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紙の原稿/2024年春に本を出す(第12話)

きょう(正確にはきのう)は、デザイナーさんとの打ち合わせだった。急遽、会いに行った理由は、わが家にプリンターがないからだ。せっかくWordの原稿を3周もしたのに印刷ができない。コンビニでと考えたが、計算してみると5,020円とバカ高い。というわけで相談してみると、快く了解してくれたのだ。
また、ちょうど本文フォーマットを作成してもらうタイミングでもあった。ここまでのWordの原稿(テキスト)を送り、本チャンの印刷物のようにデザインして組んでもらう。同時に、カバーまわり(本の装丁や造本)もつくってもらう。2週間後、いよいよ本という本の見た目がほぼ決まる。じつに楽しみである。
写真のレイアウト、目次や引用文の見せ方など、本文の細かい要望をひと通り伝えてみる。Webの連載も読んでくれたようで、「失礼な言い方かもしれませんが」と前置きされ、「不器用な方なのかなと」といわれる。そのことがなんだか嬉しかった。伝わっている感触を覚えたのだ。そういうわけで、シンプルで美しい装丁を要望してはいたが、その不器用さが伝わるようにと、デザイナーさんから表紙のタイトルと著者名を手書きで書いたらどうかという提案をいただく。そしてぼくは万年筆で題名と自分の名前をひたすらに書いたのだった。それもどうなるか、とても楽しみである。
そして、この3週間ずっと向き合ってきた原稿が、ついに紙になった。神になった。パソコンのディスプレイでしか見られなかった原稿が三次元の原稿となる。その感動は、7年前にはじめて見本が届いたときのようだ。ああ、本になるんだ。どうやら、がんばってきたことが形になりそうだ。
打ち合わせもあって、また午前3時から原稿をやっていたので、20時には寝落ちしていた。そして、いま起きて、これを書いている。これからの2週間が勝負である。第2ラウンドといったところか。3日くらいで、写真の取捨選択。1週間ほどで更なる原稿整理、と微調整。2週間で、「はじめに」や「あとがき」を完成させ、最後の原稿(Webに投稿予定)も書き下ろすことになる。
さあ、忙しくなるぞ。朝4時から紙の原稿と向き合う。行ってくる。

気づいたら、ぎっくり腰は治っているようだ。いちばん痛みがひどいときによく寝て休むと、翌日には動ける状態になっていた。若干、違和感はあるけど、大丈夫だろう。少し気は遣いながらにはなるが、様子見である。なんとか最後までもってくれ。行けるぞ!

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