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JUNK HEAD 【鷲づかみにされた】

以前「気持ち悪いから消して」
と娘に言われ、それ以降見る機会を逸してしまっていた「JUNK HEAD」。

わたしとしてはこの、ストップモーションアニメのスーパァウルトラ級作品を「ぜひ子どもたちに見せたい!最高!」と思ってのこと(サービス)だったのですが。親のエゴだったらしい。
確かに、「無機質ボロボロエイリアン不明言語ストップモーション」映画ゆえ、何も知らん子どもたちには “奇妙” の一言でしかなかったと思う。

監督の名前以外なくてさらに奇妙!
奇妙度★★★★★


始まってすぐその世界観に釘付けに。これはストップモーションアニメの規模と、一人で作れるモノの規模を大いにはみ出してる。はみ出しすぎている!あっけに取られて見てたら30分経ってた。

どこを切り取っても独創的。目が離せないが、話の前半は主人公の紆余曲折がありつつも大きな展開がなく「はてこれからどうなるの?」と思うばかり…

ところが
「地獄の三鬼神」が出てくるあたりから
急に話が展開していく。

そして
「ホクロー!」
のシーンでわたしの心は鷲掴みにされた。
ギュギュ〜〜〜〜〜ン!
いや、彼にほくろがあることには気付いていた。
ただ、彼の名がそのまま「ホクロ」であることに打ちのめされた。
あっさり異形に吹き飛ばされるホクロ。弱い。
それがまたいい。

そこから突如として始まる銃撃戦の激しさは
映画「マトリックス」さながら。
コミカルなイメージしかなかったあのぽっちゃり三人組が急にかっこよく見える。
さらに “速い弾” では太刀打ちできないと判断した三鬼神の最終兵器は
なんとメリケンサックで体当たり!
あのエイリアンに拳で挑むとな!
変身した彼らを見ていると黒ずくめの意味がなんとなく分かってくる。忍者だ。
待ってくれ!高鳴る心臓が痛い。

極め付けは落下してくる天井という
どっかで見たことある悲劇。
この自己犠牲。
「グーニーズ」のスロース?
いや、スロースには悪いが
もっと深刻だ。
うーん、ちょっと今
天井が落ちてくる他の映画が思い浮かばないが
正にヒーロー映画。
彼らは正真正銘英雄なのだ。
三鬼神それぞれにかっこいい名前があることが判明したところで、結末は思った通りの方向に…

はぁ。。。
畳みかけられた。
なんて映画だ!

壮大な三部作の第一章らしいですが。
続編が気になるとともに
次回以降「ホクロ」の安否が気になるわたしだ。
だって、いい奴はたいてい死んじゃうんだ。
それが映画のセオリー。
「ホクロ」がその例外であってほしいと思う。
もしくはホクロが勇気を出して強くなる説。
とにかく死なないで。


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