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不審者になってしまった

先日、ウォーキングの帰り、近所で黄色い帽子をかぶった女の子が、
一人でウロウロしていました。朝の9時ごろ、小学校の登校時間を過ぎてだいぶ経つ時間です。学校の反対側、歩道橋のふもとをどちらに向かうわけでもなく、所在なさそうにウロウロしていました。

その30分くらい前には、少し離れた中学校の付近で、中学生の男の子がお母さんに付き添われて、足取り重く歩いていたのも見かけたので、どうやら学校に行きたくない子が多い様子。
梅雨でジメジメして気圧も不安定だから、学校が嫌いなら、なおさら行きたくないだろうなと思いながら、その親子とすれ違いました。

ただ、小学一年生は、一人ぼっち。女の子だし、変な大人にちょっかいを出されたら大変と思って、老婆心で声をかけました。今時、知らない大人と話してはいけないと教えられているだろうし、最近、私はこの年齢の小さい人たちと接していないので、なんて声をかけようか迷ったのですが、仕方ないから普通に、
「どうしたの?なんか、困ってる?」と話しかけました。
以前も、泣いている小学生が話しかけてきて、どちらかというと子どもに警戒されない方なのですが、今回は、迷惑そうに睨まれてしまいました。いや〜ごめんよ〜

なるべく、距離を保ちながら、脅かさないように声をかけたつもりだったのですが、何せランニングしてきた汗だくのおばちゃんだから、怖いし、うざいですよね。
ちょっぴりおませそうなその小さい人は、「めっちゃ迷惑なんですけど」って表情だったので、「気をつけてね〜ばいばい」と歩道橋の階段を登りました。渡りきって反対側から見ると、女の子は消えていました。
学校と反対方向へ去った様子なので、お家に帰ったのだと願いたい。

家に帰ってきて、鏡に映る自分をみて気がついたのですが、私は汗だくな上に、
ダークなサングラスをしていたのです。
そりゃーきっと余計に嫌だったよね〜と反省。

私のランニング用のサングラス、すごくいいんですよ。軽いし、かけたままでもあまりに周りがよく見えるから、いつもサングラスかけているのを忘れてしまうんです。
だけど、表面は、完全に色がついている状態。私にはくっきりすっきり見えていても、近所の奥さん曰く、相手には私の顔がよく見えないそうです。
運動を始めた時に、張り切って購入した、イチローさんも使っていたというSWANSのサングラスおすすめです。小さい子どもと話すのには、最悪ですが。

不審者の心配をしたものの、彼女からすれば、私が不審者だったことでしょう。
毎日、区の危機管理メールで不審者情報が来るので、「身長160CMくらいの中年女が馴れ馴れしく声をかけてきた。」案件としてと乗らないことを祈りながら、午後のメールをチェックしました。

帰宅後、とりあえず近所の小学校に電話だけ入れることにしました。
私の子どもの頃なら大したことないけれど、このご時世いろいろな人がいるし、
学校も探しているのかもしれないと思って電話すると、お忙しかったのか、不思議とそんなに興味はなさそうでした。もうご存知の情報か、余計なお世話だったのか。
一通り、女の子の容姿をお伝えすると反応があまりに薄く、
「ポツンと一人だったから気になって。いちいちお電話しちゃって、すみません。」と謝ってしまいました。私は、もともと学校が大の苦手なので、あーかけなきゃ良かったと思ってしまいました。
もしかしたら、近所からのクレームとかも多いのか、警戒されたのかもしれないですね。仕方ない。

すると、一応確認しようと思った様子で、
「ランドセルを背負っていたのですか?」と厳しく聞かれ、もう一度
「はい。黄色い帽子で、長い髪の毛で、毛先を金髪にしている女の子です。
私、うっかりサングラスをかけたまま話しかけてしまったので、怖がらせてしまったかもしれません。もしお探しだといけないので、念のためご報告を。お忙しいのにすみません。」と説明すると、失笑しながら、
「そうですか、ありがとうございました」と。

電話を切ったあと、「そうだった、学校ってそういう感じだった。私も君たちが学校に行きたくない気持ち、わかる気がする。」という気持ちになりました。
まあでも、私の電話が無駄なら、女の子は無事ということで、それが一番。

いろいろ大変だけど、みんなでゆとりをもって、社会全体で子どもたちを育てて行きたいですね。
あの子たちは、今日は学校へ行ったのかな。他にも行けるところがあると良いよね。おばちゃん、たくさんお金を儲けた日には、いつかそんな場所を作れたらいいなと思ったよ。

まあ、こうやって見ると、私が一人、ズレていただけなのかもしれませんが。