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ベルクソンをフランス語で読む【フランス語学習について】

アンリ・ベルクソンを知っていますか?
私は知りませんでした。

授業でベルクソンを原文で読むということになり、長いこと遠ざかっていた哲学と再会する運びになりました。



フランス語で読む哲学22選

ベルクソンは「書く」ということを手段に押しとどめたという理由から、現代哲学ではないそうです。近代哲学に区分されるそうです。私は、現代哲学と言えばマイケルサンデルしか知りません。

難しい単語には解説もついているので、文章自体はそこまで難しくはない……かもしれません。しかし本来外国語学習では言葉の壁を乗り越えればわかるはずの意味も、この文章ではわかりません。そう、この文章は、日本語に直しても、まだ意味が解らないのです。

完全な意味を理解するには、解説が必要なのです。
隣にある解説本は、私がベルクソンについて話していることを知った方が貸してくださいました。

ですから先生がいるわけですね。そもそも哲学の授業なので、ソルボンヌ大学を卒業している先生が解説するわけです。

私は、哲学から意図的に遠ざかっていました。私自身が哲学にハマっていた時期というのは、私自身の人生の暗部だからです。同じ轍は踏まないようにしていたのですね。

しかし、私は、再度フランス語学習にとりかかろうとしていました。アンスティチュ・フランセの10時間フランス語講座10日間を、3日目で失神してリタイアした過去があります。あの時は人数が少ないがために、京都大学で中国美術を勉強していた院生らと同じ授業に入れられてしまい、私程度では押し黙ることしかできませんでした。また、菓子専門生でフランスに留学して勉強する予定の方もいました。

私だって子供の時からフランス語を齧っていました。しかし「齧っている」程度ではだめだったのです。


子どものころにやってたフランス語教材のプリント


簡単だけどね

ちなみに、私が、フランス語をやっていたのは、↑日付スタンプから推察するに13歳くらいの時みたいです。その頃に集中してやっていたみたいですね。2011年に私は13歳だったので。中学受験をする前の一時期から初めて、飛んで、また中学からやったみたいですね。私がフランス語をやっていたのは、たぶん日本人なら誰でも知っている公文です。公文はドイツ語とフランス語が学べる教室があります。私は、フランス語だけやっていました。

どうなんでしょう、これは意味があったのでしょうか。
難しい文法はとくにやっていませんでした。が、単語レベルだとかなり発音して、CDを聞いて、書いていました。

しかしやはりフランス語は難しかったです。大学で選択した折には、1年で8つのテストがあり、その中の2つは仏作文でした。あらかじめ200文渡されて、それらの主語・動詞・単語を組み合わせるテストでした。フランス語は活用変化がかなりあるので、それらを学ぶためなんですね。私は学食で少し泣きながら勉強しました。勉強のせいで泣いたのは、小学生ぶりくらいだったと思います。そもそも私のクラスで一番フランス語の成績が良い人というのは、スペインー日本のハーフ(ダブル)でした。

フランス語を勉強していると、英語がいかに自分に身についているか実感します。実のところ、英語の方が苦手意識はあるのです。しかし、英語で頑張って会話はできますが、フランス語ではできません。現状フランス人とはフランス語の単語交じりの英語を話したりします。

私は、中学生のころに英語のテストで「庭=garden」を間違って「jardin」と書いて×だったことがありました。そのことをフランス人に話しましたところ、「ヨーロッパではみんな自国の言語を交えて話すから。英国人でもフランス語交じりで話すのね。だから、庭を英国人がjardinと表現することはよくあるよ。厳密には×ではない」と言われました。そんなこと、英語の先生にはわからなかったでしょう。でもなんだか染み入りました。言語だけでなく、すべてそうですが、勉強は結局奥を突き詰めていくと、よくわからない場所にまで到達することがあるのでしょう。これもその一つだと思いました。

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