見出し画像

キャパオーバーにならずに生きていくための3つのポイント

社会人として心穏やかに生きていく上でとても重要なことがある。それが"キャパシティー管理"だ。

仕事やプライベートで自分のキャパシティー、器を超える量のタスクを抱えてしまうと、それは非常に大きなストレスになる。日々職場や家庭で不機嫌な顔をしてイライラしながら慌ただしく動いている人の多くは、自分の器を超えるタスクを背負ってしまっている可能性が高い。

毎日他人にイライラをぶつけず、ご機嫌に過ごすためには、精神や身体に変調をきたすほどのタスクを持たないことが重要である。あまりに未解決のタスクを抱えすぎると、それだけで人の脳は負担を感じ、本来ならこなせるはずの量のタスクすら回せなくなってしまう。

長い期間キャパオーバーした状態で働き続けると、人は健康を害していく。酷いスケジュールの出張をこなし、夜まで会社で残業し、たまの土日は育児に奔走する。そんな生活を何年も元気ハツラツでこなせる人間はまれである。

社会人生活は40年以上続く長丁場の戦いである。短期的に頑張りすぎて怪我でも負ってはレースを完走することはできない。そのためには、自分が慢性的にキャパオーバーになっていないかを適切に判断し、多すぎる場合はタスクの量をコントロールしなければならない。

キャパ管理するうえで大切なポイントは3つある。

一つ目が自分のキャパを把握していることだ。

残念ながら人間は平等とは言えない。起業家やスポーツ選手、学術界や芸能界などで成功する人の多くは大きなキャパシティーを生まれつき持った人が多い。彼らはドラゴンクエストの強敵キラーマシンのように、凡人が1つのタスクをこなしている間に、2つ3つのタスクを楽々とこなせてしまうモンスターたちだ。彼らに憧れて凡人である我々が山盛りのタスクや壮大すぎる目標を持ってしまうと、その負荷に耐え切れず身体や精神を壊してリタイヤすることになる。

大切なことは若いうちに自分のキャパシティーを把握しておくことだ。自分がどの程度の精神的、肉体的なタフさが生まれつき備わっているのかを他者と比較して客観的に把握できていれば、無謀な職種に飛び込んだりせずに済む。

2つ目が振られたタスクをうまく回避するスキルだ。

日本の職場は頑張る人ばかりに仕事が降ってくる職場が多い。自分のキャパシティーを超える仕事をすでに抱えているのに、さらに新しい仕事を振られたときは、角を立てずにそれを拒否したり回避したりできるスキルが必要だ。そのためにも若いうちから厄介事を振ってくる先輩や上司から逃げるテクニックを身につけておく必要があるのだ。

そして3つ目が、欲張ってできもしない量のタスクに手を出さないことだ。

男性はホモソーシャル内の順位、評価を上げることについ命を懸けてしまいがちである。いいカッコをするために明らかに無謀な量の仕事を抱えてしまうのである。女性は育児と仕事のキャリア、その両方を手に入れようとしたときに、明らかに無謀な距離のジャンプしようと崖に飛び出してしまう。残念ながら人生で全てを手に入れることは難しい二兎追うものは一兎も得ずという諺にもあるとおり、欲張った結果何も手に入らなければ元も子もない

これら3つのスキルを人生の早い時期に身につけられた人ほど、心身を病むことなく仕事をこなしていけるのだ。

とはいえ、学生のうちからこういった知恵を身につけることはとても難しい。適切な親や親族からの教育集団生活を求められる運動部人生についてアドバイスしてくれる年上が沢山いる社会人サークルなど、特別な経験を積んできた一部の若者以外は、社会人生活を送りながら手探りで上記のスキルを身につけていかなければならない。

この3つのスキル、キャパの把握、タスクの回避、プライドの制御のうちでもっとも最初に身につけられて、なおかつ重要なスキルは何だろうか?それは......

ここから先は

2,560字

¥ 250

この記事が参加している募集

サポート頂けるとnote更新の励みになります!いつもサポートしてくださっている皆様には大変感謝しています。頑張っていきますので、どうかよろしくお願いいたします!