初めて日本を発った日のこと。
『ワーキングホリデーへ行こう。』
深夜0時を回った、ど平日。
布団の中で1人、そう思い立ったことは今でも鮮明に覚えてる。
出発は半年後。
そう決めた瞬間に、眠気が吹き飛んだ私は、
枕元の携帯をひっつかんで早速、情報を集め始めたのである。
大きなきっかけは特になかった。
ただ何年も燻っていた未知の世界への好奇心が突然弾けたようだった。
右も左もわからなかったけど、
ネットさえあれば欲しい情報はいくらでも手に入る。
いい時代だなぁ。
そこからの半年間はすごい速さで、
気づいたらもう1人で飛行機に乗って、言葉もわからないまま、単身異国の地へ。
不思議なことに不安は全くなかった。
きっとアドレナリンが出まくっていたのかも。
『これから起こる何もかもを、全力で楽しむぞ。』
そんな心新たな気持ちで現地空港に降り立った私は、
バスの運転手さんの言っていることが全くわからず、
早々に言語の壁にぶち当たるのであった。
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