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なぜ男はメンヘラ女子の理解のある彼くんにされてしまうのか?

メンヘラ女子”は今やチー牛などと並んですっかりネットミームとして市民権を得ている言葉である。メンヘラ女子とは、情緒が安定した女性の逆、つまり情緒が不安定な女性を指す言葉だ。体力が乏しく、忍耐力がなく、他責性が強く、決断コストはすべては男性に丸投げ。その割に束縛は強く男性の行動をコントロールしようとする。よく言えばワガママな女性であり、悪く言えば悪妻になる素質を多分に持った女性といえるだろう。

ネットにはメンヘラ女子信奉というか『メンヘラ女子に依存されたい!束縛されたい!』という男性が存在する。しかし筆者は言いたい。メンヘラ女子と付き合うのはやめた方が良い。

ちょっとだけ遊ぶだけだから、と最初は考えていても、意外とメンヘラ女子に捕まってしまうと逃れることは難しい。蛇に少しずつ締め上げられていくように気が付けば絡めとられてしまい、理解のある彼くんに調教されて婚姻届けにハンコを押さされてしまうのだ。

なぜそんなことになってしまうのか?その理由が男の脳が抱える2つのバグにある。その1つが『自分に好意を向けてくる女性がかわいく見えて好きになってしまう』ことだ。宿主である男性に好意を示して依存するヤドカリスタイルが得意のメンヘラ女子は、男性に対してまずは警戒から入る情緒の安定した女性たちとは違い、初対面でもがっつりとあなたに興味がありますよ、あなたに気がありますよ、のオーラを出してくる。

これにあてられてしまった男子は、メンヘラの外見が8割増しぐらいでかわいく見えたり、メンヘラムーブを可愛いワガママ程度に感じるように頭がボケてしまう。『俺が知ってるメンヘラはみんなかわいい!情緒が安定した俺に興味を持たない女はブサイク!!』と言っている男子は、ただ単にこの脳みそバグでメンヘラ女子の顔をめちゃくちゃかわいく誤認しているだけなのだ。ちなみにこのバグは女性に対して"おぼこい"男子ほど派手に罹患するので、非モテ男子は常にこのバグに自分がかかっていないのか?を意識すべきだ。

そしてもう一つのバグが『付き合い始めた女性に頼られることに甲斐性を感じてしまう』ことである。男気スイッチが入ると、メンヘラ女子にあれこれわがままを言われてそれを受け止める自分が、なんだか男気のある男子のように誤認してくる。そして徐々に俺がいないとこいつは駄目なんだ!と勘違いし始めるのだ。

周囲から見ていると完全にメンヘラ女子にぶん回されてるだけの情けない状態にもかかわらず、メンヘラの彼氏の中では『自分しかメンヘラ彼女を支えられない!』『俺がいないとこの子は生きていけないんだ!』とヒーロー気分に染まっているのである。だがそのヒロイズムは完全な誤りである。振られたメンヘラはすぐに別の男に寄生するだけで全然平気だからだ。理解のある彼くんが想像する何十倍もメンヘラ女子の生きる力は強い。このバグはそれなりにスペックが高くメンヘラの我儘を受け止めるだけの甲斐性がある男性ほど深く罹りやすい。

これら2つの認知の歪みは無自覚な男子には想像できないほど強烈だ。よくメンヘラ嫁を持つ旦那が『女は結婚や育児を経て変わる。俺の嫁も昔はまともだったが結婚出産後にメンヘラになった』と嘆いているが、その多くは間違いだ。嫁と付き合い立てのころは頭がバグって嫁のメンヘラ行為に気が付いていなかった、もしくは無意識に目を逸らしていただけなのだ。

ただし、これらのメンヘラ女子への認知の歪みは時間の経過と共に徐々に薄らいでいく。結婚後にのぼせ上がった頭が冷静になって、ようやく嫁のメンヘラ具合に気がついた、というのが”女は結婚で変貌する説”のリアルなのだ。

メンヘラしか選択肢がない非モテ男子ならいざ知らず、本来であれば情緒が安定した女性と交際できるフツメン男子でも、メンヘラとパートナーになってしまったばかりに沼ってしまい、結婚後に後悔する例は非常に多い。真剣交際する彼女がいてもうすぐ結婚を控えている男性は、婚姻届けを提出する前に、今一度”彼女が実はメンヘラではないのか?”ということに目を向けてみて欲しい。

メンヘラ女子の数少ない強みが、男が絡んだ時にだけ発揮される積極性と行動力である。普通の女性ならなかなか彼氏に結婚圧をかけられなかったりするものだが、メンヘラ女は付き合って間もない男に対しても気を遣わずにガンガン結婚を押してくる。ともすればおっとりした印象を持たれやすいメンヘラ女子であるが、彼女たちがスイッチを入れたときの人生のスピード感はかなりのものである。繰り返すが、理解のある彼くんが想像する何十倍もメンヘラ女子の生きる力は強い。メンヘラ女子と付き合いだしたばかりで頭ブルースクリーン状態の男は、このメンヘラ女子の押しの強さに寄り切られ、婚姻届けに判を押してしまうのである。メンヘラ女子の立ち合いと押しの強さを決して舐めてはならない。

多くのメンヘラと結婚してしまった男性たちは、本来メンヘラが好きで結婚したわけではない。メンヘラ女子の積極性と、それにより引き起こされた深刻な脳のバグにより、結婚相手選びをミスしてしまっただけなのだ。

その結果、結婚後にメンヘラ嫁の横暴に怒って離婚した結果、愛する子供たちを連れ去られたり、逆にメンヘラ嫁の虐待に心を失ってヤングケアラーならぬ旦那ケアラーとして人生を棒に振ってしまったりする

こういった話をすると、『女なんてみんなメンヘラじゃん!結婚とか無理!』となってしまう非モテ男子もいるが、それは正しくもあり誤りでもある。確かにアスリート女子などほんの一部の女性を除いて、多くの女性はみな多少のメンヘラ性は持っている。しかしそれを言い出したら、男性の心の奥底にも大なり小なりのメンヘラは潜んでいるものだ。大切なのはグラデーションであり、メンヘラ濃度が薄ければ全く問題はないのである。健常者でも仕事や健康面で深刻な問題が発生した時にはヘラってしまうものである。日常的なしょうもない出来事にすぐメンがヘラらなければ大丈夫なのだ。

しかし世の中には奇抜な人間もいる。それがメンヘラ女子が性癖の男性たちだ。彼らはメンヘラ女子と結婚して依存されるのがいいんじゃないか!といったややゆがんだ性癖を持つ男子たちであり、メンヘラ女子が持つ強烈な束縛や自己中心的な振る舞いがツボにはまり、そういった女性ばかりと付き合ってしまう男子たちだ。

もちろん人生は個人の自由であり、人にが愚行権が認められてはいるものの、やはり筆者としてはその性癖は結婚適齢期までには矯正、もしくはフィクションで発散するなどして現実の生活とは切り離して共生したほうがいいよ、と言わざるを得ない。

周囲の反対を押し切り、メンヘラ女子と結婚した男性に襲い掛かる恐ろしい事態とは一体どのようなものなのだろうか?なぜいくらメンヘラ女子が可愛かったとしても結婚してはいけないのだろうか?その理由は……

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