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死ぬまでくだらない

これはノンフィクションです。

昨日車と車の衝突、大事故を起こしました。
窓ガラスはあちこち割れて、車から煙が出て、しばらく息が出来なかったのを覚えています。
動けず、息もできず、声も出せず。その間約1分ほど。

不謹慎な事ではありますが、これもし生きて帰れたら面白い特大エピソードが作れるなあ。と思ってしまいました。助手席でうんうん唸っている友人も、横転してしまった相手方のことも全て忘れて、その1分間だけ。今ここで書く文章、吐く言葉は紛れもなく真に迫った崖っぷちの自分で、大層面白いんだろうなあ、と。

1分間で色々なことを考えました。死ぬと思いました。少しだけ死んでいたかもしれません。その刹那的な時間の中で、今の私を世に売り出したい、家族は元気かな、仕事どうしよう、言葉を綴りたい、映像として残したい、ニュースになるかな、など。

私は死ぬまでくだらないことを考えてしまう人間なのだな、と搬送された救急車の中で絶望していましたが。走馬灯的に大切な人を思い出すものだと思っていましたが、案外本当にしょうもないものばかりでした。

これ帰れたらnoteに綴ろう。それを実現しているわけですが。今もあちこちが傷んで、動くのもやっとなのに文章を綴る手だけが止まらないのです。私の新しい一面を見た気がします。

私は死ぬ間際までくだらない思考をぐるぐる巡らせてしまう人間でした。これが答えです。本当に死ぬ時にはもっとくだらないことを考えるのでしょうか。楽しみです。

皆さまは運転、事故、気をつけてください。

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