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ありきたりな日々を、つらつらと。



今日もありきたりな日だった。
明日からもきっとありきたりな
日々になるだろう。

いつものように
オートミールに豆乳とヨーグルトを入れて、
「なんか味が薄いな」と思う。
砂糖を大さじ2杯入れると、
甘すぎるな、と後悔する。
夏にダイエットのために始めた
オートミール生活は冬になっても
体重があまり変わらないまま続いていた。

もうこの朝食が定番になったから、
痩せる、痩せない、なんて関係ない。
これが私の朝食だ。
今は胸を張っていえる。春先なだけに。は?


大寒波はいつ終わるのだろう?と
毎日同じことを考えている朝。
覚悟を決めて干した洗濯物が
帰る頃には冷たくなっていて
部屋に取り込む度に寂しくなる。

はやく来いよ、春。
呼んでも来ない。恥ずかしがり屋だ。
きみは私と一緒で人見知りだな。
友達になろう。

先週図書館で借りた本がすごく良かった。
好きだった。
芥川賞特集に囲まれていた1冊。
島口大樹さんの「遠い指先が触れて」。
初めて読んだ作家さんだった。
文体に惚れた。私と僕が交互に変わっていく姿がすごく自然で、映画のようだった。
語彙の多さに憧れた。
本を何十冊も読んだ厚みのある作品だった。

好きな作家さんになった。
しかも同世代だからとても嬉しくなった。
嬉しすぎて本屋さんでまた買い直した。
大事な作品は何度も読みたい。

図書館に行ってズラーっと並んでいる本を見て、とりあえずあ行から1冊ずつ読んでいくか!なんて考えてみたりするけど、
一体何年かかるのだろう?

ここにこうやって言葉を綴っているだけでも、自分の頭から脳内から体から言葉が抜けていってる気がして、不安になる。
だから、読まなければ、話さなければ、言葉を使わなければ、と思っていた私の目の前に体が語彙だらけの猫が現れた。体が語彙だらけ?って?なに?


白い体なのに、シマのような?いや、シマウマのような柄の猫だ。よく見ると国語辞典のような広辞苑のような、たくさんの文字が白い体に散らばっている。不思議だ。憧れだ。この猫に聞けば語彙は溢れかえって、私の中に吸収されて、もう私は本を読まずに生きていけるかもしれない。

「猫さん、あなたの文字、わけてくれませんか?」

「にゃ?」
猫は眉間に皺を寄せている(ように見えた)

「あなたの模様の文字、わけてくれませんか?私に」

「にゃにゃ、にゃにゃにゃにゃーにゃにや」


(わからない)
(私にはわからなかった、)
(猫語というものが)
(なぜ私は今まで自分の母国語である日本語しか勉強してこなかったのだろう)
(そこはせめて猫語だろう)
(猫語をわからなければ話にならない)

「にゃ、にゃにゃにゃにゅにゆにゃにゅよにゃにゃにゃ」

それからも猫と会話を繰り返すが
何も聞き取ることができない。
語彙が欲しいと思った私に猫は何を伝えてくれているのだろう。わからない。
私にはわからない。
どうしてこんな話をかいているのかもわからない?なぜだ?深夜3時に文章を書こうと思うからこうなる。なにをしているのだ、私。少しYouTubeを頑張ってきて、ちょっと調子にのってるんじゃないか?え?



と思ったところで目が覚めた。

これは夢の話なのである。

もっと精進して参ります!!🧡 応援よろしくお願いします📖 (本代にします🙇‍♂️♥️)