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あらすじ 日本有数の占い師集団、カレイドスコープの代表が殺された。 容疑者は代表の妻で…
紅莉(あかり)は学校が嫌いだ。ついでに言えば、馬鹿なクラスメイトたちはもっと嫌いだ。 …
紅莉たちが住む河口市には、教会がない。 十数年前までは神父が管理している小さな教会…
「悠真君、起きて……」 「ん、うん……」 悠真は聞き覚えのある女性の声に導かれるよう…
翌日。悠真は紅莉の案内で、薔薇の生垣に囲まれた洋館へときていた。 「ここが紅莉の知り…
応接間らしき部屋に案内された紅莉と悠真。立ち上がるのが難しくなるほど沈むソファーに腰掛…
「え……?」 突然立ち上がったかと思えば、大きな声で拒絶されてしまった。 「どうして? 汐音ちゃんのお兄さんも本を持っているんだよ? 他の禍星の子たちを探して協力をしないと……」 「お兄様はそんな女なんかに負けないわ!」 少し困り顔をした紅莉を見て、汐音はそれを言い訳と取った。彼女は態度を軟化させるどころか、更に声を張り上げて抗議した。 「そうやって紅莉ちゃんも、あの女みたいにお兄様に近付くの!?」 丁寧な言葉遣いは変わらないままだが、彼女は猛烈に怒っていた。 さすが
洋一の館を訪れた次の日。 悠真は紅莉とあの夜に会った公園で待ち合わせをしていた。 「お…
悠真を揶揄って遊んでいたマルコだったが、怒った紅莉に引っ張られてどこかの部屋へ連れ…
「占いには人を変える力がある。使い方次第では、大きな災いをもたらすことだってあるんだ…
禍星の子、飯田直樹はラッキーボーイである。 なぜなら彼は、風水という占いの才能を持…
大人しかったころの日々子はもういない。一撃で穴が空き、二撃、三撃でさらに穴が広がってい…
教会で本の悪魔であるマルコと会った次の日。 悠真たちは占い師が運営するカレイドスコ…
「あぁ、やっぱり」 ニュースの記事を見た紅莉は、納得した表情で頷いた。 「じゃあ、紅莉の方も?」 「うん。こっちもそれらしい話が出てきたよ」 紅莉が調査したのは、一般人が利用するSNSだ。 彼女は『氷川市』『ビル』『事件』といったワードで検索してみたところ、気になる書き込みが見付かったらしい。所詮は一般人が書いた信憑性の低いものだが、記事よりもやや詳しい内容が幾つか見つけることができた。 「うーん、犯行があったのはちょうど一週間前。その時間帯はバーも営業中だったのか