恋愛から下りた若者はどこへ向かうのか?
少子化対策に必死になり始めた令和日本でいま盛んに議論されている大きな問題がある。それが若者の恋愛離れである。
様々な媒体によるアンケート調査を総合すると、20代のうちおよそ4割の男子が交際経験がなく、恋愛から下りてしまっている。早く結婚して子供を3人以上産んで欲しい国の思惑とは裏腹に、Z世代の若人の半分近くが恋愛にさほど乗り気ではないのである。特に男子は深刻だ。
この数字を見て、独身の若者たちは仲間の多さに安堵し、少子化対策を考える政府の人間は頭を抱えているかもしれない。
ただここで考えなければならないことがある。それは『恋愛から下りた若者たちはどこへ向かうのか?』ということである。未来のことはわからないが、私たちは歴史から学ぶことは出来る。
今の若者に限らず、ロスジェネ世代やゆとり世代でも20代のうちは恋愛から下りている若者が一定数存在した。彼らは今のZ世代男子と同じく『どうせモテないし結婚しても尻に敷かれ自由も金もなくなってしまうのが目に見ている。それらな恋愛から下りて独身貴族になって何も背負わずに気楽な人生を歩んでいくぞ!』と考えていたのである。
女子でも仕事のキャリアを優先したいからと、結婚から下りていたものも多く存在した。彼女たちはどちらかと言えば『結婚はしても子供は仕事の妨げになるから作りたくない』といった意見の者が多かった。今でいうDINKS希望である。
そんなロスジェネ世代やゆとり世代の恋愛や結婚、子育てから下りていた男女、彼らがその後どのような人生を歩んだかと言えば……
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