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ハバロフスクの宿でカフカスさんに言われたこと。疑問。

ロシア・ハバロフスクのドミトリーで同室だったロシア人のカフカスさんはもの凄い大柄だった。身長174cmの私が見上げるほどだったので、2m近くあったように思う。

額に生傷があり、坊主で眉毛は無く、強面だった。
路地裏で会っていたら泣き出していたかもしれない。

しかし、話しかけたらすごく優しくて、お互いにたどたどしい英語で会話をした。

カフカスさんはカフカス地方出身(だったのでここではカフカスさんと呼んでいます)で観光でハバロフスクに来ていた。

カフカスさんとロシアの人気のスポーツの話、コサックの話、北方領土の話などをした。

この後の旅行のルートを話していると、カフカスさんが顔をしかめた。

めちゃくちゃ怖かった。

怒らせてしまったかと思って身構えていると、何か疑問に思って考えているようだった。

カフカスさんはハバロフスクの後、飛行機でモスクワに行って観光する。
自分はシベリア鉄道でモスクワまで行く。

カフカスさんの疑問は「なぜシベリア鉄道でいくのか?」というものだった。

「わざわざ鉄道で行く意味あるの?」「時間もお金もかかるし、快適じゃないよ。」「鉄道ではモスクワまで7日かかるけど、飛行機だったら7時間だよ、値段も同じぐらいだし。」と本気で不思議がっていた。

自分はその疑問に「ロマン」「自然の移り変わりが見たいんだ」と答えたが、うまく伝えることができなかった。実を言うと指摘されるまで真剣に考えもしなかった。

確かに時間もかかるしお金もかかる。ロシアの滞在も長くなってシングルビザいっぱいの1ヶ月になってしまった。

シベリア鉄道は揺れるし暇だしお風呂無いし。貴重品の管理は気を使う。

自分が「ロマン」「自然の移り変わりを見たい」と言った後に、カフカスさんが「哲学的だね」と言っていたけど、その意味は「合理的じゃない」に近いものだったんだろうな。

シベリア鉄道でウラジオストク→ハバロフスク→イルクーツク→エカテリンブルク→モスクワと抜けた今ならある程度答えることができるかもしれない。得たものはたしかにある。

それは次の投稿で。

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