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「ぽっぷごーず」って なーんだ?その1 「大きな森の小さな家」

こんにちは

「ぽっぷごーず」のあらたです。

今日は、名刺代わりに「ぽっぷごーず」のお話をしますね。

「ぽっぷごーず」はいわゆる私の「屋号」です。
公民館を予約するときに、サークル名に「ぽっぷごーず」と記入すると、窓口のお姉さんが「かわいい名前ですね」と言ってくださいました。
ありがとうございます♪ポンポン跳ねる軽快な響き。かわいいでしょ?

響きはかわいいのですが、日本語でのなじみがないので「ああ、あれですね!」というコメントはほとんどいただけません。
でも、ほかのサークルと名前がかぶることが基本的にないので、私はそれでいいのです♪ふふふ。

実はですね、この「ぽっぷごーず」ある世代の人にとっては、聞いたことがある懐かしい曲のタイトルなんです。
それがこちら↓

POP GOES THE WEASEL

「ああこれ懐かしい!」と思ったあなたはきっとアラウンド還暦です(笑)
そうこれ、テレビの子ども番組「ロンパールーム」のテーマ曲です。

さてさて、この曲は欧米でおなじみの子どもの遊び歌だそうです。POP!のポンと跳ねる音があるので、椅子取りゲーム的に使ったり、びっくり箱やオルゴールの曲に使ったりしているそうです。
ですが、日本では年齢層限定マイナーな知名度。曲のタイトルを知っている人も少ないでしょう。私も実は「ロンパールームの曲」という認識で、今でも日本語の曲のタイトルを知りません。

子どもの頃にはよく聴いていたこの「ロンパールームのテーマ」ですが、すっかり忘れていたのに、大人になってから突然再会したんです。

一時期わらべ歌や童謡にはまった時期があり、日本の歌だけでなく、欧米やアジアや世界のいろんなわらべ歌を聴きまくりました。
欧米のわらべ歌といえばマザーグース。
そのCDを聴いたときに、「ん?」と思いました。

「あ、これロンパールームの曲やん」

曲のタイトルは「POP GOES THE WEASEL」
…てっきりあの番組のオリジナル曲だと思ってたよ…
しかも、歌詞を見たら、これがとってもナンセンス。
なんでこの曲がこのCDに入ってるの??
そこから検索して、実はこの曲が、欧米の子どもたちにはおなじみの曲だったということを知ったのでした。

当時のテレ朝番組制作の方、よくぞこの曲を見つけてきましたね。
残念ながらその後あまり日本では普及しなかったけど、でも、われわれの世代は、聴くと「おっ!」と体が反応します。「おやつ」ってお菓子じゃなくてカップに注いだ牛乳だったんだ(爆笑)よくテレビの前で一緒に飲みましたよ。

そのエピソードはさておき…POP GOES THE WEASELに話を戻します。
私がこの曲にこだわる理由。
実はこの曲は、私が好きな二つの児童文学に登場しているってことが、後からわかったんです。

一つ目は
ローラ・インガルス・ワイルダーの「大きな森の小さな家」
ローラの誕生日に父さんがバイオリンを弾いてくれるのですが、それがこのPOP! GOES THE WEASEL です。
父さんは、ローラとお姉さんに「イタチが跳ねるから、よく見てなさい」と言ってバイオリンを弾きます。
曲がこれだとわかってから、この父さんと娘たちのほほえましいシーンがもっと大好になり、勝手に想像しながら何回も読みました。

目をキラキラさせて、娘たちに向けて(なんならウインクなんかしてるかも)バイオリンを弾く父さん。目を大きく開いて、POP!の瞬間を必死に見守る娘たち。
POP!ここでイタチが跳ねるんだけど、見えない。もう一回弾いて~。父さんはもう一回弾きます。
POP!やっぱり見えない。どうだい?イタチは見つかった??父さんの目がさらにキラキラします。
何回見ても娘たちはイタチが跳ねる瞬間を見つけることができないんです。
(これは本編ではありません。全編オバさんの妄想映像でした〜😆😆)

バイオリン弾かない私には、どうやったらそんな演奏ができるのか、ずっと想像できなかったのですが、ネットってすごい!!
ついに、動画見つけました!

YouTubeの備考欄によると、このバイオリンは本当に父さんのものだそうです!!!10年前の動画ですが、バイオリン実在してるんですね!

POP!の瞬間、ローラになりきって、思わずまじまじとバイオリン見てしまいました~。おいおい、大丈夫か、アラウンド還暦(爆笑)

「大きな森の小さな家」は子どもの頃から読んでいたけど、その中に登場する曲がこれだったなんて。和訳で読んだらわからないですよね。いや、原曲知らなかったから、当時原作を英語で読んでも気づかなかっただろうな。
この場面に使われている曲がわかったことで、バイオリンをワクワクして見つめるローラたちの気持ちにぐっと近づき、自分がその場にいるような気になりました(進め、俺たち妄想族!)。
小説って、ただ読むだけじゃないんだ。出てくる音楽や、料理や、植物や動物を知ってると、本の中の世界が広がるんですねえ。ヘレン・ケラー級の感動でした。

それにしても
誕生日に、誰でも知っている歌で、父さんと娘たちが楽しいひと時を過ごす。こんなささやかな日常が、娘たちにとっては大事なものだったんだろうな、成長してからも素敵な思い出として心の中に残っていたんだろうな。曲を知らなくても、私たちはそこに共感して本を読んでいたんです。曲がわかってたらもっと共感できるんだろうな。日本の歌でいったら何なんだろう。(おっとまた妄想族!)

そんな風に考えていくうちに、POP GOES THE WEASELというフレーズが気に入ったのです。
日本語版POP GOES THE WEASELはどんな曲かなあ、私にとってのPOP GOES THE WEASELは?いや、歌じゃなくてもいいか。楽しく見たテレビ番組とか、よく食べたものとか、よく行った場所とか、毎年作ったもの、見たもの、そんなものでもいいか。うちの「父さん」はバイオリンなんか弾きませんでしたけど、まあ私にもそれなりに、家族や友だちと過ごした、もしくは自分で見つけた、ささやかな日常の思い出があります。そして、そういうものたちは、今も増えています。
思い出すとほわっと心が温かくなるものや、ついプッと笑っちゃうもの、「もうその話は忘れてください」的なものや、今でも思い出すと涙が出るもの…
そういうものすべてが、私にとってのPOP GOES THE WEASELなんです。

あえてのひらがな「ぽっぷごーず」もそんなわけです。

そんなあれやこれやをを思い出したり、これからまた体験したりしながら、文章としてここに綴っていこうと思います。それが何の役に立つのかわかりませんが(笑)ただ書きたいから、ってのが本音でしょうかね。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

二つ目の児童文学の紹介は、またいずれ。

※このブログは、この曲の歴史を正確に掘り起こす学術的なものではありません。私の思い出の曲として語ってるだけです。
今は「ググる」ことでたくさんの情報は簡単に手に入るので、曲について詳しく知りたい方は、ぜひぜひググってみてくださいね。

(写真は あらたが過去に撮影したものです)

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