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行動変容ステージモデルについて

「運動習慣をつけたい」「タバコをやめたい」「ダイエットをしたい」

何か行動を変えたいと思うタイミングってありますよね。僕自身タバコをやめたいと思ってから実際にやめるまでかなり時間がかかりました。

禁煙数日で挫折することは多々あったし(数日じゃ禁煙と言えないですね。。。)、3ヶ月くらい続いても1度吸ってしまうと戻ってしまったり。

行動を変えるって難しいですよね。行動に移すまでも大変だし、始めてからも習慣になるまで継続することはもっと難しいと思います。

僕は仕事柄リハビリの対象者さんに対して「運動習慣を付けてもらいたいな」と思うことがたくさんあるんですが、そもそも80代、90代の運動習慣の少ない高齢者に運動習慣を付けてもらうことって凄く難しいと感じてます。

「なぜ運動習慣をつけることが必要なのか?」をしっかり理解していただいて、本人が「その運動をするメリット」を感じてもらえないと絶対に続きません。

そんなこんなで今日は「行動変容ステージモデル」について紹介したいと思います。

行動変容 (2)

引用:松本千明.行動変容ステージモデル.e-ヘルスネット.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-07-001.html 厚生労働省.(2019)

人が行動を変えていくためには、上の図のように5つのステージを通ると考えられています。もし自分で何か変えようとしているものがあれば、今自分がどのステージなのか考えてみてください。

自分の行動を変えることがそもそも難しいのですが、今回は他人の行動変容を促すためにはどうしたらいいか?についてステージ毎に書いてみたいと思います。

無関心期:そもそも行動を変えようと思っていない段階です。行動を変える必要性を感じていないので、まずは現状とか行動変容の必要性を説明することや、周りに成功している方がいれば具体例として紹介してあげるとイメージが湧きやすくなることもあります。

関心期:行動の必要性は感じているけど、行動には移せていない段階です。この段階の人は結構多いのかなと。「運動した方がいいのは分かってるんだけどね~」「今日は暑いから…」「体調がよくないから…」など言い訳が多かったりします。

実際に行動に移して継続させるためには、「やらされてる」感が出ないように、自己効力感を高めるような働きかけが大切です。そのためには、まず信頼関係を築くこと、また、なぜ運動が続かないのかなど話を傾聴したり共感したりしながら促していけるといいのかなと思います。

もう一つ大切なことに「目標設定」があります。目標が高すぎてもモチベーションが保てなかったり、逆に低すぎても良くないですよね。まずは導入として「これくらいなら出来るかも」って思ってもらえるような目標設定から始めてみるといいと思います。

準備期:動き始めてる段階ですが、行動を継続させていく自信がない状態です。自信をもってもらえるような関わり方が大切ですね。例えば、出来るだけ失敗しないような計画を立てるとか、他の人の成功体験を伝える、ネガティブな発言をポジティブに変えてあげることなどがあります。

言葉って大切で、同じことを言ってても言い方ひとつで前向きな言葉に変わったりしますよね。僕自身、言葉のニュアンスは慎重に選んで伝えるようにしています。

実行期:行動は継続して行えているけど、まだ定着していない段階ですね。ここまできたら行動を継続してもらうための働きかけが重要で、継続していることが当たり前ではなくて、継続すること自体がすごいことだということを伝えてあげるなど適宜気にかけてあげることは大切だと思います。あとは、家族なり友人なり上手く周囲を巻き込んでいけるとよりいいですよね。

一人で何かを続けることってとっても大変なことだと思います。でも、誰かと一緒だったら頑張れたりするので、一緒に頑張れる仲間を作ることも大切ですよね。

維持期:変えた行動が定着した段階です。上の図では行動を変えて6か月以上となってます。やっぱり何かを習慣化させるには数か月かかるってことですね。

長くなってしまいましたが、今日は行動変容について書いてみました。ちなみに僕の連続note投稿はまだ20日程です…。

まだまだ道のりは遠いですが頑張ります!

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