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教室運営で大切なこと〜授業編⑤〜

読んでいただいてありがとうございます。

私は大手の個別指導学習塾で働いていました。

フランチャイズ契約をしている会社でしたが、そこの社長は本社の顧問をしている会社でした。

そんな社長の元で5年間働いた経験を元に、教室運営で大切だと思うことを書いていきたいと思います。

今回は授業について書いていきたいと思います。
長くなりそうなので、いくつかのパートに分けて書いていきたいと思います。
今回はパート⑤です!
 
パート④がまだの方はこちら!

2人ともが見える姿勢で

個別指導塾での1:2の授業を想定してお話します。
授業で困ることは生徒が放ったらかしになっていることです。
わからなくて、手が止まっていたり、絵を描いて遊んでいたり、疲れて寝てしまっていたりすることに先生が気づけないことがダメです。
なので、基本的には2人が見れる位置に座りましょう。
生徒たちよりも半身ほど後ろに椅子を引くだけで、2人ともの様子が視野に入ると思います。

生徒と同じラインに座ると片方に話しかける時、反対の生徒は完全に視界から消えてしまいますが、少し後ろに座っていると、片隅で生徒のことが見えると思います。
 
また、もし、解説などで片方に意識を向けたとしても、話しながら反対の生徒をチラッと見ることは出来ますよね?
生徒に質問を投げかけて、考えている間に
反対の生徒に「どう?」と一言声をかけることは出来ますよね?

常に2人が見えるようにと意識するだけで座る位置や教えてない時間の目線なども変わりますし
解説に夢中になってしまった時に、「反対の生徒はどうなっているだろう?」と頭をよぎるはずです。

3つ先まで指示を出す

上では、生徒を放ったらかしにしないために姿勢について書きましたが、
もし、右の生徒の解説中に左の生徒がわからなくて手が止まっていたらどうしますか?
右の生徒の解説もしないといけない。でも、左の生徒はわからないから手が止まっているので、こちらも解説しないといけない。

しかし、一度に2人に解説なんて出来ませんよね?
ここで、指示の仕方が大事になってきます。
それは、

3つ先まで指示を出す

ということです。
具体的には

この問題を解いてね

解けたら丸つけしてね

それも終わったらこのページを解いておいてね

というような感じです。
丸つけは自分で解き直し、わからない問題には印をさせておくといいです。

なぜ、3つ先まで指示を出すのか
それは、生徒を待たせないためです。
片方の生徒への解説やご家庭への報告書を書いたりなど、授業中に1人の生徒にずっと付きっきりというわけではありません。
ですので、3つ先まで指示を出しましょう。

目安は2つまでは必ずしてほしい範囲
3つ目は予想よりも早く終わったり、反対の生徒の解説が長引いたりした時のために用意する。
といった感じです。

なので、
3つ目の指示は簡単な計算問題や前回の復習の範囲を指示するといいと思います。

もし、3つも覚えられないよ!という生徒がいたら
紙に書いて目の前に貼ってあげたりするといいですね。

タイムスケジュールを組む 

次はタイムスケジュールを組む!ということですが

授業でその日何をするか。どのくらいの時間でどの問題を解いて、どこまで進めようか、宿題は何にしようか。考えていますか?

考えていないなら、必ず考えてください。
初めは紙に書いて考えるといいです。
授業が始まり、2人の生徒になにをさせるか。
いきなり2人とも今日の内容の解説は出来ないですよね?
先生は交互に生徒の相手をして、解説をするはずです。
それを、自分で選んだ問題から時間を予想し、スケジュールを組んでください。

そうすると、自分が忙しい時間帯とちょっと時間があるな。という時間帯がわかるはずです。
2人ともが予習の内容の問題を扱っている時は解説と質問で忙しいでしょう。
2人ともが復習の問題演習をしている時は先生は何もせず、暇でしょう。
じゃあ、この時に報告書を書こう。と思えるはずです。

忙しい時間帯を予想し、想定しておくことでパニックにならず、冷静に対応できます。
あらかじめ、計算プリントを用意して、困ったら
「これやっといて」
と解かせるのも対策としてはいいですね。

見られていることが嬉しい

今回、最後の項目です。
生徒は

見られているからこそ、ちゃんとやろう
見られていることがうれしい

と思うのです。
ですので、姿勢の項目で書いたように「どう?」「そうそう、いい感じ」と声をかけることが大事なのです。

人が1番嫌うことは

放ったらかしにされる
気にかけてもらえない
気づいてもらえない

ことです。
片方の生徒と話していても、横目で反対の生徒の様子を確認してあげてください。

言われたことが終わって、そのままボーッとしている生徒はいませんか?
そんな時は事前にこのように声をかけるのもいいです。

「終わったら声かけてね。気づくようにするけど、気づけない時もあるから」

前もって声をかけておくことで、生徒から声をかけてくれて、待たせることもありません。

生徒に放ったらかしにされてると寂しい思いをさせないように授業しましょう。


今回はこの辺で終わります。
これでやっと授業編が終わりました。
授業編でのことを注意して仕事をすると
社会に出てから必要なマルチタスクをこなす力が
身につきます。
気をつけることがたくさんあって大変ですが
全て、生徒のため!に繋がっているので
生徒のことを考えて行動できていれば、
大きくズレることはないはずです。
少しでも疑問に思ったら、他の先生や教室長に聞いてみてください。

さて、次回は情報交換、情報伝達について書こうかと思ってます。

よかったら、次の記事も読んでください。

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