実りの秋からの出発

月の隣に並んでいる
ひときわ輝く星…

金星がやってきていて、

以前は西の空で見られた光景が
東の空へと舞台を移して

秋の澄みきった空で
静かに煌めいていました。

そんなごく自然な在り姿を
目の当たりにするひとときに
やさしく溶け込みながら…

身体の気道にのって
流れていく気体のりんかくも
淡く縁取られていくような
秋のひびは、

越境して、どこまでも続いていく
黄金色の地平線をたたえて
大きく廻り出していく契機に
あるのかもしれません。

生命のサイクルが最高潮に達し
新しい月と星のはじまりを迎えた今、

何においても
今のわたしを最優先することが
スタート地点になることを
感じられています。

スピードをゆるめるほど
駆け巡るものがあるような

そんな感覚も、
秋とともに深まりゆくようです。

近頃は肌寒さも増してきましたが、

そんな中で感じられるぬくもりへの
感謝に包まれながら…

なるべくスローに、なだらかに
心身が整うリズムを感じながら…

宵闇を満喫する
あたたかな秋の夜長の
逢瀬に寄せて*