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教室運営で大切なこと〜授業編③〜

読んでいただいてありがとうございます。

私は大手の個別指導学習塾で働いていました。

フランチャイズ契約をしている会社でしたが、そこの社長は本社の顧問をしている会社でした。

そんな社長の元で5年間働いた経験を元に、教室運営で大切だと思うことを書いていきたいと思います。

今回は授業について書いていきたいと思います。
長くなりそうなので、いくつかのパートに分けて書いていきたいと思います。
今回はパート③です!
 
パート②がまだの方はこちら!

簡単に褒めるな

簡単に褒めるなというのは、厳しくしろという意味ではありません。

すごい!できるできる!大丈夫だよ!

というような言葉を根拠なく使うな。という意味です。
あなたがもし
「あなたは絶対に宇宙に行けるよ!大丈夫!できるよ!」
って言われて
「よし!なんか行ける気がする!宇宙飛行士になるぞ!」
となりますか?
なんの根拠もなく、「できる」と言われても
それは、なんの励ましにもなりません。
本人が無理だと思っていることを安易に褒めても、それは不信感に繋がりかねません。

逆に、ちょっとした足し算などに対して過剰に褒めても「バカにしてるのか?」と思われるだけです。

では、どのように褒めればいいのか
それは

○○な人だね
〜なところがあるね

と言ってあげてください。

例えば

先生の言うことを真面目にメモをとる生徒がいれば
「メモを取りながら先生の話を聞くなんて、真面目なところがあるね。」

きれいな字で段落なども工夫して書いている生徒がいれば
「きれいな字でノートを書くね。ノートの使い方も綺麗だね。」

といった感じです。
問題が解けることを褒めてあげるよりも、生徒の1人1人の個性をよく見て話してみてください。
一気に子どもたちとの関係が良くなります。
今まで無口だった子も笑顔で話してくれるようになるかもしれません。

別に的外れなことを言ってしまっても大丈夫です。
本人が意識していなくても、
「先生達からはそう見えてるんだよ」
ということなので
むしろ、私ってそんないい所があったのか!
と自分の良さに気づいて生徒の自信に繋がるかもしれません。

子どもに喋らせる

授業では先生ばかりが話すのではなく、生徒にたくさん話させましょう。
いい授業というのは、先生よりも生徒の方が多く話している授業だと私は思います。

例えば、数学の一次関数について復習する場合
「y=ax+bのaは傾きといい、bは切片といいます。」
と説明するのではなく
「y=ax+bのaは?」
「傾きです。」、
「そう!では、bは?」
と言った具合に会話をしましょう。

予習ではこんな掛け合いはできないですが、
説明の後で確認として会話をすればいいでしょう。

なぜ、生徒に喋らせるのか。

それは

生徒からの答えを聞いてみないと
本当に理解しているかわからないから

説明をした後、ほとんどの生徒は

「わかった」

といいます。

それは、本当は理解していないけど、
「わからない」
と言えないのかもしれないし、
自分ではわかったつもりになっているのかもしれない。
もちろん、本当に理解している場合もあります。

しかし、生徒の「わかった」という一言から
これらが判断できますか?
また、判断出来たとして、生徒がどの部分で困っているのかわかりますか?

だから、生徒に喋らせるのです。
生徒に何がわかったのか具体的に説明させて、
本当に理解しているのか、またどこがわかっていないのかを先生が確認した上で、次に進むのかを決めて欲しいのです。

生徒に能動的に学習させるためにも、生徒に喋らせるのは重要です。
いわゆる、アクティブラーニングというものです。

ですので、授業で淡々と説明し、最後に「わかった?」と聞くだけの授業はやめてください。
生徒が受動的な勉強方法に慣れてしまい、自ら勉強しなくなります。


では、今回はこの辺で終わります。
なかなか授業編が終わりません笑
次回も授業編です。
どのようにテキストを進めるのか
について書いていきたいと思います。


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