にインターネットで後ろ向きの言葉を吐き散らかす人間が中々に嫌いだからTwitter上ではあまりしないけど、現実世界ではそういった(特に実力が伴っていない)人間は嫌煙されがちなので辛いですよ~大変ですよ~とか普通に口に出している。
他人なんてもっと大げさに選択しているんだろうな、人間って難しいですね~
そうでなくとも先述の「綺麗で見せられない部分」なんてどこにも出せないし、自分しか知らない自分なんて沢山いるはずで、だから自分のことを全部認めてあげられるのって自分だけってことに最近気付いた。
メンタルを少し拗らせた(この時期の気候は辛いですね)時「本当の自分を認めてくれる人はどこにもいない;;」と嘆いていたが、「なら自分だけは自分の味方でいればいいんじゃないんですかね」ということに気付いて少し元気になったとか。(その思考に至る時点でメンタル拗らせたとは言わないのかもしれない)
就活で盛ったESを書いているときも、理想に手が届かなくて現実との落差に辛くなる時も、自分のことを認めてあげられたいな。
蛇足
カバーの写真はみなとみらいに行ったとき撮影した写真。
頭上を通過するロープウェイが、ある場所を通過する数秒間だけ太陽光を反射しているその数秒間のうちの一瞬。
一瞬の輝きをあたかも常に光っているていで他所に提示する。写真というものはそういうものなのかもしれないがそれと人間に重ねてしまった。
どうしても人は他人の奇麗な部分ばかり他所に見せるし目に入りやすいけど、結局このロープウェイみたいに光っている部分を切り取ってそれっぽく見せてるんだろうな。
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