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ADHDの事例とその立場だから話せること





先日、何気なくADHD診断テストを受けたら「重度のADHDの疑いあり」という結果が出ました。


ADHD (注意欠陥多動性障害) とは
発達性障害の一種で、自分自身の感情や行動をコントロールすることが難しい。不注意、多動性、衝動性といった症状が見られる。

https://www.teensmoon.com/chart/【図表でわかる!】adhd(注意欠如多動性障害) より


この私だからこそ伝えられる事。


具体的な症状、周りがこういう受け取り方をしてくれたら或いはサポートしてくれたら嬉しいなということをあくまで私の視点から話します。



①じっとできない。つい体が動く。


(事例)
・幼稚園時代、先生の話を聞かなくては行けない場面で外へ飛び出して遊んでいた。


・小学校低学年時代、じっとできず教室をウロウロしていた。


・中高〜大人になってからも、無意識に足が揺れたり手で机をタッピングしたり、ものを振り回したりしながら作業をしてしまう。


②忘れ物が多い


(事例)
・小学生時代、ほぼ毎日忘れ物をしていた。

・大人になっても、重要不可欠なものは忘れなくなったが「イヤホン」や「お気に入りの文具」「お弁当」など個人的な持ち物を1ヶ月に数回又は1週間に数回忘れる。

・旅行の時に必ず何かは忘れ物をしている。


③集中力の持続が難しい


(事例)
・好きなことに関しては過集中する(トイレに行くことや水分補給を忘れるほど集中する)が、そうでないものはすぐに飽きて苦痛になる。

・リモートワーク中にとにかくブログを読んでしまったり、SNSを見てしまったり集中力が切れる。(現在起こっている状況です…)

・飽きっぽく色々な事に手を出しては、熱中し、また飽きるを繰り返す。

④目先の利益にやられやすい(衝動性がある)


(自例)
・ネイティブ・アメリカンに興味を持ち、お金や自分の体力を一切考慮せずイベントへ行きまくった。(貯金の枯渇、体調悪化を招く)

・常に新しい世界へ行ける、というワクワクする体験を欲しており、その対象が見つかるとそれしか見えなくなる。

・騙される。(具体的に書きませんが経験あり)

⑤整理整頓が苦手


(事例)
・1年のうちをほとんど通して部屋が綺麗な時が少ない。

・物を出しても片付けない。

・ゴミをゴミ箱に捨てられない。(投げてしまい、ゴミ箱から外れてもわざわざ拾わない)

・綺麗に片付けてもすぐ散らかす。

・急にスイッチが入ったかのように整理整頓しだすが、その時その時に思考の容量に限界があるため大事なものを処分してしまったりゴミの分別を間違えたりする。


上記のウェブサイトを参考に具体的な例を挙げるとこんな感じです。その他にもまだまだ該当しそうな例があるので挙げておきます。

⑥その他の事例

・興奮して話している状態だと他人の話を遮って話してしまう。過度にお喋りをする。

・遅刻をする。

・ケアレスミスが多い。

・計画を立てて物事を遂行できない(途中で飽きると投げ出します…)

・スムーズに進まないと見込んだものは先延ばしにする。


などなど。


こうして見るとかなり周りに迷惑をかけているなぁと感じました…
改めてADHDとどう向き合うか考えさせられます。

⑦伝えたいこと



周りに迷惑を掛けてしまうことがあっても決して悪意があってやっているわけではなく「気をつけて多少落ち着いてもいつかはどこかでボロが出る」事は充分に起こり得ます。


薬でも治療は可能ですが、まずは本人が「こういう人間なんだ」と認めて意識して過ごすことが大事だと考えています。
精神的に「こんな自分はダメだ」と追い込んだところで更に悪化したり、鬱病などを引き起こす事があるからです。


また周囲の人もどうしても苛付いたりするかもしれませんが、厳しく叱って一時的に治ったように見えても「素質」であり「個性」なので先程も言った通り自然と症状が出る時があります。

周りの理解と、自分自身への許可が重要だと思います。


また自然とリラックス出来る環境、制約をあまり設けすぎない環境などで過ごす時間を意識的に取り入れることもかなり良い対策になると思われます。
リラックスとワクワクすることは日常の中で常に見つけていくことは大事です。

そして熱中することがあれば、一時的であっても打ち込むことがかなり大きな癒しになります。


無理のない程度で、自分が納得するまで好きなことに打ち込む。 
それがとても幸せな時間だったりします。
その幸せな時間があることで、かなり日常の不安や失敗も安定してくることが経験上ありました。


あくまで個人の見解なので、今述べたことが医学的に正しいことなのかはわかりませんが当事者として「こう生きられたら生きやすいな」と思ったことを書きました。


今後もADHDだけでなく、発達障害という世界が注目されて「私もそうかもしれない」と当事者の方がどんどん増えていくのかと予想しております。


最低限のルールや規則があったにしても、
正常だけが正解じゃないし、皆がひとつの道だけを行く必要も無い。ひとつの価値観に無理矢理合わせる必要もない。本当に良い悪いで決めれる事なんてほんの少しなのだと思います。


必ずそれぞれに合った生き方がある。
そういった価値観が当たり前になることを願ってます。

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