「ジョーズ」見たけどサメどころではなかった
賢すぎる巨大ザメと、賢くなさすぎる人間たち。
「ジョーズ」(1975年)。
人喰いザメによる犠牲者の出たアミティ島。ブロディ警察署長は島民の安全を守るべく、すぐさま遊泳禁止に踏み切ろうとするが、夏場海に訪れる観光客は島の大きな収入源。サメが出たと言う事実は市長によってもみ消されてしまう。そうこうしているうちに、新たな犠牲者が出て…
て話。
サメよりなにより。
嫌なのがまず利益優先のダメ市長。(柄のジャケットがトレードマーク)
なんとしても観光客を招きたい市長の圧力で海岸閉鎖もならず、二人目の犠牲者が出ちゃう。それがまたブロディ署長のせいになっちゃって被害者の母親から平手打ちされたりする。わたしはこの辺でモヤモヤしてしまう。
はっきりサメが出てきて格闘になるのは中盤以降なんだけど、サメ退治の船長をするのがイカれ漁師のクイント。コイツがまた非常にイカれてて、船にある無線とか唯一の連絡手段なのにバットで叩き壊したりするし、最後船ほぼ壊れてんのに無茶苦茶するし。
パニックって、もうサメが原因じゃないよね。
人間がパニックの状況を作ってるんですよね。
ラストシーンの大爆発は最高に気持ちいい!
これはサメだけでなくこれまでの人間模様のモヤモヤもろとも爆発しちゃったという感じ。
作中(たぶん)モヤモヤしっぱなしのブロディ署長でしたが、非常にスッキリ、解放されたということではないでしょうか?
正直言ってサメの方がよほど賢くストレートで(そりゃサメは喰いたいだけだからね)。サメに樽を打ち込んで船で追いかけるシーンとか清々しい音楽流れてるし。サメには爽やかさすら感じてしまった。
サメが怖いですか?人が怖いですか?絶対人です。
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