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教室運営で大切なこと〜授業編④〜

読んでいただいてありがとうございます。

私は大手の個別指導学習塾で働いていました。

フランチャイズ契約をしている会社でしたが、そこの社長は本社の顧問をしている会社でした。

そんな社長の元で5年間働いた経験を元に、教室運営で大切だと思うことを書いていきたいと思います。

今回は授業について書いていきたいと思います。
長くなりそうなので、いくつかのパートに分けて書いていきたいと思います。
今回はパート④です!
 
パート③がまだの方はこちら!

自分のことは自分でさせる

授業編③で話しましたが生徒に能動的に学習させることが大事です。
ならば、自分で出来ることは自分でさせましょう。

例えば、

丸つけ・消しカスの掃除・椅子の上げ下げ

などです。

多くの生徒は週に1.2回しか塾には来ないですよね?
ということは、週のほとんどの時間は家で自分で勉強するんです。
その時、自分で丸つけや片付けしますよね?
なら、塾でも出来るはずです。

「自分で丸つけしてごらん」
と解答を渡しましょう。
そして、
「間違えた問題をやり直してごらん」

「もし、答えを見てもわからない問題があったら、印をつけておいてね。」
と指示を出しましょう。

しかし、ここで注意です。
やらせっぱなしは絶対やめてください。
生徒が間違っている問題を丸していたりする場合もあります。
丸つけをしている時も様子をしっかり見ましょう。
あっている問題も本当に理解して解いているのか
軽く、口頭でいいので質問してみてください。
その後、間違えた問題を解説しましょう。

間違えた問題の解説では、解説する問題を選びましょう。
もし、生徒にとって難しすぎる問題を解かせてしまっていた場合、それは解説する必要はありません。
わからなさすぎる問題を解説されても、わかりませんしだんだんと嫌になり、集中も切れます。
あなたも、万有引力について、事細かに難しいことを説明されても困るでしょう? 

先生の仕事は教えることじゃない

先生の仕事は教えることじゃない。と書きましたが
正確には

教えることが、授業の中で1番大切では無い。

ということです。
ではなんなのか?それは

良問を選ぶこと

詳しく、丁寧に説明することがダメだというわけではありません。それも大切なことです。
しかし、難しいことをうまく説明出来たからといってそれが最も生徒のためになる仕事とは限りません。

先生が指定した問題を解いていくことで、生徒に力がついていくのが1番望ましいのです。
私の考えでは、詳しく説明しないといけないような間違い方をしている問題がある場合、 
「難しすぎる問題を選んでしまったな……。」
と思いますし、逆に何も、悩むことなく全て満点だった場合は
「簡単すぎたか……。」と反省します。

生徒が悩んで、出来るか出来ないか、という難易度の問題を選ぶことが大切です。

また、解かせる順番も重要です。

基本問題→練習問題→発展問題

があった時、前から順番に解いて
基本問題、練習問題を授業で扱い、発展問題を宿題にしたりしていませんか?
宿題の問題が授業の内容よりも難しくなると生徒は宿題をうまくやってこれるでしょうか?
これでは、できる生徒は少ないですし、かわいそうです。

ではどうすればいいか。
全ての問題を授業で扱いましょう。
もしくは、扱わないという選択肢もあります。

・偶数問題を授業で、奇数問題を宿題で
・基本問題は宿題で練習、発展問題を授業で
・基本、練習問題のみ授業も宿題も  

基本的に問題集は奇数問題の方が少しだけ簡単で偶数問題の方が難しくないですか?
ほとんど同じ難易度ではありますが、偶数番号の問題がページの最後にあることが多いですよね?
なので、ページの半分を扱う場合は偶数問題を選ぶことが多いです。

もし、勉強が得意の生徒なら基本問題は宿題に出して自分で予習させるのもいいでしょう。

平均点が取れればいいです!という生徒は発展問題を扱う必要が無いかもしれません。

生徒一人一人、解かせる問題が変わってくるのです。
同じ範囲を扱う場合でも、生徒の勉強への姿勢や理解力、目標などで選ぶ問題が変わるはずです。

学年と範囲だけで問題集とページを決めるのではなく
生徒に合わせて、どの教材のどのページのどの問題をどんな順番で解かせれば、力が身につくのか。
それをよく考えて授業していれば、詳しく説明する必要なんてありません。
学力なんて関係ありません。
名もない大学に通っていても、いい先生になれます。
東京大学、京都大学に通っているからといっていい先生とか限りません。

生徒のことをおもって、生徒のために授業に取り組んでいる先生がいい先生です。

私の塾にも偏差値40少しの大学に通っている大学生がいますが、生徒からとても信頼されるいい先生として働いてくれています。 


では今回はこの辺で終わります。
次回は授業編⑤です。
授業中の先生の姿勢などについて書きます

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